2013年 7月 - よくあるご質問ページ -
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よくあるご質問

- はじめに -

お願い: ご質問はできるだけ具体的にお願いいたします。

「お勧めの生地を教えてください。」というご質問がとても多いのですが、
製作予定のアイテムやお好みによってお勧めすべき生地は変わります。
お答えするのが非常に難しいです。

また、以下のようなご質問も回答が難しいです。

どなたが着用されるかが分からないご質問:

「娘の入学式のスーツにお勧めの生地を教えてください。」
→お嬢様が着用されるスーツかご本人様のスーツかが分かりません。

何を製作のご予定かが分からないご質問:

「・・・の生地に裏地(芯地)は必要ですか?」
→何を製作をご予定かが分からないとお答えできません。

「・・・の生地は秋冬に適していますか?」
→アイテムによります。
(非常に薄い生地でもブラウスならほぼ年中着用できます。)

製作の難易度に関するご質問:

「・・・の生地は初心者に扱えますか?」
→どの程度の初心者の方なのか、また、何を製作のご予定なのかをお知らせいただけたら助かります。
(例:コットンでシャツやブラウスは作れる。バッグなどの小物を作ったことがある。ミシンを使うこと自体が初めて…などなど)

誠に恐れ入りますが、ご質問はできるだけ具体的に、どの点がご不明かが分かるような形でお願いいたします。

お願い: まずは商品ページをよくお読みください。

お寄せいただくほとんどのご質問の内容は、商品ページに記載してあります。
成分、生地巾、生産国、などはそれぞれの商品ページをご覧ください。
また、肌触りや風合い、製作にお勧めのアイテムなども、できるだけご説明するように心がけております。
ご質問いただく前に、まずは商品ページに記載がないかどうかをご確認ください。

お願い: 他店でご購入の生地についてのお問い合わせはご遠慮ください。

他店でお買い上げの生地のお取り扱いなどにつきましては、当店ではお答えすることができません。
また、製作についてのご質問も、当店でお買い上げの生地についてのみとさせてください。

お願い: 入荷予定の商品のご予約は承っておりません。
また、商品入荷の際に特定のお客様にご連絡することはできません。

「…が入荷したら知らせてください。」、
または、
「…が入荷したら取り置きしておいてください。」 というご依頼が非常に多いです。

誠に恐れ入りますが、 すべてのお客様にご対応するのが困難ですので、特定のお客様のみに入荷情報をお知らせすること、および、前もってお取り置きを伺うことは一切行っておりません。
ご了承ください。

お願い: ぜひ「検索窓」をご活用ください。

各ページ左上部の検索窓から商品を検索できます。

「ウール」 「ストレッチ」 「リネン」 などはもちろん、「落ち感」 「しなやか」といった抽象的な言葉でも検索可能です。
「スカート」 「ジャケット」 と入力いただければ製作にお勧めのアイテムでも検索できますので、生地をお探しの際にはぜひご活用ください。

Q 1.「ひでき」でのお買い物について のご質問

Q 2. 生地について のご質問

Q 3. 製作について のご質問

A 1.「ひでき」でのお買い物について の回答

A 1-01. 無料サンプルはどうすれば送ってもらえますか?

生地サンプル(無料)商品ページ」からご注文ください。

ご注文の際にご希望のサンプルの商品番号をご記載いただけましたら、一度に10点まで無料にてお届けいたします。

ご注文の際には送料が表示されますが、確認次第送料は無料に変更してご手配します。

お使いのパソコンやブラウザの不具合などで上記フォームからサンプル請求いただけない場合は、メールでもご請求いただけます。
サンプルお届け先の ご住所電話番号お名前ご希望のサンプルの商品名・商品番号 を明記の上、hideki@shop.rakuten.co.jp までメールにてご連絡ください。

A 1-02. 問い合わせのメールを送ったのに返事がありません。

メールアドレスに誤りがあり、こちらからのご返信メールが届かないお問い合わせが非常に多いです。
お手数ですが、メールや各商品のお問い合わせフォームから送信いただいた後、3日経ってもこちらからの返信がない場合、メールアドレスをご確認の上、今一度お問い合わせいただけますようお願いいたします。

また、特に hotmail などのフリーメールのアドレスあてのメールは、送信してからお客様のメールボックスに届くまでかなりの時間が掛かるケースがございます。
お急ぎの御用は電話やFAXでも承っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

tel: 06-6772-1406
fax: 06-6772-7738

A 1-03. 品切れ商品の入荷予定はありますか?

