若潮酒造の焼酎一覧
蔵元訪問記 ■若潮酒造株式会社
■志布志市志布志町安楽215番地
<若潮酒造>
<醸造所内部>
<千刻蔵>
<千刻蔵内部−木樽蒸留器>
<千刻蔵トンネル>
<貯湯槽>
志布志市安楽にある若潮酒造は、1968年(昭和43年)地元の5つの焼酎蔵元が協業して創業されました(2008年、株式会社に組織変)。
志布志港の近くにあり、広い敷地の中に多くの建屋が並んでいます。
蔵は「機械化」と「伝統的造り」を並行しながら進めています。
定番の「さつま若潮」「さつま黒若潮」などの銘柄は機械化による大量生産で品質の安定を図っているそうです。
一方で、手造り蔵「千刻蔵」で甕壷仕込み、木樽蒸留、甕壷貯蔵という伝統的焼酎造りにも積極的に取り組み(「千亀女」「風来坊」など)、千刻蔵トンネルでは長期にわたる甕壷貯蔵、樫樽貯蔵もはじめています。
蔵は、また「地域密着の焼酎屋」を目指しています。
千刻蔵トンネルにはミニホールもあり、定期的にイベントを開いています。
そして、蔵は焼酎蒸留工程で冷却水として使用し温度の上がった温水を、近くの運動公園内にある市営プールに配管を通して送っています。冷却水として1日300トンの水を使用しており蒸気を冷やすことで50度くらいの温水になるそうです。
ところで、鹿児島県焼酎鑑評会と熊本国税局酒類鑑評会は南九州で伝統と権威のある焼酎の品評会です。
蔵の代表銘柄である「さつま黒若潮」が平成21年の ○鹿児島県焼酎鑑評会芋焼酎部門で「総裁賞」代表賞を受賞、○熊本国税局酒類鑑評会で「優等賞代表賞」受賞という2大品評会でのW受賞となりました。
【スタッフの蔵訪問短評】
製造工場、トンネル貯蔵庫、売店が敷地内にある蔵元です。
製造工程は近代的な工場と昔ながらの手作り蔵と両方の見学ができます。
トンネル貯蔵庫は珍しく、実用的でありながら見学しながら秘密基地のような雰囲気を楽しむことができます。
一連の流れを見学した後の売店では豊富な商品が陳列され、中にはモンドセレクション最高金賞受賞の「樵」が誇らしげに鎮座しています。
公園のような敷地は買ったばかりの焼酎を飲みながら1日のんびり過ごしたい気分になります。