オーガニックコットンの生地や素材・お洗濯について


アイテムの繊維素材・織り方・お洗濯について

ハーモのアイテムでよく用いられる「素材の種類」「織り方」の一般的な特性について、また、「お洗濯について」をまとめました。
ここで説明しているものは、それぞれ一般的なものになります。お洗濯方法についても、同じ素材でも商品によっては異なる場合がございます。
正確なお手入れ方法については必ず各アイテムの洗濯表示や取り扱い表示をご確認のうえ、必ずそれにしたがって行ってください。

はじめに…
オーガニックコットン商品は、漂白していない原綿を使用しているため、生地の表面に綿カス(綿花の茎や葉の残り)の黒い粒が残っている場合がありますが、全くの無害で、洗濯により次第に減ってきます。

 

【素材】

カラードコットン

カラードコットンとは、茶綿・緑綿など綿花自身に生まれつき天然の色のついたコットンのことです。カラードコットンから作られた製品は染色した 色ではありません。特に緑綿は、栽培時の気候に大きく左右されますので、 色味は一定ではありませんが 洗うたびに色合いを深めて行く性質をもって います。無漂白・無染色で、環境にも着る方のお肌にも優しい繊維なのです。


スーピマコットン

品種改良によって栽培されたもの高級コットンの一つ。 コットンは繊維長(せんいちょう)が長いものほど高級とされ、アメリカ産で 最高級の品質を誇るのがピマ・コットンで、繊維の長い「超長繊維綿花」の 「スーピマ」は高級ピーマ(Superior Pima)の略語です。 特徴は、絹のような光沢と、細くて長く(繊維長3〜4p)、ソフトでしなやかな風合いです。
「スーピマ」は、米国のスーピマ協会の商標で、米国産ピマ・コットンを 100%使った製品にのみに付けられています。


ポリウレタン
(スパンデックス)

ポリウレタン繊維は、ゴムのように伸び縮みする繊維で、アメリカでは 「スパンデックス」と呼ばれています。ゴムより強く、細い糸が作られ、 また染めることが出来、さらにゴムより劣化しにくいのが特徴です。 しかし強度面では通常の繊維に比べると弱く、ポリウレタンを含む繊維が 使われた製品の寿命は、3年から5年といわれます。ポリウレタン繊維は そのままではなく、他の繊維と混ぜて利用されます。
女性用の下着やパンティストッキング、靴下、水着、最近ではジーンズや パンツなどあらゆるアイテムに用いられています。


ライクラ

ライクラRは、デュポン社の開発した新しいポリウレタン繊維で、常に他の 繊維と混用される繊維です。従来のポリウレタンに比べ型くずれやしわに なりにくく、今までにない快適な着用感を実現。フィット感、形状保持性、 耐久性を高め、動きやすさを向上させます。


テンセル

木材のパルプを原料として生まれたレーヨンに似た繊維です。しなやかな ドレープ性、落ち着いた光沢感、柔らかな風合いが特徴です。
環境に悪影響を与える薬品を使わず、パルプを溶かす溶剤もすべて回収 して再利用するリサイクルシステムをとっている、原綿の製造過程から、 加工に到るまで環境に優しいエコロジカルな素材です。


モダール

オーストリアのレンチング社が生産するもので、ブナを原料とした繊維 (レーヨン)をモダールと呼んでいます。パルプを原料として、地球環境に やさしい製造工程で生産されたセルロース繊維です。すぐれた吸湿性と シルクのような光沢、素肌感覚の柔らかな着心地が特徴です。 同社は、製造工程から有害廃棄物を一切出さないという、地球環境にやさ しい生産を行っていることでも注目されています。


シルク

蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった天然の繊維のことです。
一つの繭から約800〜1200mの生糸がとれ、天然繊維のなかではもっとも長い 繊維といわれます。 特性は、光沢があって美しく、風合いがよく、細くて強い、熱伝導が低く 保温性に富み、吸湿性や染色性がよいなどの利点があります。


 

【織り方】

天竺

Tシャツの生地として、ポピュラーな基本の編み組織です。
各種ニット組織のうち、最も薄く編める編み方で、通気性が良く、適度の 伸縮性とサラリとした感触が特色です。布の片面に表目のみが並び、表面が なめらかで、表裏の見え方が全く違います。 サラッとした肌ざわりで、春夏のアイテムに多く使用されています。 裁ち切りの布端が表の方へカールする性質があります。

