<レフィーネ開発秘話>

フグのように腫れあがった妹の顔がきっかけでした。



私がレフィーネの開発にチャレンジしたきっかけは、妹の毛染め体験でした。

それまで何度も髪を染めていた妹ですが、ある日、使用中から違和感を感じ、翌日には顔全体がぱんぱんに腫れていたのです。


頭皮のかゆみもしばらく続き、それ以来妹は、ヘアカラーを使わなくなってしまいました。

その時、すでに私は美容専門メーカーとして、美容室で使う様々な製品にたずさわっていましたが、妹のフグのように腫れあがった顔を見て、その刺激の強さを改めて考え直しました。


「美容室のカラーは、髪や地肌へのダメージが多すぎるのでは?」


私は、低刺激で安全なものを創ることができないかと思い、軽い気持ちで開発に取り掛かりました。

ところが、いざ作り出してみると、多くの壁がありました。


染める効果を求めると、どうしても髪への負担は多くなり
安全性を高めようとすればするほど、製造に手間と時間がかかってしまう。


髪染めは使用時に1液と2液を混ぜたり、手袋をはめたりするものが多いですよね。安全性を考えると、地肌に優しいこと、そして素手でも使えるくらいの優しさが必要でした。


「地肌に色がつかず、それでいて髪に染まる効果を持つ」


この相反する2つの条件をクリアできず、試行錯誤が続きました。

ヘアマニキュアも、考えましたが、「タール系」色素を多く使わざるを得ず、安全性と環境への優しさを考えるとこれも課題が残りました。


「より安心できて、環境にも良い」

「もっと簡単に、気軽に使えるもの」


開発に取り組んでから1年が経ち、2年が経ち、研究を続けたものの、いっこうに目標とするものができず、 ただ月日が過ぎていきました。

髪と身体への優しさを考えると、自然の色素が良いのですが、 これまでの条件を満たすものが見つけられずに苦戦していました。


そんなある時、私の妻がクチナシ染め(クチナシの実をつかって繊維を染める)の話を知り合いから聞き、偶然にもたどり着いたのが、「クチナシ色素」だったのです。食用にも使われるこの色素…… 「これは良いかも!」

私は、これに決めました。


そして、3年という開発期間を経て、日本で始めて、クチナシ色素を配合した、ヘアカラートリートメントが誕生しました。髪をいたわりつつ、艶やかな仕上がりで、素手で簡単に使える、環境にも優しい白髪染めクリーム。


レフィーネの製造は、非常に手間もコストもかかります。ですが、これなら、妹にも自信を持って、勧めることができる。


そして、今でも彼女は、レフィーネを愛用しています。


いくつになっても皆様には、美しい髪でいて欲しいと思っています。皆様にとって、レフィーネがお役に立てることを、願っております。


レフィーネ開発者 中田 一弘