老松酒造の焼酎一覧
蔵元訪問記 ■老松酒造株式会社
■曽於郡大崎町菱田1270番地
<老松酒造>
<くにの松原>
<汲み上げポンプ>
<石蔵>
<有明蔵置所>
<有明蔵置所内部>
大隈半島の中ほどに位置する大崎町にある老松酒造は、1891年(明治24年)創業の伝統のある焼酎蔵です。
大崎町は志布志湾に面した美しい海岸線を持ち、豊かな自然に恵まれた町です。
この海岸線に面して鹿児島では良く知られている白砂青松の「くにの松原」が広がっていて、老松酒造はこの「くにの松原」のすぐそばにあります。
老松酒造の「老松」という屋号は、「くにの松原」の古木に由来するそうです。
蔵は、霧島山系の鮮烈な伏流水を岩盤二枚を通した地下百メートルの深さから汲み上げて仕込み水・割り水に使用しています。
原料のサツマイモは、地元大隅産の契約栽培された良質なサツマイモを使用しています。
蔵の代表銘柄の1つであるである「ゆうのこころ」の原料芋には、焼酎づくりででた焼酎滓(かす)をYM菌で処理してつくった肥料(有機肥料)で栽培した有機栽培のサツマイモを使用しています。
蔵敷地内には建屋や貯蔵用大型タンクが並んでいます。
機械化された醸造設備が配置された醸造用建屋の隣に昭和20年代に建設された石造りの建物が残されていて、伝統蔵らしいと感じました。
石造りの建物は、熟成貯蔵庫として使用されているそうですが、蔵は長期熟成の焼酎にも力をいれています。
先年、業界でも珍しい「老松30年古酒」を発売されました。
先代のときから40年以上貯蔵されてきた原酒で、超長期の熟成のため原酒でありながらアルコール度数は31度まで下がっていたそうです。
蔵から車で5分くらいのところに平成18年に新設された有明蔵置所にも案内していただきました。
ひんやりとした蔵の中でタンクに貯蔵された「薩摩追風」が眠っていました。
老松酒造のこだわりを感じました。