染めるために染料を煮出すのではなく、「お料理のついでに煮汁を利用

する」という、なんだか得した気分〜♪になれる素材です。

いつもは何気なく捨てていた煮汁が、立派な染の材料に!

スーパーに行けばいつでも手に入るというお手軽さもウレシイです〜♪

初心者の方にもおすすめの素材です。



*編み図はコチラ
 
 


める前に。。。

生成りR111は、「未精錬(未ソーピング)」糸です。
糸の汚れを落としてムラなく染まるようにするため、染める前に【綿・麻】の仕方で「精練(ソーピング)」を行います。

手順は
コチラ

           


 材料  
  
 
・生成りR111 1カセ 約100g

 
・黒豆 1袋(今回は約200g)

 ・みょうばん(約5g)




 


1.液を煮だします。

一晩水につけておいた黒豆を鍋に入れ、水から煮ます。沸騰したら弱火で10分程煮ます。
いつもの黒豆を煮る手順と同じです。

この間に、糸をぬるま湯につけて軽くしぼっておきます。




2.染液をとります。

染め用の容器に染液を入れます。糸量の約20倍(今回は約2ℓ)染液をとりました。

いつもは捨ててしまう煮汁が、今回は大切な染の材料に!

 


3.媒染液を作ります。


今回は、アルミ媒染(みょうばん)を糸量の約5%使用しました。

アルミ媒染(みょうばん)は、明るい色に染め上がります。

みょうばんを量り、 少量の湯に薬品を溶かし、糸がつかるくらいのぬるま湯で薄めます。



4.染色します。

糸を染液に入れ40℃〜50℃ぐらい まで温度を上げて30分浸します。
糸が絡まない様に気をつけて下さい。


 


5.染色した糸を湯洗いします。

色が出なくなるくらいまで洗います。


6.
媒染します。

媒染液に糸を入れ、20〜30分くらい浸し時々手で揉みましょう。

媒染とは、糸や布に染めた色素の「色止め効果」や、化学反応による「発色効果」があります。

媒染に使う薬品によって、同じ材料から抽出した染液でも、違った色に染めることができるのです。

これが草木染めの大きな特徴であり、魅力でもあります。



7.媒染後、糸をぬるま湯で洗いましょう。



8.2回目の染色をします。

1回目と同じように、糸を染液に入れ40℃〜50℃ぐらい まで温度を上げて30分浸します。
糸が絡まない様に気をつけて下さい。


 


9.染色した糸を湯洗いします。

色が出なくなるくらいまで洗います。



POINT!

4・5・6・7を繰り返すことで、色が濃くなります。
最後は染色で終わります。

 



10.完成〜!!

洗った糸を脱水します。
そして日陰干しをして出来上がり!



 
 
 

〜ひとこと〜

もちろんゆでた黒豆は、味付けをしておいしくいただきました〜♪

同じ手順で小豆も染めることが出来ますよ〜♪