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天然の植物を植物染料として染める方法を「草木染」といいます。

ほとんどすべての植物が、染料になると考えて良いです。特に日本は、四季があり雨の多い温帯地方であることから、植物の種類がきわめて豊富にあり、染色・染織の文化が発達したと考えられてます。

花や葉・茎・根・木の枝葉・樹皮・など、庭や散歩道でいつも目にする植物達。また身近なキッチンの、玉ねぎやナスや果実の皮、小豆や黒豆の煮汁、インスタントコーヒーや紅茶も染料になります。

 












 


販売されている糸には「精練(ソーピング)済み」「未精練(未ソーピング)」があります。

「未精練(未ソーピング)」の糸には生産される際の汚れや油分が残っています。

「精練(ソーピング)」をしないまま染めると、残った汚れや油分で、染めムラやキレイに染まらない原因になります。

「未精練(未ソーピング)」の糸は必ず「精練(ソーピング)」をしてから染めましょう。


精練(ソーピング)の仕方は
コチラ









草木染めは、植物から色素を煮出し、染料として繊維に染めていくのですが、このままでは繊維に上手く染まり着きません。

そこで繊維と色素を結びつける役割をする媒染という工程が必要となります。

媒染に使用する媒染剤は、繊維と色素を結びつける役割をする、金属系の物質です。昔は、灰(アルミなどを含む)や、土(鉄などを含む)を利用しました。

媒染剤を使わなくても染められますが、媒染することで、繊維に染めた色素の「色止め効果」や、化学反応による「発色効果」があります。

黒豆を煮るときに、古釘(鉄分)を入れるとキレイな黒色になるのと同じことです。


染める色は、媒染剤の種類や濃度、染液に浸す時間で変わります。

媒染剤の主な種類として
 ・アルミ媒染剤(焼きみょうばん・生みょうばん)
 ・銅媒染剤(酢酸銅・硫酸銅)
 ・鉄媒染剤(木酢酸鉄・酢酸第一鉄)などがあります。


※ここでは、料理などでも使い、スーパーや薬局で購入できる(焼きみょうばん)を使用します。
銅媒染剤・鉄媒染剤・生みょうばんは染色材料店で購入できます。

 

 






 

 





 1.鍋に糸の重さの約20〜30倍のぬるま湯を入れ、糸の重さの約5%の(焼きみょうばん)を入れて溶
      かし、媒染液を作ります。

 2.精練(ソーピング)済みの糸を媒染液に入れます。ムラなく染めるために、気泡ができないようにゆ
   っくりとかき混ぜ、まんべんなく媒染液に浸るようにします。  

 3.弱火で約80度を保ちながら、約30分浸します。そのまま冷ましますが、急ぐときはザルなどに糸
   をあげて冷まします。


 媒染は、素材によって行う順番が変わってきます。

 ・【ウール素材】:染める前に媒染を行う→先媒染(さきばいせん)
 ・【絹・綿・麻素材】:染めた後に媒染を行う→後媒染(あとばいせん)

 












 


1.ステンレスまたはホーローの鍋・・・植物を煮出したり、精練や媒染をする際に使用。

2.ザル・・・煮出した後、染液を漉すために使用。

3.棒またはさいばし・・・染液や媒染液を混ぜたり、糸を移すのに使用。

4.ボールまたはバケツ・・・煮出した染液を冷ましたり、糸を洗うのに使用。

5.はかり・・・糸や植物材料の重さをはかるのに使用。

6.計量カップ・・・水をはかるのに使用。

7.温度計・・・染色や媒染のとき温度をはかるのに使用。

8.厚手のゴム手袋・・・洗剤や媒染剤を扱うのに使用。厚手で熱の通りにくいものがオススメ。











1.染料となる材料を用意します。

材料が生(花・茎・葉・枝など)の場合は糸の重さの同量〜3倍。乾燥したものなら糸の重さの半量〜同量を用意します。

これよりも多ければ濃い色に、少なめでは淡い色に染まります。


2.草や木の大きな葉や枝葉を細かくきざみます。

細かくきざむと煮出したときに色素がよく出ます。


3.材料を煮出します。

鍋に糸の重さの約30倍の水と材料を入れ、水から煮出していきます。
沸騰してから約20分間煮たら、バケツにザルを置いて染液をこします。(※熱いのでヤケドに注意してください。)

材料によっては、2回・3回と煮出しができ、濃い染液を作ることができます。



染液を約40度まで冷まし、これ以降は染める糸の素材で手順が変わってきます。

 







4.先媒染します。

  
媒染の仕方は
コチラ

媒染後、糸をぬるま湯で洗い軽くしぼります。


5.染色します。

冷ました染液に糸を入れ、ゆっくりと温度を上げながら、40分染めます。このとき染液が80度以上にならないように注意してください。

ウール素材は熱に弱くフェルト化しやすいので、糸をあまり動かさないように時々かきまぜるようにします。


6.糸を洗います。

染色後、糸から色が出なくなるまでぬるま湯で洗います。

※ウール素材は風合いを出すために、柔軟剤で仕上げることをオススメします。


7.完成

洗濯機で脱水し、日陰干しをして乾燥させます。

 

 





4.染色します。

冷ました染液に糸を入れ、約60度で20分染めます。
染色後、糸をぬるま湯で洗い軽くしぼります。



5.後媒染します。

  
媒染の仕方は
コチラ

媒染後、糸をぬるま湯で洗い軽くしぼります。



6.染色します。

染液に糸を入れ、約60度で20分染めます。
染色後、糸から色が出なくなるまでぬるま湯で洗います。



4・5の手順を繰り返すと、糸への染めつきが良くなり、色が濃くなります。
手順を繰り返したときは必ず最後は染色で終わります。


7.完成

洗濯機で脱水し、日陰干しをして乾燥させます。