固形墨は主に、煤(すす)と膠(にかわ)でできており、硯を使用して自分で磨る楽しさがあります。磨る手間をなくして手軽に楽しみたいという方には、一定の黒色を保てる墨汁がおすすめです。半紙屋e-shopでは、楽天通販サイトにて書道用具を販売しておりますので、お好みの固形墨・墨汁をお買い求め下さい。こちらでは、墨の磨り方と保管方法についてご紹介いたします。
基本的な墨の磨り方
固形墨は墨の重さで磨ることで、真の墨色を引き出せるといわれるように、力を入れずに磨ることが望ましいです。淡墨使用であっても、初めはトロトロと濃い状態になるまで磨り、そこから水を足しながら好みの濃度へともっていきましょう。
濃く磨ることで墨と水がうまく混ざり合い、濃度の調節が行いやすくなります。
また、墨は直線的に磨るほうが硯に墨のカスが溜まりにくく、真色を出せるといわれています。気泡や浮遊物がなく、なめらかで光沢のある墨液ができれば完成です。
墨のお手入れ方法
炭素粒子を膠で固めて作られている墨は、水分に弱いという性質があります。
そのため、使い終えた墨の磨り口は水分によって非常に柔らかくなっており、そのまま急速に乾燥してしまうとヒビが入って割れてしまいます。また、膠が変質してしまうと炭素粒子が凝集してしまうため、墨として使い物にならなくなってしまいます。
水に浸した部分は柔らかい布で丁寧に拭き取りましょう。ただし、ティッシュは細かい繊維がつきやすいため避けたほうが無難です。手のひらの温度や湿度も墨に影響を与えるため、1本の墨を連続で使用するよりは2〜3本を交互に使用するほうが長持ちします。
墨の保管方法
墨は湿気の多い日には水分を吸収し、乾燥する日には水分を放出しています。
これを繰り返すと墨が枯れてしまうため、高温多湿で直射日光の当たる場所は避けて保管して下さい。使用頻度が高ければ、温度変化の少ない場所で保管して問題ありませんが、しばらく使用しない時は和紙に巻いて桐箱に入れておくと安心です。
昔から、墨と硯の接触面を確かめながらじっくりと墨を磨る作業は、心を落ち着かせたり構想を練ったりする精神統一の時間とされてきました。手軽に使える墨汁も便利ですが、時間のある時や集中したいという時には、固形墨を用いられてはいかがでしょうか。
書道用品の通販サイト半紙屋e-shopでは、漢字練習や清書用に最適な墨汁や固形墨を販売しております。用途や好みに合わせてお買い求め下さい。