ヨーロッパの生地はシーズンごとに製品ラインアップが変わりますので、再入荷が難しい場合が多いです。
しかし流通在庫などが確保できる場合もあり、再入荷の可能性はゼロではありません。

品切れ商品の再入荷が決まった場合は随時商品ページにその旨を記載しております。
逆に、特に記載がない場合、再入荷の予定はない ものとお考えください。

品切れ商品の再入荷予定につきまして、連日非常に多くのお問い合わせをいただきます。
申し訳ありませんが、品切れ商品の入荷予定などについて、個別にお知らせすることはできません ので、どうぞご了承ください。

A 1-04. 入荷予定の生地の予約はできますか?

申し訳ありませんが、ご予約は承っておりません。
ご了承ください。

A 1-05. 現在お店に無い生地で探している生地があるのですが、入荷できますか?

いつも皆様のリクエストを参考に商品の買い付けを行っています。
お約束はできませんが、極力ご希望に沿える商品を入荷できるよう努力いたしますので、ご希望の商品がありましたら メール当店 facebook ページ でも結構ですからどうぞお気軽にリクエストをお寄せください。

A 1-06. 一反単位での注文は可能ですか?その場合値引きはありますか?

在庫のある商品でしたら、ご希望の長さでお届けできます。
生地の在庫につきましては個別にお問い合わせください。

また、一反単位でのご注文の場合は、現在お取り扱いのない生地でも、お客様のご希望に沿った商品を入荷してくることも可能です。
(生地によって違いますが、一反の長さは 約 50m のものが多いです。)
価格など詳細につきましては メール にてお問い合わせ頂けますようよろしくお願いいたします。

A 1-07. 品切れが心配です。生地の在庫を明記して欲しいです。

基本的に、残り20m未満の商品につきましては在庫の表示をしております。
作業の流れとして、残り10mに達した段階でキズ・織りムラなどをチェックして正確な在庫量を算出して表示しております。

入荷の段階ですべての状態をチェックして正確な長さを算出するのが理想的なのですが、そうするには大変な時間とコストが掛かります。
少しでもお買い得な価格で提供する為に、現在のような方法を取らせていただいております。
ご不便をお掛けいたしますが、どうぞご理解ください。

A 1-08. 新しい入荷商品はいつアップされるのですか?次回の入荷予定を教えていただきたいのですが。

新しい商品が入荷しましたら、準備が整った商品から随時サイトへの掲載作業を行っております。
特に決められた曜日・時間に更新しているわけではありません。

また、次回の入荷予定は基本的にはどなたにもお知らせしておりません。
はっきりとした販売開始時期が決定しているものにつきましては、 メールマガジン 、あるいは 当店 facebook ページ にて告知する場合もございます。

売り切れた商品のうち再入荷の可能性がある商品について、再入荷をメールでお知らせする機能があります。
商品ページの在庫表記部分にあるボタン、あるいはリンク文字をクリックしてください。

どなたか特定のお客様のみに、前もって入荷情報をお知らせすることはありませんし、お問い合わせいただいてもお答えすることができません。
ご了承いただけますようよろしくお願いいたします。

A 1-09. ブランド生地がとても安いですが、本物ですか?

当店でブランド名の記載があるものは すべて本物 です。

ブランドの偽物生地としては、有名ブランド商品の偽物を作る為の材料として生産される生地が市場に流出するようなケースがあるようです。
(例えばヴィトンのモノグラムなど)

しかし、クチュール用のブランド生地の偽物があるという話は聞いたことがありません。
ブランドバッグ・ブランドアイテム用のネーム入り生地など、一部の特殊なものを除いてブランドの偽物生地はまずありえないとお考え頂いて大丈夫だと思います。
どうぞ安心してお買い求めください。

A 1-10. 「ブランド生地」と書いてあるのにブランド名が記されていない生地は、一体どこのブランドの生地ですか?

