森産業の命とも言える
凍結保存されたキノコ菌株
森産業(株)ではヤクルト様やキッコーマン様、明治製菓様よりきのこ事業を継承し、非常に多くのバリエーションに富んだ菌株資源を保有しています。特にシイタケ菌については日本国内で登録された品種の約半分は森産業の品種で占められています。
全ての元となる菌株。
量は非常に少ない。
少ししか無い菌株を培養して徐々に増やしていき、原種菌を作る。
原種菌を木片(生駒)やオガ培地に植え付けて、種駒やオガ種菌の完成!このオガ種菌を使って菌床や成型駒を作ります。
撹拌
厳選された広葉樹のオガ粉やトウモロコシ、フスマなどを混ぜ合わせて培地をつくる。
充填
空気を通すが雑菌は通さない特殊なフィルターが付いた袋に撹拌した培地を詰めていく。
殺菌
高圧殺菌釜で袋詰めした培地を完全に殺菌する。殺菌が不十分であれば後に接種するキノコ菌が生長出来ない。
接種
完全に殺菌された培地に無菌室で種菌を接種する。
培養
一定の温度と湿度で培養を行う。培養日数は品種によって異なり、しいたけ農園の場合は90日間培養する。
含浸
駒の形に削った木片(生駒)に、菌が伸びやすいように糖分などを浸み込ませる。
充填
空気を通すが雑菌は通さない特殊なフィルターが付いた袋に含浸した生駒を詰めていく。
殺菌
高圧殺菌釜で袋詰めした生駒を完全に殺菌する。殺菌が不十分であれば後に接種するキノコ菌が生長出来ない。
接種
完全に殺菌された生駒に無菌室で種菌を接種する。
培養
一定の温度と湿度で培養を行う。
ホームセンターによっては色んな品種のシイタケの種駒が売られていますが、品種選びは非常に重要で、自分の栽培環境に合った品種を選ぶようにしましょう。
ちなみに森産業の品種"森290号(通称にくまる)"は原木シイタケ栽培では日本で一番使用されている品種で、非常に多くの原木シイタケ生産者が使用しています。
また森290号は秋と春に自然に発生する品種で、非常に肉厚なドンコが出来やすく、味が抜群にいいという特徴があります。
もしホームセンターに置いていない場合は店員さんに言って取り寄せてもらうか、インターネットで購入しよう!
原木栽培は種駒を打ってから結果が出るのが約2年後なので、良くない品種を打って失敗しないように注意する必要があります。
木片(生駒)に原種菌を接種する種駒に対して、成型駒はオガ菌をバラしながら型にはめて作られる。
成型駒を植えつけて1年以上管理してシイタケが出るようにしたものがしいたけの成る木。
形成
原木を短く切って2~4本を1束にする。
充填・殺菌
空気を通すが雑菌は通さない特殊なフィルターが付いた袋に入れて、高圧殺菌釜で完全に殺菌する。
接種
殺菌した短木に無菌状態でマイタケ菌を接種し、無菌状態で袋を閉じる。
培養
一定の温度と湿度の環境下で約70日間培養する。
実はマイタケ菌はシイタケ菌などに比べて非常に弱く、すぐに雑菌にやられてしまうので、過保護に培養しなければいけないのです。
マイタケ菌もシイタケ菌もそうですが、培地に菌が完全に蔓延すれば、そうそう雑菌にやられる事はありません。
世の中に出回ってるマイタケの99.99%以上は菌床栽培のマイタケですが、原木栽培のマイタケは味や香り、歯ごたえが菌床栽培のそれとは全くの別物です。
皆様も一度マイタケの原木栽培に挑戦してみませんか?