木のおもちゃがりとんは、ヨーロッパの木のおもちゃ、童具館・ネフ社の積木など大人も子どもも楽しめる木製玩具を販売しています。


ROUND 5 楽しさ対決

がりとんには玉の道をこよなく愛する店主とも交流のあるお客様が3人いらっしゃいまして、その3人は普段とても仲がよいのですが、玉の道のこととなると乱闘まではいかないまでも力が入り、外野で見ている私などは呆気に取られる始末です。
でもその話、注意深く聞いているとなかなか楽しいので、今回3人にインタビューしHPで紹介することにいたしました。(参考になる部分のみ抜粋)

組立てクーゲルバーンユーザー:公家氏
公家氏プロフィール
遊び歴2年
オプションパーツをいくつか保有し巧みに操る小学生1人と保育園1人

スカリーノユーザー:須賀氏
須賀氏プロフィール
遊び歴2年6ヶ月
基本に忠実で基本セットを数セットと3を1セット保有

現在小学生の子ども1人

キュボロユーザー:久保氏
久保氏プロフィール
遊び歴1年
子供用として購入がいつの間にか大人用に。
小学生1人と幼稚園1人

店主:では皆さんそれぞれ購入の決め手とか楽しさについて教えてください。


公家氏:組立てケーゲルバーンを選んだきっかけはなんといっても見た目のわかりやすさかな。

玉にスピードがのってくるとジェットコースター並みの迫力があり最高ですよ。


須賀氏:私は家族全員ゆっくりした性格なので派手な動きの組立てクーゲルバーンよりスカリーノのほうが性格に合ってるかな、と思ったからです。

ころころとリズムよく時計が時を刻むように転がる様子はとても心が安らぎます。

がりとんにあるサンプルで実際使ってみると、組立てクーゲルバーンは加速するにつれ脱線することもあるから私はスカリーノでよかったと思います。


公家氏:それはちょっと違うと思うな。確かにスピードがのってくるともちろん脱線もするし、穴あき積木の中にビー玉が入っても出てこないこともありますよ。

ここでそのことをNGとしてあきらめるか、あきらめないかで変わってくると思んだよね。
あきらめるのではなく、じゃあどうやったら脱線しなくなるかを考えれば、また違った楽しみが増えるのですよ。


久保氏:ちょっといいですか?二人は少し調べてから買ったようだけど、私の場合もともと子どもがこれっていって聞かないからとりあえず買ったのです。
家で早速出してみたら、玉の転がる溝は勾配がないじゃないですか!ビックリしましたよ。

平面で道を作ってもビー玉は転がりませんから・・・。

転がるといずれ止まる、じゃあぎりぎりのところで下の階層に落とせたらひょっとすると快感かも・・・。
これが私が目覚めた理由です。

今では子どもと一緒に、ひょっとすると子ども以上に遊んでいると思います。

遊びになれてくると欲も出てきてパーツが足りなくなるものですからスタンダードを思い切って数セット追加しました。

その後オプションパーツを増やして・・・今では子どもとトンネル作りをして、どれだけ長い間入って出てこられるか?を子どもと競い合っています。


須賀氏:トンネル作りならスカリーノだって得意ですよ。

レールをお菓子のもなかみたいにあわせると簡単にトンネルが出来上がりますから。

公家さんは組立てクーゲルバーンの方が工夫できるって言わんばかりだけれど、スカリーノだってレールの使い方次第でトリッキーなコースが作れたりするんですよ。

それにいい加減に穴あき積木をレールの上に置いてしまうと玉が詰まって動かなくなるんです。

だからエラー無しで簡単そうに思ってるかもしれないけど、結構緻密なのせ方も要求されるんです。


公家氏:レールの両端が同じ厚みだから確かに使い方次第で他のものに変身させる事も出来そうですね。

ところで須賀さん家って童具館の積木も持ってますよね?

