新品 型付け済み 辻選手使用グラブ
写真のグラブはKSG−L5という辻選手モデルです

湯もみ【型付け】とは何か?またなぜ必要か

型付けとは、グラブをボールが捕りやすい最適な状態にする作業を指します。

野球用品店に並んだグラブを手に取った事のある方なら分かると思いますが同じ商品でも取りやすそうな型のグラブとそうでないグラブがあり購入する時は前者を選ぶと思います。

では、好みのスタイルのグラブが捕りにくそうな癖のあるグラブで、好みではないグラブが捕りやすそうな癖の無いグラブであればどうしますか?

答えは、「捕りにくそうだけど好みのスタイルだから買う」、「好みでないけど捕り易そうだから買う」、だと思います。しかし、そういう妥協のグラブ選びは後々までどこかに残って愛着を持ってグラブに接することが出来ません。

また、いい型で好みのスタイルなグラブを購入しても型付けに失敗しては元も子もありません。型の付け方がいまいち分からない、納得出来り型が付けれないと型付けで悩んでいる方は多いと思います。

そこで登場するのが湯もみ【型付け】なのです。型付けを施せば全てのグラブに最適なポケット位置を作り出せますので安心して好みの色、大きさ、形を指定出来ます。詳しく実際の型付け工程を写真を交えて紹介していきますので型付けの重要性、必要性を感じて下さい。

型付け-工程1 【逆通し】

まず手口ヒモを逆通しします。この作業をすることによりグラブの開閉にかかる力の方向が変わり閉じやすいグラブから開きやすいグラブへと変わります。実際のプレーで重要なのはボールを掴むことつまり閉じることですが、掴むにはまずグラブが十分に開かなければなりません、いい角度でグラブが開ければ自然といい形で掴めるものです。だからまずは逆通しをして開きやすいグラブにしてやることが重要なのです。また逆通しをすることにより手を入れる角度に違いが出てポケットがウェブ付け根からグラブの中心側(手の平の上)に寄りますのでそれだけでもやる価値は十分あります。
型付け画像1-逆通し 型付け画像2-逆通し
型付け画像3-逆通し 型付け画像4-逆通し
通常通し 逆通し

型付け-工程2 【湯モミ】

次にグラブを湯モミします。【湯モミ】とは逆通ししたグラブを熱湯に浸け十分革の繊維を柔らかくした上で揉み解すことをいいます。グラブを熱湯に浸ける?!と驚く方もいると思いますがこれが今のグラブ業界では常識になりつつあります。なぜお湯につけるのかと言いますと、普通新品のグラブは硬くハリがあるので型を付けることが容易でありません。しかし熱湯につけると革の繊維が解れ瞬時に革が柔らかく、また伸びやすくなるのです。だから思いとおりの型を付けられるのです。
型付け画像5-湯モミ 型付け画像6-湯モミ
グラブを熱湯に浸けます
熱湯に浸け柔らかくなったグラブをそのまま乾かしたのではまた元の硬いグラブに戻ってしまいますのでここでモミ作業に入ります。グラブというものは同じ型番でも革質、縫製により1個1個違う物に仕上がってしまいます。だからモミ作業は非常に難しく、やり方によってはいいグラブにも悪いグラブにもなってしまいますので細心の注意をはらって作業します。長年の勘が物を言う作業であります。
型付け画像7-湯モミ 型付け画像8-湯モミ
型付け画像9-湯モミ 型付け画像10-湯モミ
グラブをモミ解します

型付け-工程3 【捕球面伸ばし】

工程2で十分に揉み解し柔らかくなったら次はポケット作りに入ります、この作業はハンマーでボールを捕る位置を叩き、革を十分に伸ばします。思い描いてほしいのですがフライパンとふかふかの座布団。同じ高さからボールを落としたらどちらが弾きますか?考えるまでも無くフライパンがより弾くでしょう。グラブにも全く同じことが言え、ハリがあり硬いとボールを弾く原因になりますので革に十分余裕を持たし弾きにくいポケットを作ります。
型付け画像11-捕球面伸ばし 型付け画像12-捕球面伸ばし
ハンマーを使ってのポケット作り

