作業効率のアップや仕事の創造性の向上のススメ

3月号 失敗しない! 自分でできるオフィスづくり − 第7回 収納についての考え方 −

オフィスレイアウトの連載も、これでついに半分終わって7回目となりました。どんどんと具体的な話になってきますね。
今回は、収納についての考え方をご説明します!
仕事をする上では、書類や商品カタログ、サンプルや備品などたくさんのモノが必要になります。当然、モノの数だけ収納場所が必要になります。オフィス移転などを考えるのと合わせて、オフィス収納についても見直しをしてみてください!

収納のコツ 1.現状の確認 2.使用頻度と誰が使用するか 3.セキュリティの信頼性 4.効率よい場所を考える

1 現状の確認

オフィス移転の場合、まずは何はともあれ現在の収納の数を確認します。
収納庫が何本あるか?その中にどんなものがどれだけ入っているか?をご確認下さい。
基本的には、今の収納量が基準になります。
たとえば、今の状態で机の上や床の上などに物がたくさんあり、収納が足りていないような状態であれば買い足しが必要になります。

2 使用頻度と、使用する人

個人で使用するもので、使用頻度が高いものはデスクのすぐ近くに収納しておく必要があります。
逆に、共用のもので使用頻度が低いものは保管用のダンボールに入れ、書庫など普段の執務スペースとは離れたところに置いておくほうが良いです。
共用のものでも、使用頻度の高いものはオープン棚、それほど高くないものは扉付きの棚にしまうなど、使用頻度とのバランスを考えて収納しておくといいですね。

3 セキュリティ

セキュリティレベルに応じて、収納庫を選ぶ必要があります。セキュリティレベルの低いもの、たとえばパンフレットやカタログなどは、オープン棚などに置いても問題はありません。ですが、個人情報がからむものや未発表商品の資料などは鍵付きの収納庫に保管したほうが安全です。
さらに、会社の重要書類などは耐火金庫など、万が一の事態があっても消失しないような状態で保管しておく必要があります。

4 効率よい場所を考える

収納は使いやすく、かつ問題がないように設置しないといけません。セキュリティレベルの高いものは入り口から遠く、目の届かない場所へ。使用頻度の高いものは使う人の近くへ。共用のものは真ん中寄りに。
できるだけ動線がシンプルになるように考えてみましょう。

いかがでしたでしょうか?収納はオフィスの使い勝手を決めると言っても過言ではないくらい、重要な内容です。安全性、使い勝手を考えて、効率よく仕事ができるオフィスを作ってみてください!

次回予告「レイアウト実践! 使い勝手の良いオフィスづくり!」

今度は、今までの内容を踏まえてレイアウトの実践をしていきます。オフィス移転という仮想条件で、具体的にレイアウトをやっていきますのでお楽しみに!