■eロバートパーカーオンラインジャパン・パーカーポイント■

ロバート M. パーカー, Jr. 氏
※ロバート M. パーカー, Jr. 氏

■eRobertParker Online Japan■とは?
◆ロバート M. パーカー, Jr. 氏について◆
■世界で最も影響力のあるワイン評論家として知られている■
*アメリカ合衆国 *メリーランド州 *ボルチモア *1947年生まれ *元弁護士

ワイン好きが高じ、消費者の立場からワインの本を書いてみたいと考えた彼は
1978年にワイン小売業者向けのワイン情報誌「ワイン・アドヴォケイト」を創刊。

ワインをパーカーポイント
(PPと呼ばれるパーカーポイントの略語)と呼ばれるワインの100点満点の採点で知られ、

価格や生産者の評判などで左右されることのない客観的な評価姿勢で支持を集める。
それまでのワイン業界の常識を覆す衝撃があり、現在までに大きな影響を与えている。

ロバート・パーカーJrの個人的評価であるはずの著書を、ワイン業界があまりにも
パーカーポイントに頼りすぎたため、パーカーの一言でワインの売れ行きを左右するほどの
絶対的評価となり、現時点では反発も少なくない。

例えば、ボルドーのプリムール(新酒の先物取引)では支配的な存在で、
ChマルゴーやChラトゥールといった1級シャトーまでがロバート・パーカーJrのポイントが
発表されるのを待って、売出し価格を決めるという異常事態となっている。


確かなテイスティング能力と、スポンサーを持たない中立の姿勢で評価されるパーカーポイントは
ワインの価格に関係なく、公平なワインの選択に不可欠なものとして世界中で用いられている。

ワイン文化の発展に貢献したその功績により、フランス大統領より直々に、
レジオン・ドヌールの十字騎士勲章とメリット勲章の二つを受けている。



※レジオン・ドヌール頸飾を着けたナポレオン1世

執政政府期にナポレオン・ボナパルトによって制定されたフランスの栄典制度である。
レジオン・ドヌール勲章とも表記されている。現在もフランスの最高勲章として存在する。

メリット勲章は、イギリス及びイギリス連邦の騎士団勲章で、イギリスの君主によって授けられる。
軍事での功績又は科学、芸術、文学等の文化の振興、若しくは公共の福祉へ貢献があった人物に贈られる。
叙勲が功績のみで評価されることや、定員が24名しかいないことから、メリット勲章は大変な名誉と考えられ、
現存する勲章の中で最も名誉なものであるとも言われている。


※ザ・ワイン・アドヴォケイト ※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著
※ザ・ワイン・アドヴォケイト ※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著

◆パーカーポイントについて◆

世界で最も有名なワイン評論家 ロバート M. パーカー, Jr.氏によって評価される、
100点満点で表すワインの評価法のことです。

このワインの評価法は、ワインの価格に関係なく、水平公平なワインの選択には不可欠なものとして世界中で用いられています。

まず評価に値するワインであれば、すべて50点の持ち点が与えられます。
それに次のような評価点が加えられます。

■ ワインの総合的な色と外見に 1〜5点

■ アロマ(原料ブドウの香り)とブーケ(熟成してできた香り)の強さと複雑さ、清潔さをみて  1〜15点

■ 風味と後味は、味の強さと調和と清潔さ、後味の深さと長さを見て 1〜20点

■ 全体の質のレベル、また若いワインの場合は将来の熟成と進歩の可能性に 1〜10点

以上、全て最高点を獲得すれば100点が与えられます。
この評価法はワインの品質を細かく点数で表しており、1点の点数の差が非常に大きな意味を持ちます。
評価点・評価内訳は、以下のようになっています。

■ 100点〜96点 Extraordinary 【格別】
深遠で複雑な個性があり、その品種で作られる古典的なワインに期待される、あらゆる属性を見せている。
これほどのワインであれば、特別な努力を払っても探し・購い・飲む価値があると思う。

■ 95点〜90点 Outstanding 【傑出】
格別の複雑さと個性がある、すばらしいワインだと思う。

■ 89点〜80点 Above Average to Excellent 【並以上から優良】
程度はさまざまながらフィネスや味わい、個性を見せており、気になるような欠陥はない。

■ 79点〜70点 Average 【並】
見るべきものはほとんど無いが、作りは健全。早い話が短刀直入で無味乾燥なワイン。

■ 69点〜60点 Below Average 【並以下からお粗末】
気になる欠陥があり、酸やタンニンが過剰だったり、
味わいが欠如していたり、ひょっとすると不潔な香りや味わいがあるかもしれない。

■楽天 eRobertParker Online Japan■   ■テイスティング・ノートとワインの評点について■   ■著者紹介■

■ロバート・M・パーカーJr.への賞賛の言葉■   ■第8章ワイン用語集■

■1855年のジロンドワインの格付け■  ■ソーテルヌ・バルサック1855年の公式格付け■

■グラーヴ1959年の公式格付け■  ■サン=テミリオン1995年の公式格付け■  ■サーヴする/Serving■

WineVintageChart Champagne Bordeaux
Reviewers

■ロバート M. パーカー氏■  ■アントニオ・ガローニ氏■  ■カレン・マクニール氏■

■ニール・マーティン氏■  ■ジェイ・ミラー氏■  ■リサ・ペロッティ・ブラウン氏■

■デイヴィッド・シルドクネヒト氏■  ■マーク・スクワイヤー氏■  ■ケヴィン・ズラーリ氏■

■モニカ・ラーナー氏■

●少なくとも本当に良いワインとされるのは85点以上のものであり、
その割合は世界中のワインの中でほんの1%にしか過ぎず、非常に貴重なワインと言えます。


●ワイン愛好家のみならず、これからワインを楽しもうと
考えている初心者の方にも、わかりやすく皆様の食卓でワインを楽しんでいただけると幸いでございます♪


※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■テイスティング・ノートとワインの評点について■
@私がテイスティングする際は、可能な限りいつも同期のワインをグループにまとめる(同じタイプのワインを互いに比較する)。
場所は私のテイスティング・ルームか、生産者のセラーの中、あるいはボルドーのメジャーなネゴシアンのオフィスだ。

評点は、そのワインに対する私独自の、批評を目的とした検査の結果を反映したものである。
価格や、生産者ないし栽培農家の評判は、いかなる形であれ、評点に影響を与えることはない。

私は、毎年最低3ヶ月を畑でのテイスティングに費やしている。
残りの9ヶ月は、週に6日、時には7日仕事をするのだが、テイスティングと執筆に専念している。
ワインの品評会に参加したり、取引のためにテイスティングをしたりすることはない。

これには多くの理由があるが、主なものをあげれば、⇒
⇒(1)テイスティングにはなるべくワインを1本まるごと使いたい。
⇒(2)適切な大きさの清潔なプロ用テイスティング・グラスを使うことが重要だと考えている。
⇒(3)ワインの温度は適切でなければならない。
⇒(4)私は批評するワインの本数に見合った時間を自分で割り当てたい、となる。


ここにあげた評点は、私がそのワインを同期のワインに比べてどう評価したのかを示すカイドラインである。
それでも確かに85点を超えるワインは優良、秀逸なものであり、90点以上のワインはそのタイプとしては傑出したものになるだろう。

何世紀にもわたってロマンを感じさせるほど高く評価されてきた飲み物に
点数をつけるのはあまりふさわしくない、
と言う人もいるが、ワインとてほかの消費財と同じである。

正規のプロが認める特定の品質基準もあるし、ほかのワインを判断する時に使えるような指標となるワインだってある。
私が知る限り、目の前に中身の異なるグラスを3つなり4つなりだされれば、そのワインがどれほど良好な、
あるいは貧弱なものであろうと、「私はこっちのほうが好きだ」と言わないような人はいない。

ワインに点数をつけるというのは、単にプロの意見を採り入れて、それを一貫した基準のもと、
何らかの数字で表記する採点法にあてはめるというだけのことだ。

点数をつければ、専門家でも初心者でも同じように素早く情報を交換できる。
だから、私は基本的に理にかなったテイスティング・ノートに裏打ちされた評点システムを強く信じいている。

ワインに点数がついていれば、批評家は消費者も生産者も、批評家があるワインに対してどのような立場をとったかを
正確にしることができるし、それを自分の舌や判断の目安にできる。私はまた、点数をつけることでワインの品質は
どんどん向上すると信じている。ワイナリーが「上等な、とても上等な、とてもとても上等な、とてもとてもとても上等な」
などという、曖昧で無意味な19世紀の言い回しの陰に隠れることができなくなるからだ。

A私は本書でも自分のワイン雑誌『ザ・ワイン・アドヴォケイト The Wine Advocate』で採用している採点法を利用している。
これは、50点から100点までの物差しで、あらゆるワインのうち最も嫌悪感を感じるワインには50点、つまり物差しの
始まりの点を与え、最も栄えある味覚上の経験をさせてくれるワインには100点を与えるというものである。

