丸西酒造の焼酎一覧
蔵元訪問記 ■丸西酒造合資会社
■志布志市有明町蓬原1397-1番地
<丸西酒造>
<蔵のそばにも養鰻場がありました>
<醸造所入口の甕壺飾り>
<醸造所内部-仕込みタンク>
<醸造所内部-仕込み甕壺>
<醸造所内部-貯蔵タンク>
1901年(明治34年)創業の丸西酒造は志布志市有明町蓬原にあります。
志布志市中心部から志布志市役所に向かい、菱田川を渡ると丸西酒造があります。周りは田園地帯で、菱田川沿いにはウナギの養殖施設が並んでいます。
鹿児島は国内産ウナギの一大産地ですが、なかでも有明町は養殖ウナギの盛んなことで知られていて、「ウナギ」は町のシンボルにもなっています。
蔵の代表銘柄のひとつ「深海うなぎ」の酒名も、この「ウナギ」に由来するそうです。
「深海うなぎ」のラベルは、鹿屋市の知的障害者福祉作業所の皆さんが牛乳パックを再利用した焼酎瓶用のラベルを作成しています。手作りしたラベルは、1本、1本、手で張りつけられています。
蔵は、昔ながらの手造り焼酎の伝統を守りながら意欲的に焼酎造りに取り組んでいます。
原料となるサツマイモは地元大隅産の厳選したサツマイモを使用し、水は霧島山系の伏流水を地下56mから汲み上げ仕込み水・割り水に使用しています。
また 蔵では、不純物を取り除くため 蒸留を早い段階で切り上げ、残りのもろみを翌日の蒸留に回すという独特の蒸留方法を用いたり、 アルコール45%と通常よりも度数の高い原酒で熟成させるなど、独自の製造方法で口あたりのよい焼酎を造っています。
醸造所建屋には、80個以上あるという甕壷(和甕)やタンク、蒸留器などがビッシリ詰まっています。新しくはありませんがキチンと整備され清掃もいきとどいていました。
こういう姿勢が丁寧な焼酎造りに現れているのかもしれません。
【スタッフの蔵訪問短評】
知的障害者の方に仕事を、と言う目的で手作りラベル貼りがされている「深海うなぎ」。
この不況のご時勢に地域に貢献されておられる姿勢に感動しました。
焼酎作りも伝統の醸造方法を用いて独自の口当たりを守っておられます。
80年以上前の和甕に味があります。