灯りで供養することは華・香の供養と並ぶ基本のひとつとされており、灯り供養を代表するのが、ローソクです。ローソクに灯りをともし、炎の揺らぎを見つめると心が静まるものです。それはローソクの炎がそれを見つめる者の魂を照らし出すからです。
ローソクの炎は生まれ生きること、老い行くこと、病になること、そして死んでいく人生を照らし出す「智慧」の光に例えられます。
あらゆることを受け入れていくことの出来る心の柔らかさが光を生み出します。ローソクの炎の揺らめきで心が静まるのは、あなたの心が柔らかいからです。
ローソクの炎は、ご本尊やご先祖様が、あなたの呼びかけに応じてやってくる道灯になるともいわれています。
ローソクの分類には、洋ローソクと和ローソクがあります。
ハゼの木の果実からとれる木蝋(もくろう)を、イグサと和紙で作る芯に塗り重ねて成形されます。伝統工芸品としての価値も持ちます。≪ふたきや≫では、日本各地のインテリアとしても和の趣があり、美しい和ローソクを準備中です。いましばらくお待ち下さい。
蜜蝋(みつろう)から作られていましたが、パラフインから作られます。明治時代以降に普及しました。
ローソクは棒状(筒状)の製品とバチ型、いかり型(怒型)の製品の2種類に分類することができます。棒状の製品にはその断面が花形のものもあります。いかり型の製品は一般的に和蝋燭と呼ばれることが多いです。
またローソク全体が蓮型の製品や、カップに入った製品などもあります。
ローソクの単位は「号数」で記されます。号数は昔の尺貫法の「匁(もんめ)」のことで、1匁は約3.75gでローソクの重さの基準です。また、小型のローソクを「ダルマ」と記すこともあります。
【ローソクの火を消すとき】
ローソクの日を消すとき、息を吹きかけて消してはいけないとされております。手であおいで消すか、仏具のローソク火消しを使用します。
【ローソクの火を消す習慣をつけましょう】
- ローソクの日は危険ですので、席を離れるときは必ず火を消しましょう。
- お仏壇や祭壇の中に、紙などを置かないようにしましょう。お供え物を高月などにのせる場合に、下に敷く紙に注意しましょう。ローソクとの位置が近いので危険です。
- ※燃焼時間のごく短いローソクもありますので、ご参考にして下さい。
- ※電気の吊灯籠や電気ローソクをご使用になるのも、ご参考にして下さい。
- 真宗大谷派で使われる燭台は、亀の甲に鶴が乗り、その鶴がローソクを支えるという吉祥を表現した意匠の燭台が使われます。
- 蜜蝋を原材料としたローソクのことを密蝋燭と呼ぶ。蜜蝋燭は古代エジプト時代から使用され、日本では奈良時代から寺院で主に使われてきています。純度の高い蜜蝋燭は黄味が強く、特有の甘い香りがします。
- 木製朱塗りのローソクのことを木蝋と呼びます。浄土真宗ではローソクを使わないとき、ローソクの代わりに木蝋を立てます。
- 太くて短い小型のローソクの総称。灯明用ローソクのこと。明治時代に開発されている。
- 乳白色のローソクのこと。櫨を日光にさらすと白蝋になる。
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