私はかつて広く利用されてきたデイヴィス法(カルフォルニア大学デイヴィス校の「デイヴィス」だ)と呼ばれる20点法よりも
自分の採点法のほうがよいと思うが、これは、私の採点法の方がずっと柔軟な点数をつけられるからである。

また、この数字はアメリカの成績表に対応しているから理解しやすいし、デイヴィス法が陥っている、点数の感覚が詰まってしまうという
問題を避けやすい。もっとも、問題がないわけではない、86点のワインはいずれも優良なワインだが読者に、この差はいったい何だと
疑問に思わせてしまうことが多いのである。私はこの問題に単純な回答しかできない。つまり、並べてテイスティングしたら、
私は87点のワインの方が86点のワインより、ほんの少し良好だと思ったのだ。

あるワインに与えられた点数は、そのワインを最良の状態で飲んだと時の品質を反映している。前にも書いた通り、
私はよく人に言うのだが、ワインを評価するということ、多くの場合10年以上に渡って変化し、成長していく飲み物に
点数をつけるということは、マラソン選手の写真を撮るようなものである。確実だと言えることも多いが移動する物体を
写真に撮っている時のように、ワインもまた、成長するし、変化する。

私は明らかにコルクのせいでひどくで変質した、あるいは瓶に欠陥があったワインについては、別のワインを試す。
これは、1本くらい悪い瓶があったからといって全体が駄目になっていることを意味しないからである。

ここで批評してあるワインの多くは、何度もテイスティングしてきたものである。
そして、その点数はこれまでのテイスティングの出来を累計し、平均したものになっている。点数はワインすべてを
物語ってくれるわけではない。ワインのスタイルや個性、同期のワインに対する相対的な品質のレベル、相対的な価値、
寝かせられそうな年数といったものについては、評点と一緒に書いておいたコメントの方が、どんな点数よりも情報源になることが多い。

Bでは、評点を解釈する一般的なガイドラインを示そう。
90点から100点は、いわゆる「優」であり、傑出したワイン、特別な労作にのみ与えられる。
このカテゴリーのワインは、そのタイプとして生産されたものとしてはなさに最上であり、ミシュランの三つ星★★★のようなもの。
苦労して探し、試すだけの価値があるものだ。90点と99点では大きな差があるが、いぜれにしても最高の出来である。

本文を通して気づかれるだろうが、実際にこの最高のカテゴリーに分類されるワインはほとんどない。
これは単に本当に偉大なワインというものはそんなに多くないからである。

80点から89点は、学校で言うところの「良」であり、特に85点から89点のものは非常に優良である。
このグループに入ったワインの多くは、相当のお値打ち品であることも多い。私ならこれらのワインであればどれであろうと、ためらわずに自分のコレクションに入れてしまうだろう。

70点から79点は、「可」というか平均点だが、79点の方が70点よりずっと望ましい点数なのは明らかなことだ。
75点から79点のワインは一般に気持ちがよく、単刀直入だが、複雑さや特徴、深みに欠けている。安ければだが、あれこれ言わずにがぶ飲みするのに最適のものである。

70点より下は、通った学校によって呼び名は違っただろうが、「不可」或いは「落第」である。
本書では、バランスが悪いとか、傷がある、ひどく退屈な、水っぽいワイン、つまり聡明な消費者にとっては、ほとんど興味の対象とならないワインのしるしでもある。

加点の方法については言えば、私の採点法ではすべてのワインに基本の50点を与える。
ワインの一般的な色や外見に最高で5点まで追加。今日では、近代技術やプロの醸造家を雇う割合が増えているおかげで、たいていのワインがよくできており、
傾向としては最低4年でも4点がつくし、5点がつくことも多い。アロマとブーケは最高15点。アロマやブーケの強さのレベル抽出度合い、そこからワインのつくりきれいさによって変わる。

味わいとフィニッシュが最高20点。
ここでもまた、味わいの強さ、バランス、つくりのきれいさ、深み、口の中に残る余韻の長さといった
ものすべてが点数をつける際に重視される。最後に全体的な品質のレベル、あるいはさらに成長し、よくなっていく(熟成する)
潜在能力に対して最高10点。点数は重要なものだし、点数があるからこそ読者はプロの批評家があるワインの全体的な品質を
同期のワインに比べてどのあたりに位置づけているかがわかるわけだが、ワインに点数をつける者は誰でも、読者に対して説明責任がある。

つけた点数に対してもそうだが、理にかなったテイスティング・ノートでもってワインを分析し、そのワインになぜその点数がついたのか、
読者に納得させてその正当性を証明する必要がある。しかし、ワインのスタイルや個性、潜在能力についての記述を考慮することも不可欠でる。

どんな採点法であれ、完璧に客観的なものはない。が、点数に柔軟性のある方法は、偏見なしに適用されれば、
様々なレベルのワインの舌に代わり得るもの、ワインを自分でテイスティングすること以上に勉強になるものはない。

※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■著者紹介■
ロバート・M・パーカーJr. は、四半世紀近くも続いている
ワインのニュースレター『ザ・ワインアドヴォケイト』の執筆者であり、発行者でもある。


1999年には、フランス最高の名誉である「レジオン・ドヌールの十字騎士勲章」を、1993年には、
フランスにおけるもう1つの国家的名誉である「メリット勲章」をそれぞれ大統領より直々に授与されている。

著書には『ボルドー』の3版のほか、『ブルゴーニュ』、『ローヌ・ワイン』の2版、『ワイン・バイヤーズ・ガイド』の6版がある。
メリーゴーランド州に妻パトリシアと娘マイア、そして何頭ものバセットハウンドとともに暮らしている。

※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■ロバート・M・パーカーJr.への賞賛の言葉■
「最も重要なワイン評論家」 ◆ニューヨーク・タイムズ紙

「パーカーはアメリカのワイン評論の世界に革命をもたらした。
熱狂的愛好家が示す厳しい基準と改革者の持つ高い道徳的目標とともに・・・・・・」
◆ニューズウイーク誌

「パーカーは他に追随を許さない最もパワフルな評論家である。
彼が書くワインについての文章と評価は、ワインの産地のみならず、ワインが買われ、
売られているすべての国で、多大な影響力を持つであろう」
◆ロサンゼルス・タイムズ紙、デイビット・ショウ

「パーカーが革命的なのは、伝統的な順序を無視して単純にワインをテイスティングするからだ。
彼に匹敵する評論家はほかにいない」
◆アトランティック・マンスリー・プレイス誌

「パーカーは誰からも買収されない不屈の人物として世界から認められている」 ◆ロサンゼルス・タイムズ紙

「パーカー以上に優れた、客観的で、信頼性の高い評者はいない。
それが彼をワインの世界になくしてはならない人にした。
実に、ワイン消費者のチャンピオンである」
◆ワシントン・ポスト紙

「世界で最も経験があり信頼できる味覚」 ◆サンデー・タイムズ紙

※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■第8章ワイン用語集■

@ 5項目


●酢のような/Acetic
いかに出来の良いワインでもある程度の酢酸は含まれているものだが、
それが過剰になると酢を思われるにおいがするようになる。


●酸味の強い/Acidic
ワインが新鮮で生き生きとした味になるには自然の酸が必要だが、
酸が過剰になると酸味の強いワインとなり、酸っぱいとか酸敗したと言われるようになる。


●酸/Acidity
ワインの持つ酸のレベルはワインの楽しさや生気に大きな影響を与える。
ワインに見られる自然の酸としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸がある。
傾向として暑い年のワインは酸が弱く、涼しい、雨が多かった年のワインは酸が多くなりがちである。
酸はワインの新鮮さを保ち、ワインを生き生きとしたままにしておいてくれる。


●後味/Aftertaste
読んで字のごとく、ワインを飲み込んだときに口の中に残る味のこと。
余韻の長さ(length)やフィニッシュ(finish)の同義語である。
後味が口の中に長く残れば残るほど(好ましい味であればの話だが)、
ワインの品質は上質ということになる。


●攻撃的な/Aggressive
「攻撃的」というのは通常、酸が強いか、
タンニンが荒々しい、あるいはその両方のワインに適用される。


A 5項目


●角のある/Angular
角のあるワインはまろやかさや気前のよさ、深みに欠ける。
貧相なヴィンテージのワインや酸味の強すぎるワインは角があると表現されることが多い。


●アロマ/Aroma
「アロマ」というのは若いワインの香りのことである。
十分な時を経てニュアンスが出てくると、今度はブーケと呼ばれるようになる。
「アロマ」という言葉は普通、比較的若く成長途上のワインの香りの意味で使われる。


●渋い/Astringent
ワインが渋いのは必ずしもよいとも悪いとも限らない。
渋いワインは荒々しい粗雑な味がするが、これは、あまりに若いためにタンニンが強すぎて、
成長するのに時間が必要なだけということもある。一方で、出来がよくないだけということもある。
タンニンのレベルがワインの渋さに影響を及ぼす。


