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9月号 失敗しない! 自分でできるオフィスづくり − 第11回 アフターメンテナンス 今回のポイント:クリーニングが長持ちの秘訣

オフィス作りは、納品が終わったら終了!というわけではありません。
せっかく素晴らしいオフィス環境を整えたので、 今後はこれを維持していくことが大事になります。
今回は、オフィス家具のアフターメンテナンスについて説明をしていきます。

クリーニング

長く使っていると、 どんなものも汚れがでてきます。
できるだけ長く使うためにも、定期的なクリーニングが必要です。

テーブルの汚れ

家庭用の家具と違い、オフィス家具は耐久性・掃除のしやすさは優れています。ですので、通常はよく絞った雑巾などで拭けば大丈夫です。強い汚れは市販の中性洗剤を薄めてご使用ください。(家庭用の高級家具や、無垢材を使用したものは扱いがデリケートなものもあります)

 

素材によってクリーニングの方法が異なります。一番楽なのは、ビニールレザー製の製品です。普通に拭くだけでたいていの汚れはとれます。
革張りの製品は、扱いに注意が必要です。革専用クリーナーが市販されていますが、使われている革とクリーナーには相性があります。こればっかりは、使ってみないとわかりません。まずは、イスの裏側などの目立たないところで一度使ってみて、問題がなければ全体的に使っていけばいいでしょう。
布張りのイスは大変です。薄めた中性洗剤などを歯ブラシでこすったり、固く絞った雑巾で叩くように拭き取ったりという方法ですが、これでとれる汚れには限界があります。そういった場合は、イス専門のクリーニングサービスを利用する方法もあります。ですが、100脚以上ある状態でないとなかなか金額的に現実味がないかもしれません。数が少なければ、買い換えるほうが安く上がる場合があります。

イスの洗い方

修理

壊れてしまったものは、修理が必要です。壊れ方によっては、部品を交換するだけで簡単に修理できる場合もあります。製品によっては、あらかじめ部品交換がやりやすく作られているものもあります。たとえば、イスの肘掛部分だけとか、テーブルの脚のアジャスター部分は、比較的壊れやすい 箇所ですが、部品だけを単体で購入できるものが多いです。
また、JOIFA加盟メーカーの製品については、部位ごとに3年から5年の保証期間がついています。通常の使用で壊れてしまったものは、この規定内で無償で修理または交換ができますので一度ご相談ください。

コクヨのオフィスチェア「ベルガー」は部品の交換が簡単にできるようになっています。

 
買い足し

増員などにともない、机やイス、ロッカーなどの買い足しが必要なケースがあります。
基本的には同じ商品を購入するほうが見栄えはよくなります。また、サイズの違いもなくなるので全体のレイアウトも作りやすくなります。
その際、今使っている商品が何かわかっていないと同じものを買い足すことができません。納品書など商品番号がわかるものが残っているといいのですが、そういうものがなければ商品に記載してある商品番号を確認してください。

 

イスの場合は座面の裏側にあることが多い。同じ位置に取扱説明書があることも。

 

デスクは天板の裏側や、内側側面に。部品番号で書いてあることもあります。

 

書庫類は扉を開けた内側に。シールが貼ってあることが多いです。

鍵の作成

書庫やロッカー、デスクなど、鍵の紛失というのはよくあります。
なくさないのが一番ですが、もしなくしてしまった時には一度ご相談ください!
合鍵を作成することができます。

 
次回予告「オフィスレイアウト実践編」

1年間の連載の最後はオフィスレイアウトの集大成となる実践編です!