洋服ブランドが自社の製品用にメーカーオリジナルの生地を生産している場合、通常はそれらが生地の状態で販売されることはありません。
(例えばシャネルツイードなど。)

しかし、そうして生産されたメーカーオリジナル生地もすべてが洋服になるわけではなく、一部の製品が生地工場から流出することがあります。
これはヨーロッパの生地業界では半ば公然の秘密となっていて、決して珍しいことではありません。

当店では、特殊なルートでごく少量ながらそういう生地が入荷できる場合もございます。
このようなケースでは本物のブランド生地であっても公然とブランド名を記載することができません。
個別の生地のブランド名につきましては メール にてお問い合わせください。

A 1-11. サンプル請求できない生地について、生地の貸し出しはお願いできませんか?

申し訳ありませんが、生地の貸し出しは行っておりません。

しかし、確かに画像と説明文だけで生地を選ぶのはかなり難しいことだと思います。

着分生地など、カットの必要がなく、サンプルのお届けができない生地につきましては、お手元に届いた生地がイメージと違った場合、喜んで返品もお受けいたします。

返品をご希望の場合は、商品お届けから7日以内にその旨ご連絡ください。
その場合、こちらからの発送、及びお客様からの返送に要した送料は、お客様にご負担いただくことになります。ご了承ください。

A 1-12. ハギレは販売していますか?

現在、ネットショップでは、何枚かのはぎれをセットにした「はぎれセット」を随時販売しております。

誠に申し訳ありませんが、ご希望の生地のはぎれをご用意することはできません。
ご了承ください。

A 1-13. 生地巾って生地の画像の縦か横かどちらの長さですか?

生地は反物として筒に巻かれた状態で出荷されます。
例えば、巾140cm、長さ50m という反物があったとすると、生地の横方向の長さにあたるのが生地巾(この場合は140cm)、縦方向の長さに当たるのが、長さ(この場合は50m)となります。

当店の商品ページに掲載の生地画像の縦横は、特に記載がない限り、実際の生地の縦横の方向と合わせてありますので、商品ページ内の「実寸」画像の横方向が生地巾、縦方向が生地の長さ です。

A 1-14. 制作上、縦に細長い生地が欲しいです。生地巾をカットして欲しいのですが。

オーダーカット販売している生地につきましては、長さのみがカットできます。
ですから「生地巾×ご注文の生地の長さ」という形でのご注文となります。
ご了承ください。

A 1-15. ひできオリジナルパターンの販売予定はありますか?

誠に申し訳ありませんが、ブティックひできオリジナルパターンの販売予定はございません。
雑誌「レディブティック」 に、不定期で当店のお洋服のパターンが掲載されることがございます。
よろしかったらぜひそちらをお求めください。

A 1-16. 生地の販売をしている実店舗はありますか?

祝日を除く、毎週金・土曜日のみ、大阪天王寺の本社 にて生地のセールを開催しております。
営業時間は10時から18時までです。
最寄り駅は大阪市地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽丘」駅です。
詳しくは、「実店舗のお知らせ」ページをご参照ください。

また、不定期ではありますが「ブティックひでき」の各店舗にて服地のセールを行うことがございます。
セールの予定などは メールマガジン にてお知らせいたしますので、ぜひご購読ください。

A 1-17. ひできの生地で洋服を作りました!どうすれば掲載してもらえますか?

ヨーロッパ服地のひでき お客さまの作品 掲示板」にて、お客様の作品を投稿していただいております。注意事項 をお読みのうえ、是非ご投稿ください。
また、「お買い物レビュー」 にも画像を公開することもできます。
お待ちしております。

A 1-18. 注文数量「31」以上の注文ができません。

楽天市場のシステム上の制限で、お買い物かごでの数量変更は「30」まで しか対応できません。

「31」以上の数量にてご注文の場合は、お手数ですが一度買い物かごから該当の商品を削除頂き、 今一度 商品ページからご希望の数量を入力の上、ご注文いただけます ようお願いいたします。

A 1-19. 海外への発送は可能ですか?