●生硬な/Austere(態度・表現などが、未熟でかたい感じがすること)
生硬なワインは一般的に飲んでもあまり心地よいものではない。
生硬なワインは硬く、やや辛口のワインで、芳醇さや気前のよさに欠けている。
ただし、若い、将来有望なボルドーワインは往々にして生硬と表現され、そのようなワインも
熟成させると若い時の生硬差から推測される以上に気前の良さがみられるようになるものである。


●バランス/Balance
ワインで最も望ましい特色の1つに良好なバランス、つまり果実味の凝縮感、タンニンのレベル、
酸が完全に調和していることがあげられる。バランスのよいワインは均整がとれていて、
上品に熟成する傾向がある。


B 5項目


●納屋の前庭/Barnyard
ワインに不潔な、農家の庭や糞を思わせるアロマがつくことがある。
これは樽が不潔だったり、一般的には醸造施設が不衛生だったためである。


●ベリーのような/Berrylike
読んで字のごとしだ。ワイン、それも特にボルドーワインの、若くてオークが過剰でないものには
強烈なベリーの果実の特徴がある。ブラックベリーやラズベリー、ブラックチェリー、桑の実、
さらにはイチゴやクランベリーを思わせることすらある。


●大柄な/Big
大柄なワインというのは骨組みの大きな、フルボディのワインのことで、
味わってみると強烈で凝縮感のある感じがする。ボルドーワインは一般的にローヌワインのような
意味での大柄なワインではないが、ボルドーの最高のヴィンテージには、とてもリッチな、
凝縮感のある、深みのあるワインが生産されている。


●ブラックカラント/Black currant
突出したブラックカラントの果実の香りというとボルドーの赤を連想するのが普通だが、
その強さはかすかなこともあれば、非常に深みや芳醇さがあることもある。


●ボディ/Body
「ボディ」というのはワインが口蓋を通り過ぎていく時に感じられる重みや充実感のことである。
フルボディのワインはたいがいアルコールや、凝縮感、グリセリンが多い。


C 5項目


●貴腐菌(ボトリティス・シネレア)/Botrytis cinnerea
特定の気象条件、普通は湿度の高い天候と日の照った天候が
交互に訪れる条件のもとでブドウの果皮を侵す(オカス)菌。ブドウを自然に脱水させるため、
超絶的に凝縮する。バルサックやソーテルヌの偉大な甘口白ワインには不可欠なものである。


●ブーケ/Bouquet
ワインのアロマが樽熟成によって成長するとブーケに変わる。
ブーケは単なるブドウの香り以上のものであることが望まれる。


●筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)/Brawny(筋肉や骨格といった体つきがたくましいこと )
屈強で、筋肉質で、フルボディのワインのことで、重みや風味はたっぷりだが、必ずしも
最もエレガントとか洗練されているという類のワインではない。


●茨のような/Briary
「茨のような」という用語が登場すると、私は通常ボルドーではなくカルフォルニアの
ジンファンデルを思い出す。ワインが攻撃的でかなりスパイシーであることを意味する。


●輝きのある/Brilliant
「輝きのある」というのはワインの色に関連する言葉である。
輝きのあるワインは、クリアで、曇りがまったくないものである。


D 5項目


●褐色がかった/Browning
赤ワインが熟成すると、ルビー/紫色から暗いルビー色、中程度のルビー色、
緑が琥珀色になったルビー色、緑が褐色になったルビー色へと色が変わる。
褐色がかったワインは通常十分な飲み頃になっており、それ以上よくなることはないものである。


●西洋杉/Cedar
ボルドーの赤には、かすかなこともあればあからさまなこともあるが、西洋杉の木の香りを
思わせるブーケがあることが多い。これはブーケを複雑にするものである。


●噛みごたえのある/Chewy
高いグリセリン濃度に由来するかなり濃厚な、
ねっとりとした舌触りがあるワインは往々にして「噛みごたえのある」と表現される。
偉大なヴィンテージのエキス分の多いワインは噛みごたえのあるものになることが多い。


●閉じた/Closed
「閉じた」という用語は、ワインが若すぎるためにその潜在能力を見せてあらず、
閉じこもったままになっていることを言うのに使われる。若いボルドーは、ヴィンテージと
保管条件によるが、瓶詰め後12〜18ヶ月ほど閉じこもり、そのままの状態で数年から
10年以上も過ごすことが多い。


●複雑な/Complex
最も主観的な描写(びょうしゃ⇒えがきうつすこと)用語の1つである。「複雑な」ワインは
テイスターが決して飽きず、飲んで興味深く思うものである。たいがい興味を持続させるための
微妙な香りや風味をあれこれと持っている。


E 5項目


●凝縮感のある、凝縮した/Concen-trated
高級ワインは、ライトボディのものであろうと、ミディアムボディのものであろうと、
フルボディのものであろうと、凝縮感のある風味がなければならない。
「凝縮感がある」というのは、「深みがある」は「凝縮感がある」の同義語である。


●コルクのせいで変質している/Corked
コルクのせいで変質しているワインは傷物だ。コルクのにおいがつくのは不潔な、
あるいは欠陥があったコルクのせいである。これはブーケに果実味が見られず、
カビくさいコルクや湿った段ボールのにおいしかしないことからわかる。


●頽廃的な(たいはいてき⇒おとろえてすたれること)/Decadent
アイスクリームやチョコレートが好きな人なら、熱々のファッジに本物のホイップクリーム、
リッチなヴァニラ・アイスクリームがたっぷりの巨大なサンデーを食べた時の感じがわかるだろう。
ワイン愛好家の場合は、豪勢な、とろりとしてさえいる、何層もの果実味がたっぷり感じられる、
巨大なブーケやふっくらとした、豪華な舌触りがあるワインを頽廃的と言うだろう。


●深みのある/Deep
本質的には凝縮感がある(concentrated)というのと同じ意味だが、
「深みのある」という言葉が表現しているのは、リッチな、
エキス分に満ちた、口の中いっぱいにあるようなワインだということである。


●繊細な/Delicate
読んで字のごとく、繊細なワインは軽く、微妙で、控えめであり、外交的なたくましい個性ではなく、
内気のゆえに高く評価されている。白ワインは通常赤ワインより繊細である。


F 5項目


●散漫な/Diffuse
構造のない、焦点の定まっていない香りや味のワインは散漫と言われる。
赤ワインを飲む時の温度が高すぎると、散漫になることが多い。


●物言わぬ/Dumb
物言わぬワインというのは閉じたワインでもあるが、「物言わぬ」という用語は
より軽蔑的(けいべつ⇒ばかにすること)な意味で使われる。閉じたワインは時間さえかければ
芳醇さや強烈さが見られるようになるかもしれないが、物言わぬワインは、
決してそれ以上よくならない可能性がある。


●土のような/Earby
この用語は否定的な意味で使われることも肯定的な意味で使われることもあるが、
私の場合は「土のような」というのは、新鮮さを感じさせる、リッチで、
きれいな土壌のアロマがあるという肯定的な意味で使う。「森を思わせる」とか
「トリュフの香り」より強烈な香りだ。


●エレガントな/Elegant
赤ワインよりは白ワインのほうがエレガントと表現されることが多いが、ボルドーでも
軽めのスタイルの、上品な、バランスのよいワインはエレガントになることがある。


●旺盛な/Exuberant
外向的で、あまりじっとしていられない人々と同じく、ワインもほとばしるような
果実味を持つ、落ち着かない、強烈に精力的に見えるものになることがある。


G 5項目


●ふくよかな/Fat
ボルドーがブドウにとって非常に暑い年になり、ワインが超絶的な飲み頃に達すると、
実にリッチな、凝縮感のある、酸が弱めのワインになることが多い。
そういったワインは往々(おうおう)にしてふくよかと言われる。
これは褒め言葉だが、ふくよかになりすぎると、欠点となり、
今度は「たるんでいる」と呼ばれるようになる。


●たるんだ/Flabby
ふくよかすぎる、あるいは肥満したワインは、たるんだワインとなる。
たるんだワインは構造に欠けており、味わいが重たくなる。


●肉づきのよい/Fleshy
「肉づきのよい」というのは、「噛みごたえがある(chewy)」とか、「肉厚な(meaty)」、
「牛肉のような(beafy)」の同義語である。ボディやアルコール、エキス分がたっぷりで、
通常グリセリンも多いという意味である。ポムロールやサン=テミリオンはメドックよりも
肉づきのよいワインとなりがちである。


●花のような/Floral
いくつかのソーテルヌを例外とすれば、ボルドーワインに花のような、
あるいは花を思わせるブーケやアロマがあると思えることはめったにない。
ただし、リースリングやミュスカのようなワインは本当に花を思わせる要素を持っている。


