三線奏者の視点で、こだわりの音色―――――
三線の製作工程の中でも、「皮の張り」は、各々の職人の手作業によって行われ、直接音色に大きく影響します。
ですが、人工皮・本皮・強化皮(※)は特性が違い、それぞれの特性を全て完璧に覚えて、その皮に合った張りを行うのは、職人にとっても至難の業なのだそうです。
「本張りが得意な職人が強化張りも得意」とは限らないし、またその逆もあったりするのだとか。
(※「強化皮」を張った「強化張り三線」とは、本蛇皮の下に強化用の布を張り、破れにくくしたものです。そのため初めての方でも安心して本皮に親しむことができます。人工皮三線よりも音色がまろやかです。)
えるおきなわでは、本張り・強化張り・人工皮張りともに最高の品質になることを目指し、
各々の職人の張りを聞き比べて、それぞれの皮に合った職人に張りの作業を依頼しています。
そんな張り職人の1人で、強化張りと人工皮の張りを依頼している町田職人の工房をお訪ねしました。
町田職人は、三線歴が40年。
野村流古典音楽保存会に所属し、野村流古典音楽保存会の師範として研究所を開いています。 町田職人の下で三線を学んだお弟子さんは延べ60人で、現在は10人のお弟子さんを教えているとのことでした。
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町田職人製作風景 |
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三線の張り職人歴は10余年で、職人自身も三線の演奏家であることから、町田職人の製作する三線は、製作者というだけではなく、三線の奏者の視点も入った三線として、とても安心感があります。
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三線は、棹の素材・皮の張り具合・製作時の気候・職人の腕など、さまざまな要素がからみあって、独特の音色を紡ぎだしています。 そのため、1つとして全く同じ音色を奏でる三線はありません。
そういった意味では、どの三線も“オンリーワンな楽器”と言えるかもしれませんね(^^)
これからも、筋金入りの三線好きな町田職人の、強化張り三線をかわいがってくださいませ。
【→強化張り三線一覧を見る】
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