承っております。
ご注文いただけましたら折り返し送料をご連絡させていただきますので、ご希望の発送方法をお知らせください。

また、お支払い方法は代金引換がご利用いただけません。クレジットカード、銀行振込、または郵便振替にてお願いします。

A 1-20. 注文した生地に合う裏地を選んで送ってください。

以前は表地にあわせて当店で裏地をお選びしていたこともあるのですが、こちらでお選びした裏地の色や風合いがお好みで無いとの理由でご返品されるケースが何度かございました。

その為、現在は 裏地も含めて、ご注文いただく商品はすべてお客様にお選びいただいております。
誠に申し訳ありませんが、どうぞご理解ください。

裏地につきましても、サンプルは無料でお届けしておりますので、ご注文前にまずは色目や風合いを確かめていただくのがより確実かと思います。
大変お手数をお掛けいたしますが、どうぞ宜しくお願いします。

A 1-21. …を製作予定です。適当にサンプルを選んで送ってください。

例えば、ごく薄く軽いシルクシフォンでも、丈夫なデニム生地でも、厚みのあるツイードでも、それぞれスカートは作れます。
「スカートに合う生地を送ってください。」という様な漠然としたご要望には、お答えするのがとても難しいです。

基本的には、お送りするサンプルはお客様に選んでいただきたいです。
「ウール」「ストレッチ」「リネン」 といった素材ごとのカテゴリーページだけでなく、「落ち感」「しなやか」といった抽象的な言葉からでも検索が可能です。 「スカート」「ジャケット」などとご入力いただければ製作にお勧めのアイテムでも検索できますので、生地をお選びの際にはぜひご活用いただけたら幸いです。

A 1-22. メール便・普通郵便での発送をお願いしたいのですが…。

ご希望の場合、メール便(ヤマト運輸「ネコポス」)での発送を承っております。
メール便でのご手配について、詳しくは「メール便発送について」 をご参照ください。

A 1-23. もう注文したのですが、欲しい商品がほかにもありました。一緒に送ってもらえますか?

ご注文の際に「同梱での発送」をご希望の旨、お知らせください。
複数回のご注文の場合、初回のご確認メールではそれぞれに送料が加算されてしまいますが、当店で送料を変更の上、改めてお支払い金額をご連絡させていただきます。

A 2. 生地について の回答

A 2-01. 日本の生地生産技術は世界でトップクラスだと聞きました。 イタリーなどの高い生地に値段に見合ったメリットはあるのでしょうか?

ヨーロッパ服地のひでき」 という名前のお店ではありますが、実は当店はもともとヨーロッパの生地に特別のこだわりがあったわけではありません。
今も「美しい洋服を作る為の服地」という観点から、生産国にこだわらず優れた服地をご紹介したいと考えておりますし、もし、全く同じ生地が国産で安くご紹介できるのであれば、迷わずそちらをお勧めいたします。

しかし、上記のような観点で生地を探してみますと、結果的にはイタリーなど、ヨーロッパの生地のお取り扱いが圧倒的に多くなるのは事実です。

仰るように、「丈夫で強く、キズなどの欠点が少ない生地」を生産する技術なら、正直、国産メーカーの方がイタリーのそれよりもむしろ優れていると思います。

しかし、イタリーをはじめとするヨーロッパの生地メーカーが生産しているのは「丈夫で強い」生地ではなく、「美しい洋服を作る」ための生地 です。

何百年もの間一貫してその同じテーマで生地を作り続けているわけですから、工場での大量生産で作られていても、その蓄積されたノウハウは伝統工芸に近いものがあります。

日本の和服文化の中にもヨーロッパには真似のできないすばらしい技術があります。
ヨーロッパの生地メーカーに美しい和服の反物が作られるとはとても思えません。

それと同じで、「美しい洋服を作るための生地」という、数値化できない複雑で難しいテーマを満たすものを作るための技術となると、洋服文化の歴史が浅いアメリカやアジア諸国に簡単に真似ができないのは当然のことだと考えます。

「国産の生地のほうが丈夫で安くて、いいことずくめだ」、というお考えを否定する気は全くございません。
ただ、安くて丈夫な生地を作る技術と美しい生地を作る技術は同じではありませんし、イタリーをはじめとするヨーロッパの生地には、十分に価格に見合った価値(=美しさ)があると考えております。

一度ぜひ、イタリーの高級生地でスカートなどの簡単なお洋服をお作りいただきたいです。
きっと違いがお分かりいただけると確信しております。

A 2-02. 着分って何ですか?