●焦点の定まった/Focused
高級ワインはブーケも風味も焦点の定まったものであるべきだ。
「焦点の定まった」というのは、香りやアロマ、風味が明確で、輪郭があきらかだという
意味である。そうでないワインは、ピンボケ写真のような、散漫で、もやがかった、
難のあるものとなる。


H 5項目


●外向的な/Forward
ワインが外向的と言われるのは、魅力や特徴が十分に現れてきた時である。
ただ十分な飲み頃にはなっていないかもしれないが、外向的なワインは
一般的に実に楽しめ、飲めるものとなっている。「外向的な」の反対は「内向的な」である。


●新鮮な/Fresh
若いワインでも、年を経たワインでも、新鮮さは歓迎すべき、好ましい要素である。
ワインが新鮮と言われるのは、生き生きとしていて、きれいなつくりをしている時だ。
「新鮮な」の反対は「気の抜けた」である。


●フルーティな/Fruity
優良なワインにはフルーティと言えるだけの果実味の凝縮感があるべきなのだが、
幸運にも、最良のボルドーワインは単なるフルーティな個性以上のものを持つ。


●フルボディ/Full-bodied
エキス分、アルコール、グリセリンに富むのがフルボディのわいんである。

●青臭い/Green
青臭いワインというのは、未熟なブドウでつくられたもので、芳醇さや気前のよさに
欠けており、野菜のような特徴がある。青臭いワインは1977年や1972年のような
貧相なヴィンテージにつくられることが多い。


I 5項目


●硬い/Hard
やすりのような、渋いタンニンがあったり、酸が強いワインは、硬いと言われる。
ボルドーの若いヴィンテージのものは硬いワインになることもあるが、
荒々しいまでのワインになってはならない。


●荒々しい/Harsh
ワインが硬すぎると、荒々しいと言われる。ワインの荒々しさは、若いワインであれ
年を経たワインであれ、傷である。


●享楽的な/Hedonistic
ある種のスタイルのワインは鑑賞されるためにつくられている。
こういったワインは内省的で知的だが、一方で、純粋な快感や、喜び、
幸福感を提供することを目的としているワインもある。
そいいった「享楽的な」ワインはある意味で恍愡感(コウコツカン)を提供しすぎるため、
あからさまだと呼ばれて批判されることもあるが、本質的には完全な充実感を
与えてくれるワインであり、人をうっとりとさせ、とりこにしてしまうものだ・・・
このうえなく楽しいワインなのである。


●草っぽい/Herbaceous
多くのワインには独特なハーブを思わせる香りがある。
これは一般的に草っぽいと言われるが、特定のハーブを思わせる香りとしては、
タイム、ラヴェンダー、ローズマリー、オレガノ、ウイキョウ、バジルなどがある。


●中身のない/Hollow
「底が浅い」の同義語だ中身のないワインは水っぽく、深みや凝縮感に欠けている。

J 5項目


●蜂蜜をかけたかのような/Honeyed
甘口のバルサックやソーテルヌには一般的に見られる個性である。
蜂蜜をかけたようなワインは蜂蜜のような香りや味がある。


●熱い/Hot
「熱い」というのはワインの温度が熱すぎて飲めないという意味ではなく、
アルコール度数が高すぎるため、飲み込んだ時にのどの奥に燃えるような感じが
残ることを言う。アルコール度数が14.5%を超えるようなワインは熱いものに
なることが多い。


●ジャムのような/Jammy
秀逸なブドウの完熟感のおかげで、偉大な強烈さのある果実味が感じられる
ボルドーワインは、ジャムにしたような味わいになることがある。
これは非常に凝縮感のある、風味豊かなワインで、卓越したエキス分が感じられる。
1982年や1961年のような偉大なヴィンテージには、あまりにも凝縮感が
あるために「ジャムのようだ」と言われるワインがある。


●木の葉のような/Leafy
木の葉のような特徴は草っぽい個性に似ているが、
この場合はハーブではなく木の葉の香りがある。あまりにも木の葉の香りがある。
あまりにも木の葉のようなワインは野菜のような、あるいは青臭いワインになる。


●やせた/Lean
痩せたワインは、スリムで、あまり無駄がないが、気前のよさや
ふくよかさに欠けている。ただし、それでも楽しめる、心地よいものとなることはある。


K 5項目


●生き生きとした/Lively
「新鮮な(fresh)」や「旺盛な(exuberant)」の同義語である。
「生き生きとした」ワインは通常、良好な酸、のどの渇きをいやすような特徴を持った
若いワインのことである。


●余韻の長い/Long
上質のボルドーにある極めて望ましい特色に、口の中に長く残ることがあげられる。
余韻が長い(あるいは余韻の長さ)というのはワインのフィニッシュに関する言葉で、
ワインを飲み込んだ後でも長時間その存在感を感じられるという意味である。
(30秒から数分もあれば偉大な余韻の長さだ)。


●みずみずしい/Lush
みずみずしいワインは、ビロードのようで、やわらかく、果実味豊かで、
凝縮感があり、ふくよかである。決して渋かったり硬かったりすることはない。


●重々しい/Massive
偉大なヴィンテージで、ブドウの熟度が高く、卓越した凝縮感がある時、
一部のワインはあまりにも大柄で、フルボディで、、リッチなために「重々しい」
と呼ばれるものになることがある。1961年のラトゥールやペトリュス、
1982年のペトリュスのように偉大なワインは、重々しいワインの模範的な例である。


●肉厚な/Meaty
噛みごたえのある、肉づきのよいワインはまた「肉厚な」とも言われる。

L 5項目


●口の中がいっぱいになるような/Mouth-filling
大柄で、リッチで、凝縮感があり、ブドウのエキス分が満杯で、アルコールや
グリセリンの多いワインは口の中がいっぱいになるような舌触りになる傾向がある。
「口の中がいっぱいになるような」ワインはまた、噛みごたえのある、肉づきのよい、
ふくよかなワインでもある。


●ノーズ/Nose
鼻や嗅覚を通じて感じられるワインの一般的な香りやアロマを
ノーズと呼ばれることが多い。


●オークっぽい/Oaky
最高のボルドーワインはたいてい12〜30ヶ月は小さなオーク樽で熟成される。
中でもまさに最良というシャトーでは、新樽がかなりの比率で使われていて、
香ばしい、ヴァニラの風味や香りをワインに与える。ワインがリッチで、凝縮した
ものでない場合、樽がワインを圧倒して、過剰にオークっぽい味になることもある。
ただし、ワインに芳醇さや凝縮感があり、醸造家が分別を持って新樽を使った時は、
果実味とオークがすばらしく和合したものとなる。


●はずれの/Off
ワインがその本当の特徴を見せていないとか、何らかの傷があったり
駄目になったりしている時に、はずれと言われる。


●ブドウの過熟感がある/Overripe
望ましくない特徴である。ブドウがあまりにも長くブドウの樹に残されると、
熟しすぎて、酸を失い、重くてバランスのとれていないワインを生み出すことに
なるのだが、そのようなことは、ボルドーよりも暑いブドウ産地のほうが
はるかに起こりやすい。


M 5項目


●酸化した/Oxidized
ワインが醸造や熟成の最中に空気に触れすぎると、新鮮さを失い、気の抜けた、
古びた香りや味がついてしまう。そのようなワインは「酸化した」と言われる。


●胡椒のような/Peppery
胡椒のような品質は通常、黒胡椒のアロマや、刺激的な風味を持つ多くの
ローヌワインに見られるものだが、ボルドーワインにもたまにある。


●香水のような/Perfumed
この用語は通常ボルドーの赤ワインではなく、かぐわしい、アロマの強い
白ワインに適用される。ただし、辛口白ワインや甘口白ワインも強い、
香水のような香りを持つことがある。


●プラムのような/Plummy
リッチで凝縮感のあるワインは熟したプラムのような香りや味がすることがある。
そのような時に「プラムのような」という用語が適用される。


●重苦しい/Ponderous
「重苦しい」というのは「重々しい」の同義語として使われることが多いが、
私の用法では、重々しいワインは単に大柄で、リッチで、とても凝縮した、
バランスのとれたワインのことだが、重苦しいワインのほうは重くて飲み過ぎて
しまうようになったワインのことである。


N 5項目


●早熟な/Precocious
急速に飲み頃になってしまうワイン、また、長期間もちこたえ、上品に成長していく
ワインであっても、味があってやわらかく、早くから魅力が感じられるために急速に
熟成していくかのような味のするものは、早熟であるといわれる。


●プルーンのような/Pruney
熟しすぎたブドウでつくられたワインはプルーンの特徴を帯びる。
プルーンのようなワインは傷物である。


●レーズンのような/Raisiny
食事の締めくくりに飲むためにつくられた遅摘みワインは、心待ちレーズンの
ような感じのすることが多い。これは、ある種のポートやシェリーでは望ましい
特徴だが、ボルドーの辛口ワインの場合、レーズンのような品質は大きな傷である。


