大海酒造の焼酎一覧
蔵元訪問記 ■大海酒造協業組合
■鹿屋市白崎町21-1番地
<大海酒造>
<甕壺>
<醸造所内部>
鹿屋市中心部から肝属川沿いに南東方向へ進むと大海酒造があります。
大海酒造は1967年(昭和42年)、地元の9の焼酎蔵元(後に1社加入)が協業して創設されました。
地域に根付いた焼酎造りを目指している蔵で、原料となるサツマイモは全て地元の契約農家(14軒)方々に栽培を委託しているそうです。
また、麹用米も地元・大隅産の国産米を使用しています。
水は、仕込み水に高隈山系の伏流水を使用していますが、割り水には銘柄によって垂水温泉水・寿鶴を使用されています。
醸造所内部を案内していただきましたが、醸造用機器はピカピカで手入れがいきとどき蔵の隅々まできれいでした。大牟礼良行杜氏の人柄によるみたいです。
残念ながら今回お目にかかることは出来ませでしたが、大牟礼杜氏のことを伺いました。
とても研究熱心で、毎年シーズン明けには秋田の日本酒蔵へ研修に行き、その交流の中で得た麹や酵母をもとに研究開発を進めているそうです。
そうして開発した特殊麹菌を用い「かのやばら園」の薔薇を仕込んだ、従来の芋焼酎の感覚とは異なる「薔薇の贈りもの」を造られました。
それと、感心したのが原酒を割り水と和水するためのタンクがとても多いことでした。
一か月以上の時間をかけて徐々になじませるためタンクの数が多いのだそうです。
ところで大海酒造は甕壺を使用していません。
その理由をうかがったところ「甕壺の長期貯蔵は、まろやかになりすぎて特徴がなくなる。特徴を活かして飲んでもらいたいということから甕壺は使っていない」ということでした。