20世紀初め、アメリカに誕生したキャンバスシューズは、
当時から現在と遜色ない完成された商品だった。
「スニーカー」の名称で瞬く間にアメリカ市場に広まり、
時を置かず日本そして世界を席捲したキャンバスシューズ。
「安価で軽量、防水が効き、滑りにくい。」
これまでの革製シューズから飛躍的に向上した性能と軽やかなルックスは、
新時代に相応しいフットウエアとして広く世に受け入れられた・・・。
ここではキャンバスシューズの誕生に関わった男たちの
挑戦の歴史を紹介しよう。

この年表はキャンバスシューズの歴史を中心としたため、
多くのメジャースニーカーブランドに関する記述は少ない。
また、それら多くが第二次大戦後に歴史を始めているのに比べ、
キャンバススニーカーの歴史は19世紀にまで遡るのです。

こうして20世紀末までのキャンバスシューズ史を振り返ると、
アメリカでの誕生から進化に呼応するように
日本でも足袋からの長い進化を続けていたことがわかります。
そして、その歴史の中でムーンスターは常に重要な役割を担ってきました。

「アメリカを象徴するフットウェア」と称されるキャンバスシューズですが、
日本のメーカーが生産するキャンバスシューズに
本物の匂いが色濃くするのはそのためなのでしょう。