●リッチな、芳醇な/Rich
エキス分や風味、果実味の強烈さの程度が高いワインはリッチと説明される。

●ブドウの完熟感がある/Ripe
原料のブドウが最適な成熟度に達しているワインは、
ブドウの完熟感があると言われる。また、十分に成熟されていないブドウから
生産されたワインはブドウが未熟な感じがあり、成長しすぎたブドウから生産された
ワインはブドウが熟しすぎた感じがあると言われる。


O 5項目


●まろやかな/Round
非常に望ましい特徴だ。十分な飲み頃になって、若々しさと渋いタンニンを
なくしたボルドーや、若いボルドーでもタンニンや酸が弱く、若いうちに飲むように
つくられたものにはまろやかさが見られる。


●食欲をそそる/Savory
ワインがまろやかで、風味豊かで、飲んで興味深く思えることを言う一般的な用語。

●底の浅い/Shallow
弱い、虚弱な、水のような、薄められたようなワインで、凝縮感に欠けていると、
「底が浅い」と言われる。


●鋭い/Sharp
望ましくない特徴。鋭いワインは若く、不快で、硬く、とがった角が感じられる。

●絹のような/Silky
「ビロードのような(velvety)」や「みずみずしい(lush)」の同義語。
絹のようなワインはやわらかで、時にふくよかなこともあるが、
決して硬かったりすることはない。


P 5項目


●スモーキーな/Smoky
ワインの中には土壌のせいか、熟成されるのに使った樽のせいか、
独特なスモーキーな特徴を持つものがある。ボルドーではグラーブのワインの
いくつかが時にスモーキーなものとなる。


●やわらかい/Soft
やわらかいワインは、まろやかで、フルーティで、酸が弱く、
攻撃的な、硬いタンニンがない。


●スパイシーな/Spicy
ワインには実にスパイシーな、胡椒やシナモンなどのよく知られたスパイスを
思わせるアロマがあることが多い。こういった刺激的なアロマは通常、
全部まとめてスパイシーと呼ばれる。また、東洋のスパイスの香りや風味と
いうのは、醤油、ショウガ、魚醤、ごま油のアロマや風味のことを指す。


●気の抜けた/Stalky
退屈で重いワインで、酸化していたり、新鮮さのバランスをとる酸に欠けた
ものは、「気の抜けた」と呼ばれる。


●茎っぽい/Stalky
「野菜のような(vegetal)」の同義語だが、こちらはむしろワインがたぶん
果梗(かこう)に触れすぎていたのだろうということを示すのに使われる方が
多い。ワインは果梗に触れすぎると、青くさい、野菜のような、
茎っぽい個性がつくのだ。


Q 5項目


●しなやかな/Supple
しなやかなワインは、やわらかく、みずみずしく、ビロードのようで、
とても魅力的でまろやかで味がある。


●タニックな/Tannic
ブドウの果皮や果梗から抽出されるタンニンは、酸やアルコールと並んで、
ワインの生命線である。タンニンは、若いうちはワインを引き締めるし、
いくらかざらざらした感じを与えるが、徐々に沈んで四散する。
タニックなワインとは、若くてまだ飲めるようになっていないワインのことである。


●酸っぽい/Tart
鋭い、酸味の強い、やせた、ブドウが未熟だった感じのするワインは、酸っぱいと
呼ばれる。一般的に、ボルドーの赤で酸っぱいものは楽しめない。


●厚みのある/Thick
リッチで、ブドウの完熟感があり、酸が弱いワインは往々(ゆくゆく)にして
厚みがあると言われる。


●薄っぺらな/Thin
「底が浅い」の同義語で、水のようなワインという意味であり、ボディに欠けていて
まさに水で薄められた感じがする。望ましくない特徴である。


R 5項目


●目の詰まった/Tightly knit
若いワインで、酸とタンニンのレベルが良好で、出来のよいものは、目の詰まったと
呼ばれる。これはまだ、開いたり成長したりしていないという意味である。


●香ばしい/Toasty
ワインには焼きたてのトーストの香りがみられることが多いが、
ワインを熟成させる樽は内側を黒焦げ、あるいは、きつね色になるまで焼くためである。


●タバコ/Tobacco
グラーブの多くの赤ワインには、火をつけた新鮮なタバコのような香りがある。
独特なすばらしい香りだ。


●とろりとした/Unctuous
リッチで、みずみずしい、強烈なワインで、層をなす凝縮感のある、やわらかい、
ビロードのような果実味が感じられるものは、「とろりとしている」と言われる。
特にバルサックやソーテルヌの甘口ワインはとろりとしている。


●野菜のような/Vegetal
望ましくない特徴である。野菜のようなにおいや味のするワインは通常、
未熟なブドウでつくられたものである。

S 4項目


●ビロードのような/Velvety
舌触りの表現で、「みずみずしい(lush)」や「絹のような(silky)」の同義語である。
ビロードのようなワインはリッチで、やわらかい、なめらかな味がする。
非常に望ましい特徴である。


●ねっとりとした/Viscous
ねっとりとしたワインは、比較的凝縮感のある、ふくよかな、ほとんど厚みのある
ワインになる傾向がある。果実のエキス分には偉大な濃厚さがあり、グリセリンは
たっぷりで、アルコール度数も高く、バランスをとれるだけの酸があれば、
途方もなく風味豊かで興奮させられるワインになり得るのだが、酸に欠けると、
たるんだ、重たいものになることが多い。


●鼻につんとくるような/Volatile
鼻につんとくるようなワインというのは、酢のにおいがするワインのことだ。
これは酢酸バクテリアが過剰に存在するためだが、深刻な傷物ワインである。


●木を思わせる/Woody
過度にオークっぽくなったワインは木を思わせるといわれることが多い。
ワインのブーケや味に感じるオークっぽさは、あるレベルまでは良好なのだが、
そこを過ぎると木を思わせるようになり、過度の樽熟成によって
フルーティな品質が隠されてしまうようになる。


※アルファベット順 ※全99項目

※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■1855年のジロンドワインの格付け■
ジロンド県(Le departement de la Gironde)は
フランス南西部に位置するフランス本土最大の県である
(海外県を含めるとギュイヤンヌ・フランセーズが最大となる)。
ガロンヌ川とドルドーニュ川が合流してできたジロンド川にちなんで名付けられた。


ボルドー・ワインの品質は、ワインの品質に関する数ある格付けの中に見られる
公式の地位と同じレベルだと、ワイン業者や消費者に認識されていることが時々ある。
これらの格付けは、消費者の役にも立つが、不利に働くことがある。

運よく「格付けされた」わずかなシャトーには、その格付けに応じて名声と敬意が
約束されてきた。格付けシャトーは、ほかの同列のワインの値段を見て、
自分のワインを値付けすることもできた。

また、ワイン評論家に取り上げられるのはほとんどこうしたシャトーばかりであった。
本書が示すように、これら最高のシャトーが常に、フランスワインの
公的な格付け制度にあける地位に見合うだけのワインを生産してきたとは限らない。

格付けされなかったシャトーについて言えば、長年秀逸なワインを生産してきた
ところも多いが、これらのシャトーは、1855年、あるいは、1955年や1959年
あるいは1995年(ワインの品質に関する主要な格付けが行われた年)には
格付けに値する品質に達しているとみなされなかったために、そのワインには著しく
安い価格しかつけられなかったし、特にワイン評論家からは、
ほとんど注目されなかった。


しかし、これらあまり知られていないシャトーのいくつかが生産する
秀逸なワインこそ、消費者にとって、いわば思いがけない
おいしい授かりものとも言えるワインなのである。


The 1855 Classification of the Wines of Gironde

 ボルドーのワインの品質に関するあらゆる格付けのうち、1855年のジロンド・ワインの
格付けが群を抜いて重要である。ボルドー地方にある何千ものシャトーのうち、
メドックにある61のシャトーやワインのつくり手、それにグラーブ地方にある1つが、
販売価格と畑の状況に応じて選別された。1855年以来、この格付けはたった1つしか変更されていない。

1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが一級シャトーの地位に格上げされたのである。
1855年の格付けは、もともとは4つであった一級シャトー(ムートン・ロートシルトが昇級したので現在は5つ)
と、15の二級シャトー、14の三級シャトー、10の四級シャトー、18の五級シャトーという
5つの階段からなるピラミッドを確立させた。

この格付けは、最高のボルドー・ワインの品質に関する一般的なガイドとしてはよかったものの、
本書全体を通して詳細に記録してきたように、数多くの欠点も持っている。

 1855年のジロンド・ワインの格付けは赤ワインを生産するシャトーを扱ったものだが、同年にはまた、
ボルドー市の南にあり、甘口白ワインを生産しているバルサック/ソーテルヌ地区のシャトーも格付けされている。

