似合う帽子の選び方
帽子の選び方
顔型で選ぶ帽子
一般的に帽子は、クラウン(頭の部分)が自分の顔の形と似ているものが似合いやすいと言われています。
丸顔の方はクラウンが丸みを帯びた帽子、角張った顔の方はクラウンが四角い帽子、…と、顔の形にシルエットが近いものを選ぶと、しっくり馴染みます。
例えば丸顔の場合、「丸顔が気になるから角ばったシルエットのものにしよう」と正反対のものを選ぶと、逆に顔の丸さが強調されてしまいます。この場合は、丸いシルエットの帽子を被る事で、帽子の丸みが顔の丸みを和らげてくれます。
逆に顔の形を強調したい場合は、自分の顔と逆のシルエットの帽子を選ぶといいでしょう。
シンプルに顔の大きさで似合う帽子を判断することもできます。ブリム(つば)が大きい帽子ほど、顔の大きさを包み込んでくれます。
【顔型別 オススメ帽子】ブリム(つば)のある帽子
丸顔
クラウンが丸い形や平たい形の帽子がおすすめです。
四角い顔
クラウンが角張って四角く、ブリム(つば)は少し大きめの帽子を選ぶといいでしょう。
三角形(しもぶくれ)や、大きな顔
クラウンが顔の幅より大きな帽子を選んで下さい。ブリム(つば)も狭いものよりは大きめの帽子を選びましょう。
面長の顔
細長いシルエットの帽子がオススメです。帽子を深めに被るとバランス良く決まります。
逆三角形の顔
比較的どんな帽子でも似合う顔型です。顎がシャープな方は、クラウンの先が細い帽子がオススメです。
【顔型別 オススメ帽子】ブリム(つば)のない帽子(ベレー帽)
丸顔
固めの質感で仕上げた、トップにボリュームが出るベレー帽がおすすめです。トップにボリューム感を出すことで、縦の長さを強調し、お顔がスッキリと見えます。
平たく柔らかでボリュームの出にくいベレー帽を選ぶと、かえって顔の丸さを強調してしまいます。
四角い顔、三角形(下膨れ)、大きな顔
しっかりと横幅にボリュームの出るベレー帽が似合います。横幅が顔の幅より大きなベレー帽を選んで下さい。ベレー帽のボリュームが、エラや顔の大きさをカバーし、小顔効果をもたらしてくれます。
ボリューム感を潰さないよう、斜めに被る被り方がおすすめです。
面長の顔
ペタンと柔らかく高さの出ないベレー帽がおすすめです。質感が硬くトップにボリュームの出るベレー帽は、顔の長さを強調するため、平たい形のベレー帽を選びましょう。
被る際も、高さを強調しないよう、深めに被るようにしましょう。
逆三角形の顔
固めの質感で、小ぶりなデザインが似合います。横には広がらずに、トップにボリューム感のあるベレー帽を選びましょう。頭頂部に丸みを出すことで、男性は顎をシャープに、女性は顎を華奢に見せることができます。ボリューム感を潰さないように被りましょう。
体型で選ぶ帽子
帽子を被りこなす為には、全身のバランスに気を配る事もおすすめ致します。全体のバランスを考えながら帽子を選びましょう。
体型別 オススメ帽子
スリムな方
スリムなスタイルには、ブリム(つば)が小さ目のコンパクトな帽子がオススメです。
恰幅の良い方
小振りのハットよりも、ブリム(つば)が大き目の帽子が全体的にバランスが取れてオススメです。
身長の高い方
帽子が小さく見え過ぎないよう、全体的にやや大きめの帽子がオススメです。スリムな方には、ブリム(つば)が小さ目の帽子も似合います。
身長の低い方
全体的にやや小さめの帽子がオススメです。恰幅の良い方は、ブリム(つば)が大き目の帽子も似合います。
上記の表は一例です。顔や体の特徴は様々であり、これらに当てはまらない方もいらっしゃいます。全体のバランスを調節しながら、様々な角度をお試しください。
帽子の楽しみ方
少し被っただけで似合わないと決めつけず、被る位置や深さ、角度を色々とお試しください。被り方を変えればシルエットも変化し、がらっと表情が変わり、こなれた感じが出てきます。
カジュアルハットなどブリム(つば)のある帽子は、ブリム(つば)の上げ下げだけで、まるで違う帽子のように見えます。ブリム(つば)を横にずらして被ったり、帽子全体を左右斜めや前後斜めに被ったりと、被り方に工夫を加える事で、一つの帽子で多彩な変化を演出できます。
その日の気分やお出かけ先の雰囲気に合わせて、色々お楽しみください。
なお、帽子を被ったり位置を調整される際は、ツバを持って行うことをおすすめします。クラウン(帽子の天井部)は型が崩れやすく、帽子の痛みもほとんどのケースでクラウンから進行します。特にパナマハットやストローハットは、「クラウンは絶対に触らない」といった、少々大げさな気持ちで扱っていただきますと、長持ちします。
パナマハットを被る時のワンポイント
パナマハットは、「通常の帽子よりも斜め前に気持ち浅くかぶる」(眉毛の少し上から、前頭部の上に乗せるようなイメージで斜めにかぶる)ことを想定してデザインされています。
正面から見て、ちょっと顎を上げて目線がはっきり見える程度に、目深にかぶっているイメージです。目深と言っても、実際はあまり深くかぶらず、斜め前にかぶることで目深に見えます。このかぶり方をすることによって、 面長の方でも似合うスタイルを維持することができます。
真上から深くかぶると、クラウン(帽子の天井部)を痛めますし、後頭部にかけて乗せるようにかぶると、お顔に対して帽子が小さく見えてしまいます。
ベレー帽の被り方
ベレー帽の被り方に特に決まりはありませんが、アーミー・ベレーの場合は、斜めに被って左右どちらか一方を立て、反対側に布を垂らすスタイルが多く見られます。
また、フランスやスペインでは向かって左側を立て、イギリスでは向かって右側を立てる場合が多いとされています。
このアーミー・ベレーの被り方を受け、バスク・ベレーもどちらか一方を下げるスタイルが広く普及しています。
基本的な被り方としては、ただ頭に乗せるのではなく、左右どちらか斜めに被るとこなれた感じを演出することができます。
左右前後、好みの形に傾けて、あなたに似合う被り方をお探しください。