サプリメントはなぜ必要なのか? |
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人間は本来、自然の中から発生したものですから、自然の恵みによって充分な生活が保証されているわけです。しかし、時には人間の無知によって自らを不健康な状態におしやっていることがあります。 |
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ある時代において、ある矛盾を解決するとまた他の矛盾を生み出して困っているのが人間のような気がします。それぞれの時代を幸福で健康に生き抜くためには、その時代の健康に関する矛盾と欠陥を見抜き、それを乗り越えていく力が必要なのです。 |
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大自然の中で生息していた植物や動物を自分の支配下におくことによって、人間は自然をコントロールしたかのようにみえますが、いろいろ矛盾をつくりだしていることもまた見逃せません。つまり、公害や農薬などの被害がまずあげられます。 |
淡路島のモンキーセンターでは、餌付けされている猿の奇形が約33パーセントにも及んでいる現実があります。これは残留農薬などが原因で体の遺伝子が犯されてしまっていると考えられています。人間の3〜4倍の早さで年をとる猿のこの現状は人間への警告としてとらえるべきです。 |
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今、日本だけでなく、世界の文明国の共通した病的現象といえるものに、深刻な慢性病、いわゆる生活習慣病や現代病の急激な増加があります。医学や栄養学が年々進歩しているのにもかかわらず、病人は増える一方です。 |
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現代人のほとんどが半健康人だという裏にはストレスの増大、食生活の歪みが大きく影響していると考えられています。1977年にアメリカ合衆国上院特別栄養委員会はアメリカ国民に対してショッキングな報告をしました。いわゆるマクガバン・レポートといわれるものです。その結論は「先進国の食事は間違っていた」というものです。 |
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現代病の最大の原因は、健康体づくりに必要不可欠なビタミンをはじめ、ミネラルや酵素といった有効微量成分の大幅な欠乏が起こっていることにあるとも研究者の間で指摘されています。 |
野菜や果物にしても農薬を使用し、促成栽培のために、ビニールハウスなどで育てるため、ビタミンやミネラルなどの大切な微量栄養素は自然本来のものの10パーセントしか含まれていないという結果すら出ています。また、食品に含まれている栄養素も年々少しずつ変化しているのです。 |
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微量有効成分をほとんど失ってしまった食物が常食、多食されているのですから、現代病、すなわちガンをはじめ、動脈硬化性疾患や脳卒中、脳梗塞などの慢性病、便秘や肥満、子供や老人の骨折、その他血液の病気などの半健康人が増えてくるのは当然のことです。 |
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その他、加工食品や食品添加物の摂取、残留農薬、公害、ストレスなどによって、ビタミンやミネラルなどの消耗は一層激しくなっているのが現状です。
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人間の体はすべて食物の摂取に準備万全の構えをとっていれば体の「自然治癒力」によって頼もしい味方になります。このことは、自然の法則にのっとった食べ物を摂取することによって、体を本来あるべき自然の状態に戻し、自然治癒力を充分に発揮させることによって、病気が治り、健康を保持できるのです。
したがって病気を根本から治すものは、食生活にあって、薬の役割は5パーセントぐらいで95パーセントは自然治癒力によるものであることを認識することが重要です。病気になったら薬で治せばよいという考え方はもう古いといわざるをえません。食物で病気を防ぎ、健康になり、保つということが古くて最も新しい科学的な考え方で、「食の医学」が登場し、注目を集めているのです。
中国医学においても古くからそのことがいわれ、「医食同源」という言葉として長く受け継がれています。これには「食は生命なり、食誤るときは発病す、病発しても食正しければ、病治す、よって医食同源なり」という注釈がついています。 他にも中国医学では「未病」という考え方が以前からあります。その考え方は「未だ病まざる」ということで、現代医学の見地から考えれば、予防医学ということです。つまり病気になってしまってから医療機関に走るのではなく、病気の前段階で病気を治すということであります。ひいていえば、毎日の食生活において病気を予防するということです。 |
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病気を治すには自然の法則にのっとった食べ物を摂取することによって、体を本来あるべき自然の状態に戻し、自然治癒力を充分に発揮させることによって病気が治るのです。今こそ心して、食べ物に対して真摯に向かい合い選択すべき時代にきていると思います。 |
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