シャトー・ディケムが筆頭で格付けされ(特別第一級)、その後に続く23のシャトーは「第一級」「第二級」
という2つのグループにほぼ同数ずつ格付けされた。

 そのほかのボルドー・ワインの品質に関する格付けは、もっと最近につくられたものである。
だからと言って1855年の格付けより正確であるとか信頼できるということではない。
1959年にはボルドー市のすぐ南にあるグラーブ地区のワインが格付けされた。
赤ワインを生産していた13のシャトーが格付け、つまり「クリュ・クラッセ」の地位を与えられ、白ワインを
生産していたシャトーは8つが格付けされた。

1955年にはサン=テミリオンのワインが「第一特別級(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ)」
「特別級(グラン・クリュ・クラッセ)」という2つのカテゴリーに格付けされた。その後、1959年には
1955年の格付けがいくらか修正され、次いで1969年に改訂された(最近の改訂は1995年)。


 ボルドーの主要なワイン産地で最も面積が小さく、サン=テミリオンのすぐ北西にあるポムロールでは、
シャトーの格付けは一度もなされていない。ワインの格付けがなくても、ポムロールのワインの
品質はが落ちることはなかった。ボルドー全体で最も高値で引っ張りだこのワインはペトリュスであるが、
これはポムロールのワインである。この地区にはペトリュスのほかにも、価格の点でメドックの有名な
二級シャトーのいずれにも引けをとらないシャトーが少なくとも12ある。

 ボルドーワインの格付けにはさらにもう一つ、かなりの注目を集めるのにふさわしいものがある。
いわゆるメドックのブルジョワ級の格付けである。多くの人から侮蔑的に(ぶべつ)「プティ・シャトー」
と呼ばれているこれら大小様々の数多くのシャトーが、有名なシャトーの名声や栄光を得たことはない。
いかにワインづくりの品質が高かろうと、いかに畑が注意深く管理され手入れされていようと、
ブルジョワ級は長年マイナーなワインと考えられてきた。

実際、多くのワインについてこの評価はあたっているのだが、少なくともメドックの格付けシャトーと
比較できるほどレベルが非常に高い秀逸なワインをつくっているブルジョワ級シャトーの数はますます
増えてきている。さらに言えば、これらのシャトーは、知識のあるワイン消費者にとっては傑出した
値打ちと品質を意味する。

 20世紀の前半、メドックに何百とあるあまり知られていないシャトーの長所を売り込むため、
これらを効果的に組織化しようという試みが、成功はしなかったが、いくつかあった。
格付けが完成したのは1932年で、444のブルジョワ級シャトーが3つのカテゴリーに分類され、
リスト化された。「ブルジョワ・シュペリュール・エクセプショネル級」が6つ、
「ブルジョワ・シュペリュール級」が99、「ブルジョワ級」が339である。

 その後何十年かの間に、これらの多くの畑が隣接するシャトーに吸収されたり、ワインづくりの
仕事から撤退するシャトーも出てきた。そこで、この格付けを更新しようという取り組みのもと、
新しい格付けが「サンディカ・デ・クリュ・ブルジョワ」と呼ばれるブルジョワ級シャトーの組合
によって1966年に発行された。

最近の成果は1978年に発行された128シャトーの改訂版リストである。
18のシャトーが「グラン・ブルジョワ・エクセプショネル級」の地位を与えられ、
41が「グラン・ブルジョワ級」の地位を授けられ、68が「ブルジョワ級」に指定されている。

 サンディカが利用した選別の手順は、1978年の格付けの全体的な有効性について数々の疑問を残した。
まず、サンディカの組合員にしか格付けの資格が与えられなかったのである。例えば、サン=テステフの
ド・ペズやサン=ジュリアンのグロリアのように高く評価されているブルジョワ級シャトーが、
サンディカに加わることを拒否したために、公的な格付けから除外されている。

要するに、現行のブルジョワ級の格付けにいくらかの利点があることには疑問の余地はないとしても、
少なくとも10のよく知られた、最高品質のワイン生み出しているブルジョワ級シャトーが、
ただサンディカの組合員になることを拒否したというだけの理由で格付けから除外されており、
多くの改善を望む余地がある。


 ボルドーにはワインを生産しているシャトーの多数を「ランキング」する手の込んだ制度があるが、
本当のところ、明らかにその地位にふさわしいシャトーも多い反面、そうでないシャトーも多い。
さらに、かなり多くのシャトーが、公的には格付けを認められていなくても、
毎年非常に上品なワインをつくっている。

 これら歴史的なワインの品質の格付けは、ボルドー・ワインの販売促進と、枠組みのはっきりした
品質の基準を確立するのに利用されていた。格付け制度は畑の土壌の主成分と畑の批判に基づいている。
しかし、所有者や醸造責任者は替わるし、いくつかの有名なボルドーのシャトーが一貫してその年の
気象条件の中で可能な限り最高のワインをつくっているのに対し、怠慢(たいまん)や無能、
あるいは単に貪欲さのために、公的な格付けを反映しているとは言い難い凡庸(ぼんよう)なワイン、
お粗末なワインを生産しているところもある。

 ボルドーの公的な格付けは、本書では消費者ないしバイヤーの視点からしか考慮していない。
1961年から2001年までにある畑で生産されたワインの品質は、徹底的に調査してきた。
主要なシャトーのすべてと、あまり知られていなくても真面目なシャトーの多くについて、
歴史的な分析ではなく、品質の分析を行っている。

焦点をあてたのは、
@ワインのスタイルと全体的な品質、A1961年から2001年までの
期間におけるワインの相対的な品質とその記録、Bワインの相対的な価値、
である。

 本書にあるワインのさ判定、論評、評価は私自身のものである。これらは1970年以来の
私の広範にわたる比較テイスティングとボルドーへの数多くの旅に基づいてなされたものである。
ワインの楽しみがあくまで個人の主観的な問題であることに議論の余地はないが、重要なのは、
アマチュアのレベルであれプロのレベルであれ、偏見を取り除いて行われる批評的テイスティングの
結果は、たいてい、どれが偉大なワインでどれが最悪のワインであるかという点で一般的な合意が
得られるものだ、ということである。

実際、ボルドー・ワインについては品質の基準があるし、世界中の最も上質なワインすべてに
ついても同じことである。本書はこれらボルドーの畑の品質についてだけでなく、
お買い得かどうかについての基準をも確立させるためのガイドとなるよう書かれている。


■ボルドー・ワイン1855年の公式格付け■
●一級(4つのシャトー)
シャトー・ラフィット・ロートシルト(ポイヤック)
シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
シャトー・マルゴー(マルゴー)
シャトー・オー=ブリオン(ペサック、グラーヴ)

※このワインはグラーヴのものだが、広く知られていたため、4つの一級シャトーの1つに格付けされた。

●二級(15のシャトー)
シャトー・ムートン・ロートシルト(1973年に一級に昇格)(ポイヤック)
シャトー・ローザン=セグラ(マルゴー)
シャトー・ローザン=ガシー(マルゴー)
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(サン=ジュリアン)
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ(サン=ジュリアン)
シャトー・レオヴィル・バルトン(サン=ジュリアン)
シャトー・デュルフォール=ヴィヴァン(マルゴー)
シャトー・ラスコンブ(マルゴー)

シャトー・グリュオー・ラローズ(サン=ジュリアン)
シャトー・ブラーヌ=カントナック(カントナック=マルゴー)
シャトー・ピション=ロングヴィル・バロン(ポイヤック)
シャトー・ピション=ラランド(ポイヤック)
シャトー・デュクリュ=ボーカイユー(サン=ジュリアン)
シャトー・コス・デストゥルネル(サン=テステフ)
シャトー・モンローズ(サン=テステフ)


●三級(14のシャトー)
シャトー・ジスクール(ラバルト=マルゴー)
シャトー・キルヴァン(カントナック=マルゴー)
シャトー・ディッサン(カントナック=マルゴー)
シャトー・ラグランジュ(サン=ジュリアン)
シャトー・ランゴア・バルトン(サン=ジュリアン)
シャトー・マレスコ・サン=テグジュペリ(マルゴー)
シャトー・カントナック・ブラウン(カントナック=マルゴー)

シャトー・パルメ(カントナック=マルゴー)
シャトー・ラ・ラギューヌ(リュドン=オー=メドック)
シャトー・デミライユ(マルゴー)
シャトー・カロン=セギュール(サン=テステフ)
シャトー・フェリエール(マルゴー)
シャトー・マルキ・ダレーム・ベケール(マルゴー)
シャトー・ボイド=カントナック(カントナック=マルゴー)


●四級(10のシャトー)
シャトー・サン=ピエール(サン=ジュリアン)
シャトー・ブラネール(サン=ジュリアン)
シャトー・タルボ(サン=ジュリアン)
シャトー・デュアール=ミロン(ポイヤック)
シャトー・プージェ(カントナック=マルゴー)