洋服一着が作れるくらいの長さにカットされた生地 のことです。

特に高級婦人服地の場合、いわゆるクチュレリや仕立て屋さんは一着単位で仕入れることが多いです。
これらの生地は通常メーターあたり数万円、10万円を超える生地もざらにありますから、とても一反単位で購入するわけにはいきません。

そこで、生地メーカや商社は、だいたい一着分が作れる長さを設定して、その単位でカットしたものを個別に販売しています。
このように一着単位でカットされた服地のことを、「着分生地(ちゃくぶんきじ)」 と呼びます。

着分生地の長さはメーカーや商社、小売店が設定するもので、特に決まりはないのですが、ダブル巾の場合、2.5m または 2.7m が多いです。
通常、2.5~2.7m あればワンピース、スーツ、コートなどなど、普通のサイズの婦人服であれば大抵のものがお作りいただけますので、着分生地では 2.5m と 2.7m が一つの単位のようになっています。

ただし、巾が狭い生地や柄合わせが必要な生地につきましては、着分がもっと長くカットされていることも多いです。
3.0m や 3.4m など。中には 5m を超えるものもあります。

また、婦人服の最近の流れとして 「単品志向」という言葉があり、スーツではなくセットアップで製作することが多くなってきています。
そのため、生地も80cmから2mくらいの短い長さにカットして販売されるケースが増えています。
このような、ジャケットやスカートなどの単品が作れるくらいの長さにカットされた生地のことを、着分とは区別して「ショートカット」 などと呼ぶこともあります。

A 2-03. 生地の裏を表にして使用してもいいものなのでしょうか?

構いません。
どちらを表にするかは自由 です。

一つのアイテムに裏表が混在してしまうことさえ避けていただけたら、ぜひ、どちら側でも好きなほうを表にしてお作りいただきたいと思います。

また、当然ですがデザイン的な意図があって裏表をあえて混在させるのは全く問題ありません。
どうぞ自由な発想で洋服作りを楽しんでください。

A 2-04. 縦ストライプの生地を横にして、横ストライプの洋服を作っても大丈夫でしょうか?

大丈夫です。
基本的に生地の縦横は、表裏と同様、お好きなようにお作りいただけます。

ただ、生地の縦横もやはり、一つの洋服に混在しないように注意していただきたいです。
デザイン的に特別な理由が無い限りは、縦横だけでなく上下も揃えていただく方が安心です。

無地の生地など一見して上下左右が関係のないように思える生地も、織りや毛並みの方向によって色合いや光沢が変わってきます。
一部分だけが違っていると裁断時には特に違和感を感じなくても、お洋服に仕上げるととても目立ってしまいます。

また、ストレッチ生地など、縦と横で伸び具合が違う生地の場合、どちらを縦にするかはデザインとの兼ね合いで考慮する必要もあります。

A 2-05. 「地直し」や「水通し」は必要ですか? 必要な場合、どのようにすればよいですか?

地直しについては、入門書などではかなり丁寧な方法が紹介されていますが、多くの場合そこまでしなくても大丈夫です。

特に、当店の生地は基本的に服地用に生産された生地ですから、メーカー出荷後に検反され、既に地の目を整えられています。
反物に巻かれた後に歪みが生じない限りは、地の目はそろっているはずです。
目で見て地の目の歪みがないようでしたら水通しは必要ありません。

ただ、完成したお洋服を水洗いされる場合は、完成後の型崩れを防ぐため、裁断前の水通しをお勧めします。
裁断前に水に漬けていただいて、陰干しで乾燥後アイロンをあてていただくと地直しとしては十分だと思います。
その際、地の目の歪みやほつれ・繊維切れの原因となりますので、端処理・裁断前の生地には洗濯機・脱水機は使用しないでください

逆に、完成したお洋服をドライクリーニングするような場合、基本的に水通しは必要ありません。
(リネンなど、水通しすることによる風合いの変化を期待する場合は裁断前にあえて水に通すこともあります。)

