ビンテージと復刻、果たしてどっちがいいのか? これはChampionに限らず、多くのモノで永遠に答えの出ない押し問答になってしまいがちだが、一つ大きなモノを挙げるならビンテージの魅力は「ザ・男のロマン」、じゃないだろうか。 手に取って「これが●●年代に着られてたのか…」と想像した途端、タイムスリップしたかの様に胸は熱くなる。 ただその一方でコレクション(収集)ではなく、デイリーで着るとなると途端に難しく、悩みが出てくるのがビンテージ(古着)。 いいと思っても自分にぴったりのサイズじゃなかったり、それをクリアしたと思ったらコンディションが思わしくなかったり。 リバースウィーブだ、ランタグだと、この辺りは捜す楽しみでもあるけれど、逆にそうした 問題がないのが復刻系の魅力。 サイズも豊富に揃っていてジャストサイズを探せるし、着る時も破れない様に神経質になる必要はない。 どちらがいいと言うより、それぞれの魅力がある。 ただ、現行モデル。当時のChampionのDNAを製法だったり風合いだったりを守りながら作り上げているのは、言うまでもないが、実はアイテム単体ではない部分にまでこだわっているのにお気づきだろうか。 それは実はプリント。 おそらく多くの人が一度は「なんで?」と違和感を覚えていると思うが、普通、アパレル業界だと同じ型番なら色だけ変えてプリントは同じなのが一般的なのに、Championでは同じ型番でも色が違うとプリントまでいちいち変えている事が多い。 当然用意するのにそれだけコストもかかるし、手間も労力もかかる。 それでも頑なに押し通しているのは、Championが誰よりもビンテージの魅力を分かっているからに他ならない。 ビンテージの楽しみには捜す楽しみもあると書いたが、古着屋に行けば同じプリントは二つとない事が多い。その中からカラーとプリントに自分の好みはあるやなしや…と山積みの古着の中を掘って掘ってこれだと見つける楽しみ。 つまりビンテージ探索よろしく、現行モデルはカラーごとにプリントまで変えて、山積みのビンテージから自分が惚れる一枚を探す過程の楽しみまでも織り込んでいる。見た目の上っ面だけではなく、こだわりはビンテージ好きだけが知る演出にまで及ぶ。 ビンテージと復刻、どちらがどうだと結論付けるのは難しいが、どんな面々のスタッフがChampionを手掛けているか、こんなエピソードからも伺えると思う。 プリントの段数・ナンバリングか否か・染込み、ラバー、フロッキーなどプリント種類… 「あ〜っクソ、このカラーであのプリントだったらなぁ…」今後、こんな悔しさを覚えた時には、ビンテージの山から自分だけのとびっきりの一枚を探す感覚で臨んで欲しい。