シャトー・ラ・トゥール・カルネ(サン=ローラン・デュ・メドック)
シャトー・ラフォン=ロシェ(サン=テステフ)
シャトー・ベイシュヴェル(サン=ジュリアン)
シャトー・プリウーレ=リシーヌ(カントナック=マルゴー)
シャトー・マルキ・ド・テルム(マルゴー)


●五級(18のシャトー)
シャトー・ポンテ=カネ(ポイヤック)
シャトー・バタイエ(ポイヤック)
シャトー・グラン=ピュイ=ラコスト(ポイヤック)
シャトー・グラン=ピュイ=デュカス(ポイヤック)
シャトー・オー=バタイエ(ポイヤック)
シャトー・ランシュ=バージュ(ポイヤック)
シャトー・ランシュ=ムーサ(ポイヤック)
シャトー・ドーザック(ラバルド=マルゴー)
シャトー・ムートン=バロンヌ=フィリップ(現在はダルマイヤック)(ポイヤック)

シャトー・デュ・テルトル(アルサック=マルゴー)
シャトー・オー=バージュ=リベラル(ポイヤック)
シャトー・ペデスクロー(ポイヤック)
シャトー・ベルグラーヴ(サン=ローラン=オー=メドック)
シャトー・ド・カマンサック(サン=ローラン=デュ=メドック)
シャトー・コス・ラボリ(サン=テステフ)
シャトー・クレール・ミロン=ロートシルト(ポイヤック)
シャトー・クロワゼ=バージュ(ポイヤック)
シャトー・カントメルル(マコー=オー=メドック)


※全61のシャトー
※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■ソーテルヌ・バルサック1855年の公式格付け■
ソーテルヌ (Sauternes)は、フランスのAOCワインの1つで、ガロンヌ川左岸のコミューンである
ソーテルヌとその北に続くボンム、フォルグ、ブレイニャック、バルサックの5つの村で生産される。

セミョン種とソーヴィニョン・ブラン種のブドウで作られる貴腐ワインで、
極甘口で蜂蜜のような香味を持ち、デザートワインとして味わわれている。


有名な生産者としてはシャトー・ディケム(Chateau d'Yquem)が挙げられる。

ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイと並び、
世界三大甘口ワインの一つとされている。


ソーテルヌも1855年に、メドックと同様に格付けが行われ、
特別1級にシャトー・ディケムが、1級にシャトー・ラ・トゥール・ブランシュなど11の生産者が、
第2級にシャトー・ド・ミラなど13の生産者が選ばれている。

なお、この5村のうちでいちばん北にあるバルサック村(面積1448ha, 人口1948人)は、
独自のAOCバルサックを持っており、格付けワインはACバルザックかACソーテルヌの
どちらを名乗ってもよく、双方が市場に出荷されている。


●特別第一級
シャトー・ディケム

●一級(11のシャトー)
シャトー・ギロー
シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ
シャトー・ラフォリー=ペイラゲイ
シャトー・ド・レーヌ・ヴィニョー
シャトー・シガラ・ラボー
シャトー・ラボー・プロミ
クロ・オー=ペイラゲイ
シャトー・クーテ
シャトー・クリマン
シャトー・シュデュイロー
シャトー・リューセック


●二級(12のシャトー)
シャトー・ダルシュ
シャトー・フィヨ
シャトー・ラモット
シャトー・ド・ミラ
シャトー・ドワジ=ヴェドリーヌ
シャトー・ドワジ・デーヌ
シャトー・シュオー
シャトー・ブルーステ
シャトー・カイユー
シャトー・ネラック
シャトー・ド・マル
シャトー・ロメール


※全24のシャトー
※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■グラーヴ1959年の公式格付け■
グラーヴは、フランス南西部の、ボルドーワインの生産地の一つで、AOCに指定されている。
グラーヴ地区は、ジロンド県南部に位置し、ボルドー市の南東に当たり、
ガロンヌ川の右岸に沿って、約50km続いている大きな区域である。
現在43の村が、この区域内にある。

地区名は、フランス語の「砂利」ということばに由来し、土質は水はけの良い
砂利を含んだ畑が多い。ボルドーワインの生産地(ジロンド県)では珍しく、
赤・白それに甘口の白も生産している。
しかも、一つのシャトーが、赤と白を同時に生産している場合が多い。

土壌のタイプがメドックに似ていることもあり、赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニョン種の
ぶどうを主体にして作られているが、メドックのものに比べると、やや軽く、
やさしい味わいのものが多い。
しかし、メドック格付けワインの、
5つある「1級」の内、シャトー・オー・ブリオンは、グラーヴ地区のペサック村に
あることからもわかるように、非常に優れた赤ワインも生産されている。


白ワインは、デイリーワインに最適な、軽くてさっぱりしたものから、
かなりこくのあるものまである。


◆AOC セロン
地区内にあるセロンなど3つの村で作られる甘口白ワインに与えられるAOC。

◆AOC ペサック・レオニャン
1986年に、ペサック村など、比較的良質のワインを産する10か村に与えられたAOCで、
葡萄の収穫量やアルコール度数などが、グラーヴより厳しくなっている。


●グラーヴの格付け赤ワイン(13のシャトー)
シャトー・オー=ブリオン(ペサック)
シャトー・ブスコー(カドージャック)
シャトー・カルボニュー(レオニャン)
ドメーヌ・ド・シュバリエ(レオニャン)
シャトー・ド・フューザル(レオニャン)
シャトー・オー=バイイ(レオニャン)
シャトー・ラ・ミッション・オー=ブリオン(ペサック)
シャトー・ラトゥール・オー=ブリオン(タランス)
シャトー・ラトゥール・マルティヤック(マルティヤック)
シャトー・マラルティック=ラグラヴィエール(レオニャン)
シャトー・オリヴィエ(レオニャン)
シャトー・パプ・クレマン(ペサック)
シャトー・スミス・オー・ラフィット(マルティヤック)


●グラーヴの格付け白ワイン(8のシャトー)
シャトー・ブスコー(カドージャック)
シャトー・カルボニュー(レオニャン)
ドメーヌ・ド・シュバリエ(レオニャン)
シャトー・クーアン(ヴィルナーヴ=ドルノン)
シャトー・ラトゥール・マルティヤック(マルティヤック)
シャトー・ラヴィル・オー=ブリオン(タランス)
シャトー・マラルティック=ラグラヴィエール(レオニャン)
シャトー・オリヴィエ(レオニャン)


※ダブりあり全21のシャトー(6つの村)
※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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■サン=テミリオン1995年の公式格付け■
サン=テミリオンは、フランスの南西部に位置する町で、アキテーヌ地域圏、
ジロンド県に属する。ボルドーワインで有名なボルドー近郊のワイン産地のひとつで、
歴史地区は周辺の7つのコミューン(村)の景観とともに、
「サン=テミリオン地域」の名でユネスコの世界遺産に登録されている。

サン=テミリオンはボルドーの北東35kmに位置し、
リブルヌとカスティヨン=ラ=バタイユの間に位置している。平均の海抜は23メートル。

サン=テミリオンへ行くには、
ボルドーから1日に数本出ている列車を使うか(所要時間1時間弱)、
リブルヌからタクシーを使うなどの手段がある。


●第一特別級 プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(サン=テミリオン)(13のシャトー)
シャトー・オーゾンヌ
シャトー・シュヴァル・ブラン
シャトー・ボー=セジュール・ベコ
シャトー・アンジェリュス
シャトー・ボーセジュール
シャトー・ベレール
シャトー・カノン
シャトー・フィジャック
クロ・フルテ
シャトー・ラ・ガフリエール
シャトー・マグドレーヌ
シャトー・パヴィ
シャトー・トロット・ヴェエイユ


●特別級 グラン・クリュ・クラッセ(サン=テミリオン)(69のシャトー)
シャトー・ラロゼ
シャトー・バロー
シャトー・バレスタール・ラ・トネル
シャトー・ベルヴュー
シャトー・ベルガ
シャトー・カデ=ボン
シャトー・カデ=ピヨラ
シャトー・カノン=ラ=ガフリエール

シャトー・カブ・ド・ムールラン
シャトー・シャペル・マドレーヌ
シャトー・ル・シャトレ
シャトー・ショーヴァン
シャトー・コルバン・ミショット
シャトー・クーテ
シャトー・クーヴァン・デ・ジャコバン
シャトー・クロック・ミショット

シャトー・キュレ=ボン
シャトー・ダッソー
シャトー・フォリー・ド・スーシャール
シャトー・フォンプレガード
シャトー・フォンロック
シャトー・フラン=メイヌ
シャトー・グラン=バライユ=ラマルゼル=フィジャック
シャトー・グラン・コルバン