実際、現在の婦人服のクチュリエや仕立て屋さんでは、少なくとも冬物のお洋服に関しましては、ほとんどの場合、水通しせずに裁断・縫製しています。
特に、ウール・カシミアなどの獣毛素材の場合は、風合いを保つ為に、水通しどころかアイロンの霧吹きも控えめにして、むしろ極力水を避けるように心がけるものです。

確かに、水通しせずに製作した場合、完成後わずかな歪みが発生してしまう可能性はゼロではありません。
しかしそれよりも、水通しすることによる風合いの変化・生地の劣化の方が、より心配です。

完成後のお洋服を水洗いされない場合は、コットンなどの当て布の上から軽く霧を吹いてアイロンしていただけたらまず十分です。
また、それなりの代金は掛かりますが、クリーニング店の地直しサービスに出すのも一つの方法だと思います。

A 2-06. レーヨンやシルクは家で洗濯できますか?

シルク、レーヨン、ウールなどは基本的にご家庭での水洗いはお勧めできません。
縮み・風合いの変化が心配です。

しかしながら、水洗いによる風合いの変化につきまして、どの程度まで許容できるかは人によって様々です。

当店としては、多くの既製品メーカーと同様、水洗いによる風合いの変化の恐れがある場合は、「ドライクリーニングのみ」と申し上げるしかないのですが、実際のところはお客様によってはレーヨンでもシルクでも、日常的にご家庭で洗濯されてらっしゃる方もいらっしゃいます。

一番確実なのは、生地のサンプルや端切れを実際に水洗いしてみて、風合いの変化、縮み具合をチェックしていただくことだと思います。
実際試していただいて、風合いの変化等がお客様の許容範囲であるならば、当然ながらご家庭で洗濯していただいて全く問題ありません。

生地ごとの洗濯方法などにつきましては、「生地の特徴と取り扱いについて」ページに簡単にまとめてあります。
よろしかったらご参照ください。

A 3. 製作について の回答

A 3-01 作りたいアイテムがあるのですが、どのくらいの長さが必要か、わかりません。

アイテム別生地用尺一覧」ページをご参照ください。
その他、ご質問がありましたら メール にてお気軽にお問い合わせください。

A 3-02. 洋裁初心者なのですが、こちらの生地は高級そうで心配です。初心者が取り扱っても大丈夫ですか?

もちろん、初心者の方にもぜひ挑戦していただきたいです!

そもそも上質・高級な生地の方が製作が難しいというわけではありません。

上質な生地というのはつまり、仕立て上がりが美しい生地のことを指すわけですから、むしろ初心者の方が素敵なお洋服を作るには、良い生地を使うのが近道だと思います。

製作にあまり自信が無い初心者の方にはできる限りのサポートをさせていただきますので、 どうぞご注文時にその旨をご相談ください。

A 3-03. 家庭用ミシンでも縫えますか?

特別に記載のある生地以外は、基本的にすべて家庭用ミシンで作業いただけます。

ニット・ジャージーなどの場合、できればロックミシンがあるほうが望ましいですが、家庭用ミシンのみでも決して無理ではありません。 フェイクレザーなどの特殊素材、デニムなどの厚い生地、刺繍生地・ビーズ刺繍生地などの特殊な生地でも、特に記載のあるもの以外は家庭用ミシンで縫っていただけます。

A 3-04. こちらの生地で洋服を作る場合、裏地は必要でしょうか?

生地・デザインによっても変わりますが、裏地を付けるか一重で仕上げるかは、最終的にはご自身でご決定いただくべきことだと思います。

なぜ裏地を付けるのか?を正しくご理解頂けたら、これから製作予定のアイテムに裏地が必要かどうかも判断していただけるはずです。
以下に、裏地の役割を簡単にまとめさせていただきます。

  • すべりを良くして、着たり脱いだりを楽にし、また動きやすくする。
  • 肌触りをよくする。
  • 型崩れ・表地の痛みを防ぐ。
  • 透けを防止する。

ですから例えば、生地の肌触りが気に入っていて、着たり脱いだりの際に引っかかる心配もなく、なおかつ、透ける心配や型崩れの心配も無い生地の場合、裏地は必要がありません。

個々の生地・アイテムについて裏地が必要かどうか迷われました場合は、当店まで メール にてご相談ください。

A 3-05. お勧めの裏地はありますか?リネンやコットンの裏地を付けたいのですが、問題がありますか?

