大坂で箪笥づくりを学んだ、内山円三という職人が 故郷の備後の国に帰り、その技術や知識を弟子や子どもたちに伝えたのが はじまりだと言われています。
以来、その技術はますます磨きあげられ、 この地の職人たちに脈々と受け継がれてきました。 いつしか、府中の箪笥といえば高級婚礼箪笥として認められ、 府中は、国内でも有数の家具の産地として知られるようになりました。
つくりの良い家具は、時間が経つほど使いやすくなるものです。 引き出しのすべり、扉の開閉のしやすさ、密閉性−−。 永く使えば使うほどに、これらは「つくりの良さ」で差が出てきます。 それは、見えない部分にほどこされた、たくさんの細かい配慮から生まれるのです。
府中で行われている、最も手間のかかる技術に「蟻組(ありぐみ)」と呼ばれるものがあります。 家具の角部分の、垂直に板を組み合わせる箇所に、釘を使わず、 凹凸によって二枚の板を組み合わせる方法ですが、 府中では、そこにさらに「トメ」と呼ばれる補強をほどこして強度を上げています。 高級箪笥づくりで磨かれた技術は、製品が変わっても脈々と受け継がれているのです。
府中だからこそ生み出すことのできる数々のこだわり家具と、
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