アパレルファッション用語・素材辞典

あ行

アイレット
パーツ・ディテール
アイレット写真のような鳩目(はとめ)穴のこと。ひもなどを通すために用いられるパーツです。
アクリル
素材・生地
最もウールに似た性質を持った、柔らかく暖かみのある肌触りの化学繊維です。
ふっくら柔らかく弾性回復力(元に戻る力)に優れ、シワになりにくい上に、薬品や虫に強く洗濯しても縮んだり型崩れしないので、ウールなどよりも取り扱いがしやすいニット製品を作ることができます。また、抗菌・防臭、静電、発熱等様々な機能を付与することができ、快適性にも優れています。染色性に優れているのできれいな色合いがでます。吸湿性が低いので濡れても乾きやすいという特性も持ちます。

ただし静電気が起きやすく、熱に弱く、また毛玉になりやすい繊維になるので、取り扱いに注意してください。お肌の敏感な方は、チクチク感じるものもあります。

取り扱いのポイント
  • ニット製品は自重により伸ぴやすいので、洗濯時はパスタオルで水気を十分吸い、風通しの良い所で平干しして下さい。
  • 収納時にはハンガー吊りを避け、たたんで保管して下さい。アイロン掛けはスチームアイロンを使用し、浮かしながら蒸気を軽く当て、形を整える程度にして下さい。
  • 静電気やチクチク感が気になる場合は、柔軟材を入れてお洗濯されることをオススメいたします。
アコーディオンポケット
パーツ・ディテール
アコーディオンポケット楽器のアコーディオンの蛇腹のように、細いたたみひだをあしらった立体的なポケットのこと。
マチがあってたくさん入るので機能的、カーゴパンツなどにあしらわれます。
麻(ラミー・リネン・ジュート・ヘンプ)
素材・生地
麻は天然繊維の中で最も涼しい繊維といわれ、高温、多湿な夏場に特に最適な素材です。その理由は汗ばんでも肌に密着せず、通気性に優れており、水分の吸収、発散が早い点にあります。そのさわやかな涼感と感触は他の素材では味わうことが出来ません。
また麻は天然繊維のなかで最も強く、さらに水に濡れるとその強さを増す性質があり、耐久性に優れています。洗濯で汚れが落ちやすいので肌着、ハンカチーフ、ナプキン、テーブルクロスなど清潔さが要求される場合にもぴったりの素材です。独特のナチュラルな風合いがあり、雑貨ファブリックとしても人気の素材です。
ただししわになりやすいという欠点があります。

麻の種類は、約20種類近くあります。一般的な麻はラミーかリネンのことであり、家庭用品品質表示法では、麻という統一文字を使用するのはラミーとリネンに限ると決められています。
ラミーは安価で丈夫ですが繊維が太く布の質も粗くて、麻袋などによく使われるもので、布地としてふつうにあるものは、リネンがほとんどです。これらはごわごわ感も少ない素材です。

※ジュート(黄麻)とは
「黄金の糸」と呼ばれ、天然繊維の中では強度、耐久性がもっとも強い素材の1つです。ジュートはボリュームがあり、保温性、寸法の安定性に優れると言う特徴があり、敷物やバックなどに幅広く用いられています。

※ヘンプ(大麻)とは
ジュートに似た麻で、粗硬な素材です。 強くて耐久性に優れており、ロープなどによく使われています。(規制対象は向精神作用がある花穂と葉の部位で、種子と茎は規制されていません。)
アタリ
ジーンズ用語
アタリ色々なところに当たって出来る、部分的な色落ちのこと。突出した部分に出来やすく、ストーンウォッシュなどのユーズド加工などで再現されます。
ジーンズに関わらず、古着などの用語としても広く使われます。
アンゴラ
素材・生地
アンゴラは一般的にアンゴラうさぎの毛のこと。純白でシルキータッチのやわらかな光沢と風合いを持つために高級品として扱われています。

インド綿
素材・生地
インド産の綿で、素朴な質感や、アジアンテイストなデザインで注目されています。繊維が太くて弾力性があるため、ざっくりとした質感のラグやマットでよく使われる一方で、製糸段階で独特な素朴さを残しつつ、ガーゼのような柔らかい風合いを作ることもできます。お洋服ではこちらのタイプのものが多く使われます。
また、製糸の段階から色染めをしているため、発色が鮮やかです。天然素材なので刺激が少なく、直接肌が触れるファブリック用品の素材として、安心してお使いいただけます。
ただし綿の性質上、多少の色落ちや色移りがみられる場合がございます。また織りキズ、染めムラ、多少のプリントのすれは商品の特徴の一つです。ご理解の上、お買い求め下さい。

