市場のファンダメンタルズとしては最近ブラジルで公表された、同国で3 か月以内に開始される2012/13 収穫年度の生産量予想に注目が集まった。CONAB によると全体の生産量は50.6 百万袋になるだろうとのことであり、その内訳はアラビカが37.7 百万袋、ロブスタが12.9 百万袋である。コロンビアでは、いつもより長い干ばつの後に豪雨がありコーヒーベリーボーラ―やさび病の害が広がっているようである。さび病はコーヒーの葉が攻撃され葉緑素が奪われる病気である。この病気は2011/12 年度のコロンビアの生産量に悪影響を与えることになるだろう。
世界の2011年12月の輸出量は9.1 百万袋となり、結果として2011 歴年の累積輸出量は103.7百万袋となったが、2010 年の96.9 百万袋に比べて7%増加している。この数字は過去にない輸出量記録でもある。また、2011 年の高価格が輸出を促し、多くの輸出国の在庫が減少 する結果になった。
2012年1月、ICO事務局長 Roberio Silva は、インドの商工大臣であるAnand Sharma氏主催によりニューデリーで開催された第4 回インド国際コーヒーフェスティバルに出席した。フェスティバルのテーマは『インドにおけるコーヒー消費の成長』であった。Mr. Silva の講演内容は世界のコーヒー消費の成長や先行きを含むコーヒー市場のファンダメンタルズの最近の状況に焦点を置いたものであった。