■用途:Tシャツ、ベビー服、肌着など


スムース

表裏どちらの面から見ても編目がなめらかな両面編みで、多少厚みのある 質感と適度に抑えられた伸縮性が特徴です。
目が詰まっているので保温性がよく、赤ちゃんや女性の秋〜冬用の肌着に よく使用されています。 生地の表面がすべすべしていることからスムースと呼ばれています。

■用途:合・冬肌着、シャツ、子供服、パジャマなど


フライス

天竺より少々厚めの、程よい生地厚でオールシーズンに着られるスタン ダード素材。表裏とも同じ編み目になっており、ソフトな肌触りで通気性、 吸湿性、伸縮性ともに優れいます。
横方向によく伸びるので、子供のスパッツ、レディースのいわゆるピタTや メンズのタイトフィットTシャツに適しています。1目ゴム編みといわれる 編み方で、Tシャツの襟部分のリブにも多く使用されています。

■用途:肌着、婦人服、スポーツシャツ、シャツ等の付属


裏毛

いわゆる「トレーナー地」とか「スウェット」と呼ばれている生地です。
表面は天竺、裏面にパイルを作った地厚な編地です。 パイル部分の糸の太さで「ガーゼ裏毛」「ミニ裏毛」などの種類があり、 それぞれに厚さが違います。 パイル部分を起毛したものもあります。(裏起毛) 冬はもちろん肌寒い春先や秋口などに大活躍の素材です。

■用途:トレーナーなど、カジュアルなアウター

鹿の子

ポロシャツの生地として、親しまれる編地です。
規則的な編目の凹凸で作られた模様が特徴です。伸縮性は少ないです。 さらっとした風合いで通気性に優れているので、用途も広範囲に使われて います。合から夏に適した素材です。


パイル

毛足を長くしたタオルのような素材です。
表面(または両面)にループのあるソフトな風合いの編み地です。 綿でパイルを作ることにより、保湿性と吸湿性が高くなります。 吸湿性が良いので、夏は快適に、ふんわりした肌触りで、冬も温かいのが 特徴です。


ワッフル

蜂の巣やワッフルのような外観をした生地です。凹凸感のある外観が 特徴です。冬には保温性で、夏にはさらっとした肌触りで好まれます。 細い糸を使って夏の服地として、太い糸を使ってシーツ、室内装飾、 などにもよく使われています。


エアニット
(接結ニット)

薄手の天竺を二重織にし、ところどころを接結したエアニットは生地と 生地の間に空気層を持ち、柔らかくて温かです。 ふわりとした軽さ、温かさをもつ人気の素材です。


 

【お洗濯について】

オーガニックコットンは綿の栽培から糸の加工、布地の加工まで、化学的な処理をせず、 自然のままの風合いを残しています。
洗濯を重ねるたびに吸水性が増していき、自然乾燥されるとふんわりと、いっそうやわらかくなります。

そんなオーガニックコットンを気持ち良くお使いいただくための ポイントをいくつかご案内します。
オーガニックコットン製品のお洗濯・洗剤について

オーガニックコットン製品は、増強剤などの加工がないため、生地縫製の強度が低い場合がございます。
洗濯ネットに入れるなどして、お洗濯中に他の洗濯物などにひっかかっらないようご注意ください。

オーガニックコットンは一般の綿製品と変わらず、合成洗剤で洗っても決して直ぐに傷むことは ありませんが、
本来の肌触りを保つためにも、排水された先の川・海のためにも、天然石鹸等のご使用をおすすめします。

合成洗剤に配合される漂白剤や増白剤・蛍光剤などにより、色抜けや色褪せがおこったり、
表面がザラついたり、劣化し変質し、風合いが損なわれてしまうことがあります。



仕上げ剤について

オーガニックコットンは吸水性も良く、洗濯を繰り返すほど柔軟性が増してきます。
柔軟剤のご使用は、吸水性が損なわれるなど、オーガニックコットン本来の性質を損なう場合が
ありますのでお勧めいたしません。



乾燥・干す時に

日陰の風通しの良い状態で自然に乾かすのが一番適しています。タンブラー乾燥はできるだけお避け下さい。
(色褪せ・色移りなどの原因となることがあります)

直射日光に当てると、変色や硬くなる場合がありますのでご注意ください。

やさしく四方に引っ張りながら、歪みを直してから干すと型崩れしにくくなります。

 

 

 

 

 

 

 



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