基尺が違うけど子どもは分からなくなったりしない?どうも不安で・・・。


須賀氏:大人より子どものほうが違いをはっきり認識してるみたいですよ。

たまに私が間違って使うと、これは違う、って怒られますもん。

童具館の積木とは遊びがぜんぜん違うから遊びに応じて使い分けています。

がりとんのおやじも両方やりたいのなら無理にあわせる必要はないっていってましたよ。

 

店主:確かにお話しましたよ。このことはよく質問を受けるのですが玉の道の遊びでの積み木の役目は何か?ということを考えてみてください。
答えは装飾に使うことを除けば通常、スロープを支えるための足、つまり橋脚です。
本来の積み木遊びの量とは比べ物にならないくらいの少量で済みますし、玉の道を大きく増やすためには主としてレールと穴あきのパーツが必要になります。
玉の道はセットで購入されるケースがほとんどで、その場合そのセットで遊ぶのに必要な量の橋脚用パーツは足りています。
極端な例ですが、もし橋脚にあたるパーツが不足した場合、高ささえ合えば別に積木にこだわらなくてもその高さが確保でれば箱でも何でも良いのですよ。


須賀氏:遊んでからわかることなんですけど、積み木遊びと玉の道の遊びはまったく別物ですよね。

購入するとき思い切って聞いてみてよかったです。


公家氏:確かにそうですよね。組立てクーゲルバーンのオプションパーツを買いましたけど、意外と足に使う積み木はあまり必要と思わないですものね。
一度に全パーツを使って作ろうとすれば必要かもしれないけど、そんなことしたらびっくりするほど高くしないといけないだろうし、不安定になって崩れるだろうから現実的に背を高くするのは難しいよね。

家でも今日はどのパーツを使ってコースを作ろうか?って感じだしね。

それに比べるとキュボロはいいのかなぁ?
全部同じ形でしょ。ね?・・・久保さん寝てる?


久保氏:入り込む余地がないだけです。組立てクーゲルバーンやスカリーノとは構造的に違うじゃないですか。

どれを聞いても新鮮というかなんというか・・・。
それにあまり他のものを知らないから話に参加できないんです。
でも今の話を聞いていて分かったんですが、使い出した時、キュボロは橋脚に使う積み木をどうするかの悩みはないと思っていたんですね。

だってシルエット的には全部同じ5cm角の立方体でしょ。それが使っているうちにそうではないことに気が付いてきたんです。

コースを作ろうとしたとき、絶対に必要なパーツのメンバーがあるんです。

それを一塊にしてコースを作ろうとすると土台になるべきパーツがどうしても不足するんですよ。

レールの刻んであるパーツを土台に使うのもったいなくって、結局ブロックだけ入っているセットを買いました。

これで思う存分使えるからバッチリです。

コースの長さでは大きなものを作っていってもその割りにコンパクトに収まるし、ぐらぐらすることもないからその点は安心ですよ。かといって畳の上とかフローリングなどちょっとした起伏があってもいいのかといえばそうでもないのです。


須賀氏:えっ、なんで?


久保氏:床の面ができるだけフラットでないとトンネル内部で詰まって出てこないことがあるんです。

キュボロの場合、1個のパーツに外面のいわゆるレールにあたる部分と、下につなげたりトンネルに使う内部の穴があるから、ちょっとしたずれも許されないんです。

子どもがまだなれない頃小さなコースを作っているときはあまり感じなかったんだけど、大きくなるにつれ一度詰まるとその周辺のコースを壊して再度作り直しをしなくてはいけないから大変で大変で・・・。
せっかく作っても詰まると悲しいので、今ではベニヤ板の上にパンチカーペットを張り、それをキュボロ専用グランドと名づけて使っています。

これは調子いいですよ。


公家氏須賀氏:それいいですね。床からくる誤差はどうしようもないものね。
ベニヤ板ってどんなものでもいいの?


久保氏:コンパネっていう12mmの厚みのものがいいかなぁ。あまり薄いとぐにゃぐにゃして結局一緒でしょ。

後は家の中で使える大きさに切ってもらえばばっちりです。


公家氏須賀氏:今度作ろっと。これって大きさどのくらい?


久保氏:3尺×6尺通称《さぶろく》ていうからざっと90cm×180cmですね。


公家氏:須賀さん、1枚かってはんぶんこしようよ。そうすれば畳半分でしょ。


須賀氏:了解。

 

 

 

店主:まだまだ話は尽きないとは思いますが、3人とも納得できる共通の話題が出たところでおしまいにしたいと思います。

今日はありがとうございました。


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