当店では裏地は、キュプラ、特に旭化成のベンベルグ繊維を使用したものをお勧めしております。
夏物の場合は、テトロン、中でも東レの「クールビズライニング #4441」がお勧めです。

上記のご質問(A 3-04) と一部重複しますが、裏地選びで大切なのは、

  • すべりが良くて、着たり脱いだりする際に引っかからないこと。
  • 表地と良くなじむこと。
  • 透ける表地の場合、色合いなど裏地に使っても違和感がないこと。
  • 表地の生地とこすり合わせても静電気が発生しにくい素材であること。
  • 通気性、保湿性などが、季節に合ったものであること。

大体上記の通りだと思います。
上記のような条件をすべて満たしている裏地を考えると、やはり 「ベンベルグ」 と 「クールビズライニング #4441」 がお勧めです。

制電性につきましても、キュプラは非常に優れています。
テトロンの裏地が夏限定でお勧めなのは、空気の乾燥した冬場はウールとの組み合わせで静電気が発生しやすいという事情もあるからです。
(テトロンはポリエステル繊維です。)

ただ、それよりも一番大切なのは、お好みの肌触りのものをお選びいただくことだと思います。
リネンやコットンの肌触りがお好きでしたら、まずはぜひそれらを裏地にしたお洋服をご検討いただきたいと考えています。

折角生地から選んで自分の好きなお洋服を作られるのですから、裏地もぜひご自身のお好みを大切にしていただきたいです。

A 3-06. ツイードのフリンジ加工ってどうやって作るのですか?

ファンシーツイードの裾をほぐしてフリンジを作ったお洋服、最近はとても多いですよね。
先日、6時のニュースを見ていたら、どの放送局の女子アナもフリンジジャケットだらけでかなり驚きました。
ヨーロッパ服地のひでき お客さまの作品 掲示板」でも、皆さんとても素敵なフリンジ加工のお洋服を作られています。

さて、生地をほぐしてフリンジを作る方法には、以下の 2つの方法があります。

身返しと表身頃の間にフリンジ布を挟みこんで作る方法
こちらの方が簡単にできます。
しかし、身頃とフリンジ布が分かれてしまい、縫い目の外側に別布のフリンジが付いているような形になる為、仕上がりはどうしても不自然になります。
身頃を外表に縫って端をほぐす方法
仕上がりはこちらのほうが自然で美しいですが、製作は難しくなります。
製作の手順としては以下のようになります。
  1. 表地の端にフリンジ加工をします。
  2. フリンジがほつれないよう、ミシンでフリンジ止めをします。
  3. 表地の裏側(フリンジの内側)に、接着芯を貼ります。
  4. 芯が出ないよう注意して身返しを本体に取り付けます。
制作上注意するべき点は、構造上どうしても表から見えてしまうフリンジ止め・身返しの縫い目をなるべく目立たないようにすることです。
幸い、ファンシーツイードは縫い目の糸が目立たない場合が多いですから、 なるべく布の色に近い糸を使用し、身返しをつける際フリンジ止めの縫い目と同じラインで、目立たないように縫い上げることでかなり解決できると思います。
また、表地の端をフリンジ加工するわけですから、フリンジ布を別に製作する場合と違って絶対に失敗できません。

まとめると、実際の製作では、フリンジを付ける部分によって

「表地に直接フリンジ加工」 と 「フリンジ布の挟み込み」

この 2つを使い分けていただくとよいのではないかと思います。
どの部分にどちらのフリンジが良いかは一概には申し上げられません。
ぜひ、お気に入りのブランドのお洋服を研究してみてください。

当店のツイードで今まで沢山の方がフリンジ加工に挑戦されました。
皆さん声を揃えて仰るのが、

「手間は掛かったけど思ったより難しくは無かった。」
「時間は掛かったけど、楽しい作業だった。」

ということです。 多くの場合、「フリンジ加工、恐れるに足らず」だと思います。
ご健闘をお祈りしております!