裏起毛
素材・生地
裏起毛裏側を毛羽立たせたもの。柔らかいふわふわの肌触りで、保温性が高まります。
裏毛
素材・生地
裏毛地編糸とは別に、裏側に太い糸を沿えて編みながら表と裏をつなぎ合わせたスウェット生地のこと。

  • 裏毛パイル:
    裏糸をパイル状(ループ状)に編み込んで浮かせたもの。通常裏毛と呼ばれるものは、この裏毛パイルです。裏側がタオルのような感触になります。
  • ミニ裏毛:
    裏毛パイルのうち、ループの小さいものをミニ裏毛と呼びます。厚みが減るので、モノによっては夏場に着られるほど薄手生地になります。
  • ガーゼ裏毛:
    細い糸を使った裏毛のこと。毛足が比較的寝ているので裏毛特有の凹凸は控え目で、とても柔らかい感触。生地も薄手のものが多いのでTシャツ感覚で着こなしやすい素材です。
  • トビ裏毛:
    裏毛のループ目を、数目飛ばして甘く編んだもの。何目飛ばすかにより、3トビ裏毛、5トビ裏毛などと表現されます。 しっかりとしていながらも伸縮性があり、よりふっくらとした仕上がりです。ナチュラルなラフ感が生まれ、独特の風合いをお楽しみいただけます。
  • 吊裏毛:
    希少価値の高い吊編み機を使用して編まれた裏毛生地のこと。 吊編み機はもともと高級下着を編むために作られた昔ながらの機械で、編みの速度が遅い分、ゆるくしっかりと丁寧に編むことが出来るのが特徴。やわらかい風合いなのに、しっかりとした品質が魅力です。
ウール
素材・生地
羊の毛(羊毛)またはそれを織った布のことをいい、天然の動物繊維の一種です。 主なものがメリノウールで、生後6ヶ月の子羊から取れるのはラムウールと呼ばれています。 羊から採取される繊維で広い意味でアンゴラ、モヘア、カシミヤなども含まれます。

優れた保温・保湿性があり、しわになりにくい素材です。ただし洗うと縮みやすく、虫の害を受けやすいのが欠点。日光にも黄変するので、お手入れや保管には注意が必要です。また、お肌の敏感な方はチクチク感を感じやすい素材です。

取り扱いのポイント
  • ニット製品の取り扱いについては、アクリルと同様に行ってください。
  • ウールの大敵、虫とカビは湿気と汚れが大好物です。長期保管をする場合は、しまう前に必ずクリーニングや洗濯をしてよく乾燥させ、なるべく防虫剤と一緒に乾燥剤も入れて保管してください。
  • 同じウールでも、ドライクリーニングしかできないものや手洗いならOKのもの、洗濯機でジャンジャン洗えるウールなど、様々な種類がございます。各アイテムの洗濯表示や取り扱い表示をご確認のうえ、必ずそれにしたがって行ってください。

エナメル
素材・生地
エナメルエナメルは、ワニスと顔料を混合した塗料のこと。本来は布地やレザー、ビニールの表面に張りつける塗膜のことですが、エナメル加工したアイテムを総称してエナメルと呼ばれることが多いです。
独特のつややかな光沢と硬質感が生み出され、素材の持つ色あいを鮮やかに引き出す加工方法です。防水性にも優れています。

オフショルダー
襟ぐり
オフショルダー襟ぐりが大きく開いて、肩が見えるほど落ちるデザインのこと。ドレスなどにも多く使われます。

鎖骨をキレイに見せることで、華奢なイメージに。小顔効果も断然狙えます!

オフタートルネック
襟ぐり
オフタートル首から離れて前に大きく垂れさがるほど大きなタートルネックのこと。

ルーズで大人っぽいイメージ。体型や顔型を比較的選ばず、首まわりの締め付け感も少ないので、タートルネックに苦手意識のある方にもおすすめです!

オパール加工
デザイン・加工
オパール加工オパール剤と呼ばれる薬品を使用し、一方の繊維を溶かして模様を作り出す加工のこと。侵されるほうの繊維のみ分解して抜け落ち、侵されない部分だけが残って透けて見えるようになります。



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