ネクタイ事典 : 各部の名称


ネクタイ各部位の名称
 大剣(ブレイド)
「エプロン」とも呼ばれ、ネクタイの太い方の剣先を指す。
幅は時代や国、ブランドによって異なる。
現在の英国のクラシックなメーカーでは9.5cm前後がスタンダードである。
 小剣(スモールチップ)
ネクタイの細い方の剣先。
現在の英国のクラシックなメーカーでは4cm前後がスタンダードである。
 裏地(フェイシング)
通常、大剣および小剣の裏側の先端部のみに施されている。
この裏地にブランド名を織り込んだり、明るい色を持ってきたりしてデザインを楽しむことができる。
 小剣通し(ループ)
ネクタイを着用した際に小剣を通し、ネクタイの収まりをよくする物。
素材の伸縮にあわせ、余裕を持ってつけられる。
ネクタイの表地と同じ生地でつくられている場合は、ネームが別につけられるが、ネームが小剣通しをかねている場合もある。
 ネーム(ブランドタグ)
ブランド名が織り込まれたタグ。
つけられる位置はブランドによって変わる。
素材の伸縮にあわせ、余裕を持ってつけられる。
 中継ぎ
首周りにあたる部分で、ネクタイのほぼ中央部に当たる生地のパーツ。
 芯地(インターライニング)
両先端部を除くネクタイの内側に仕込まれている。
表地と芯地を手で縫ったネクタイはハンドメイドのネクタイということになる。
世の中のネクタイの多くはミシンで縫っている。
 かんぬき止め(バータック)
ネクタイの裏側にあるステッチ。
元来、芯地を固定するために施されたが、最近ではもっぱらデザインのアクセントとして利用される。
 たるみ糸(スリップステッチ)
大剣または小剣の裏に見える輪状の糸。
たるみ糸はネクタイの裏側を縫い合わせた糸の余り部分にあたり、ハンドメイドのネクタイのみに見られます。
縫い糸の先端に余裕を持たせる事により、自然な伸縮性を与えることができます。
縫い目が緩んだり、全体が型崩れ起こしたりした時に、この糸を引っ張って直すこともできます。