シャトー・グラン・コルバン=デパーニュ
シャトー・グラン・メイヌ
シャトー・グラン=ポンテ
シャトー・レ・グランド・ミュライユ
シャトー・ギュアデ=サン・ジュリアン
シャトー・オー=コルバン
クロ・デ・ジャコバン
シャトー・ジャン・フォール

シャトー・ラ・カルト
シャトー・ラ・クロット
シャトー・ラ・クリュジエール
シャトー・ラ・クースポード
シャトー・ラ・ドミニク
クロ・ラ・マドレーヌ
シャトー・ラ・マルゼル
シャトー・ラ・トゥール・フィジャック

シャトー・ラ・トゥール・デュ・バン・フィジャック---ジロー=ベリヴィエ
シャトー・ラ・トゥール・デュ・バン・フィジャック
シャトー・ラニヨット
シャトー・シャペル=ド=ラ=トリニテ
シャトー・ラルシ・デュカス
シャトー・ラルマンド
シャトー・ラローズ
シャトー・ラ・セール

シャトー・ル・クーヴァン
シャトー・ル・プリウーレ
シャトー・マトラ
シャトー・モーヴザン
シャトー・ムーラン・デュ・カデ
シャトー・ロラトワール
シャトー・パヴィ・ドセス
シャトー・パヴィ・マカン

シャトー・パヴィヨン=カデ
シャトー・プティ=フォリー=ド=スータール
シャトー・リポー
シャトー・サン・ジョルジュ・コート・パヴィ
クロ・サン=マルタン
シャトー・サンソネ
シャトー・スータール
シャトー・テルトル・ドーゲ

シャトー・トリムーレ
シャトー・トロワ・ムーラン
シャトー・トロロン・モンド
シャトー・ヴィルモーリーヌ
シャトー・ヨン=フィジャック


※全82のシャトー
※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

■サーヴする/Serving■(ワインサービス)

 ボルドーをサーヴする形式に、秘訣などはない。
必要なのは、良好なコルク・スクリューと、清潔でにおいのついていない
デキャンタ、それからボルドー・ワインはいかにサーヴするべきか、
そのワインは呼吸させるべきか否かという規範意識だけである。

 ボルドー・ワインは、特に6〜7年目以降は澱がでる。
このためにデキャンティング、つまり、ワインを清潔なデキャンタに注ぎ、
光り輝くワインと、瓶の下に沈殿していた埃(ほこり)のような
粒子(りゅうし)を分離させる手順を踏まなければならない。

まず、ボルドーでも古めの瓶は、澱をかき乱してワインをくもらせないよう、
保管場所から注意深く移動させたほうがよい。デキャンティングは、
込み入った手順になることもあるが、必要なのは、清潔で、洗剤やにおいの
ついていないデキャンタと、手元がしっかりしていることだけである。

手元がしっかりとしていないのであれば、デキャンティングマシンの購入を
検討することだ。これは、高価だが、すばらしい発明で、デキャンティングを
楽しく、簡単にしてくれる。最も大切なのは、どんなに清潔であると
思っていても、デキャンタをカルキの入っていない井戸水や
ミネラルウォーターでしっかりすすぐことだ。

デキャンタやワイングラスを食器棚に置いておくと、部屋や台所のにおいが
てきめんについてしまう。このにおいは目に見えないが、ワインをデキャンタや
グラスに注いだ時に不愉快なにおいとなって現れてくる。

さらに、多くのグラスには、これも目には見えないが、皿洗い機のすすぎが
完璧でないために、洗剤が残っている。私が出席したディナーはパーティーで
15年から20年はたったポイヤックの、すばらしい、西洋杉のような、
ブラックカラントのブーケが、グラスにたまっていた皿洗い機の洗剤や
古臭い台所のにおいで台無しにされていたことが、何度かあったかしれない。

 ワインを清潔なデキャンタに注いだと仮定して、次には、そのワインを
サーヴするのに最適の温度や、ワインを呼吸させるかどうか、
それからボルドー・ワインを何本かサーヴするのであれば、
出す順番も検討したほうがよい。

 ボルドー・ワインを呼吸させること、ないし空気に触れさせることには、
かなり議論が多い。ワイン通の中には断固として呼吸は不可欠であると
主張する人もいるが、まったく無意味なことでしかたないと主張する人もいる。
どちらが正しいのだろうか。私は呼吸が役に立つのかどうかを確かめるために、
数多くワインの比較を行ってきた。

いまだに答えがわからないし、本当に答えがあるのかどうかもわからないのだが、
私の観察によれば、こうだ。ボルドー・ワインをデキャンティングすることで、
たぶん、ほとんどのワインにとっては十分なのである。


確かに若くて、筋肉質で、
リッチで、タンニンの強いヴィンテージのボルドー・ワインをサーヴする時は、
20分から90分呼吸させると、時としてワインがやわらかくなることがわかった。
若いヴィンテージワインは飲む20分位前に抜栓すると硬さがほどけてくる。


ただし、ワインを開け、デキャンティングした時にあふれ出てくる
強い果実味大柄でリッチなボルドー・ワインを空気に触れさせるのは、
一長一短(長所もあり同時に短所もあること)であることが多い。

つまり、呼吸させること、ワインはいくらかやわらかくなるが、
そのワインの持つ果実味の豊かなアロマをいくらか失うことにもなる。


 軽めの、タンニンのあまり強くないボルドー・ワインの場合は、長く呼吸させ
ると有害であることがはっきりしていた。こういったワインは比較的もろく、
メリハリがあまりないことが多く、長く呼吸させると衰えてしまう傾向がある。

ボルドーでも古めのヴィンテージになると、普通は15分から20分の
デキャンティングだけで十分である。古めのヴィンテージでも軽量級のものや、
とても古いヴィンテージついては、ワインを開け、デキャンティングしたら
すぐにサーヴすることをおすすめする。古いワインは、衰え始めたら決して
よみがえらせることはできない。

 こういった規則には例外があるのが常で、1945年、1959年、1961年、
そして最近のものでは1982年のヴィンテージは、私が提案した20分や
25分ではなく、デキャンティング後4〜5時間たってピークになる。
ただし、同じ間違うのであれば、常に、まだ呼吸させる必要があるという
状態がよい。

客にグラスをグルグル回してもらってワインに呼吸させるほうが、
待ちすぎたあげくに、開けてデキャンティングした時には、すばらしい香りが
していたのに、サーヴする頃には生気がなくなっていたというワインを
サーヴするよりはよい。

かなり重々しい2000年、1996年や1982年であれば12時間から14時間
空気に触れさせておいてもよくなることに気がついたのだが、これはたぶん
ワインの大柄さと濃厚さのためだろう。

 ワインをサーヴする時の温度もまた、ボルドー・ワインを出す際には決定的な
問題である。私は、偉大なボルドー・ワインを何度も暖かすぎる温度で出される
ことに常に驚いている。どのワインガイドでも、上質の赤ワインは室温で
サーヴするように言っている。しかし、アメリカの、過度に暖かく、
十分に暖房されたダイニングルームでは、室温が21℃から24℃という、
上質なボルドーの赤が好まないような温度になることも多い。

そんな温度でサーヴされたボルドー・ワインは平板であるんだ味になる
ことが多く、ブーケは散漫で焦点の定まらないものになってしまう。
アルコール度数も必要以上に高く感じられてしまうだろう。

ボルドーの赤の理想的な温度は18℃から19℃である。
ボルドーの白であれば13℃から16℃だ。

最良のワインをこの温度でサーヴできないのであれば、そのワインに対してひどく
不当なことをしていることになる。ボルドーの赤で、温度を下げるために
氷の入ったバケツに10分間つけておく必要があるなら、そうすること。

私は夏の暑い日にボルドーやローヌ渓谷でポムロールやシャトーヌフ・デュ・パプを
飲む時は、27℃で飲むのではなく、10分間「氷で冷やして」くれるように
リクエストすることが多い。

 最後にディナーパーティーでボルドー・ワインを効果的に出すには、順序立てて
行う感覚が必要となるだろう。ここであげる規則は簡単なものだ。

軽量級のボルドー・ワイン、あるいは軽いヴィンテージのワインは常に、偉大な
ヴィンテージの、よりリッチでフルボディのワインがサーヴされた後では、
軽めで、より繊細なワインとは淡泊に感じられてしまうだろう。

 例えば、1999年のディッサンのような繊細なマルゴーを、1982年のラフルール
の後にサーヴするのでは、ディッサンに対して明らかに不公平である。
もう1つのガイドとして、ワインは最も若いものから最も古いものへと並べること。


こちらはただ適用すればよいというものではないが、
若めで収斂味(しゅうれんみ)のより強いワインは、古くて、より円熟した、
飲み頃のワインよりも先に出したほうがよい。


※ボルドー第4版 ロバート・M・パーカーJr. 著から引用

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『ザ・ワイン・アドヴォケイト』とはワイン購入情報誌(1978年米国発刊)(PPとはパーカーポイントの略語)
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