型付け-工程4 【乾燥】

ここまでで第一段階終了です。グラブが濡れたままだと革にとっての大敵カビが発生しますのでグラブ専用の乾燥機で完全に水分を抜ききります。
型付け画像13-乾燥 型付け画像14-乾燥
乾燥室 乾燥させます

型付け-工程5 【仕上げ】

乾燥させたグラブは完全に水分が抜けるとともにまた硬い状態に戻ります。ここで最終仕上げ段階に入ります。電熱器などでグラブを温め再度工程2〜3の作業を繰り返しオイルを塗り完成です。ここではお湯に浸けませんが同じ作業を2度行なうというわけです。この時点で普通にキャッチボール、ノックなど出来る状態までに仕上がっています。さらにボールを捕る最適の位置にポケットを叩き作っていますので普通に型を付けたグラブに比べ簡単にボールを捕ることが出来ると思います。以上で型付けの工程についての説明は終わります。

なぜ【型付け】が必要か

試合の時は必ずしも思い描いたとおりのバウンドで打球が来るとは限りません。思ったより打球が弱かったりイレギュラーしたりして、グラブのポケットで捕球しようとしたけど変な位置で捕球しなければならないという状況があります。そこでエラーはおきます。1つのエラーで試合の流れが変わりこともよくあります。だから、どこにあたっても捕れるように練習の時、グラブ全体を使うように心がける事が必要です。具体的に言えばポケットには【手の平】【土手】【ウェブ付け根】【ウェブ】【指先】の5つがありますがこの5つのどこで捕っても捕れるようにしなければなりません。プロ野球選手の多くが決められた1ヶ所のポケットで捕球するのは困難である、だから練習でポケットを使い分けると言っています。練習では弾いてもいいから土手の上で捕ったり指先で引っ掛けるように捕ったりして下さい、その積み重ねが試合で生きる場面もきっとあると思います。
プロ野球選手の多くは野球メーカーと契約してますが、それを解消してまで久保田スラッガーのグラブを使う選手が増えてきています。(福岡ソフトバンクホークス西武ライオンズオリックスバファローズ阪神タイガースなどに多く使われています)それは、選手の要望を聞き入れ実践の積み重ねで出来上がった【型付け】をしているからに他なりません。つまりセンス抜群のプロ野球選手でもグラブの型を付けるのは容易ではないということなのです。我々アマチュアと同じようにプロ野球選手も型付けを必要としているのです。
また久保田スラッガーのグラブは他メーカーと異なり革にコーティングを施してません。これは皮本来の良さを素直に引き出すことにより、より手に馴染み易くする為です。
型付けに適した革にするには多量にコーティングされた油が邪魔になるのです。油は水を弾き湯モミ作業に影響が出るのです。
最後に型付けはする店により全て仕上がりが違います。当店の型付けは西武ライオンズの選手からグラブに対する要望を聞き入れて完成させた実戦派です。「プロ野球選手のグラブはどういう型をしているの?」と思ったことはありませんか?捕りやすいんだろうなと思ったことはありませんか?当店でその疑問を解きます!完璧にプロ野球選手が使用しているような『捕りやすいグラブ』に仕上げます!ぜひ、一度当店の型付けグラブをお試し下さい!

日頃の手入れ

グラブをいい状態に保つにはグラブを大事に使おうという気持ちが必要です。練習後にレザーローション、グラブスパイククリーナーで汚れを落とし捕球面のしわをバットのヘッドなどで叩いて捕球面にしわが無くなるまで滑らかに伸ばし、少しかさついている所にスラッガーオイルやスクワランオイル、スクワランスプレーを塗ります。(ドロース系オイルを塗るのは三日に一度で十分です。)そして、指先部分を下にして保管します。保管場所は日陰の風通しの良い所がベストです。また、雨天時にグラブを使用した時はグラブをタオルなどで拭き、乾燥剤入りの箱や袋に入れ水気を取って下さい。完全に乾燥したら薄くスラッガーオイルを塗りグラブのかさつきを取って下さい。なにより毎日グラブを見つめてやる事が重要です。