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コンタクト使用上の注意点

カラコンを安全にお使いいただくための注意事項を掲載しています。

異常が生じた場合、直ちにコンタクトレンズの使用を中止し眼科医の診断を受け、指示に従ってください。

警 告

コンタクトレンズは目に直接のせて使用するものです。
レンズの使用方法や使用上の注意を守らないと、角膜潰瘍、細菌性角膜炎、角膜浸潤、角膜びらん、角膜浮腫などの眼障害が起こることがあります。
また、それを直ぐ治療せずに放置すると失明することもあります。
コンタクトレンズやケア用品を安全に使用するために必ず添付文書をよく読み、表現や内容でわからないところがあれば必ず眼科医に相談し、正しく使用してください。
添付文書は大切に保管してください。
また、コンタクトレンズを適切に使用しても以下のような眼の障害が起きる危険性がありますので、定期的に眼科医の検査をお受けください。
(レンズの種類、使用期限、眼の状態などにより個人差があります。)

●長期間の使用により、角膜内皮細胞の減少が早まったり、巨大乳頭結膜 炎などが発症する可能性。

●角膜への酸素供給が低下することにより、角膜浮腫や角膜血管新生など が発症する可能性。

特にご注意いただきたいこと

少しでも異常を感じたら、直ちに眼科医の検査を受けること。
レンズをつける前に、毎日、ご自分で目ヤニや充血がないか、またレンズをつけた後も、異物感などがないか確認し、少しでもこれらの異常を感じたら、速やかに眼科医の検査を受けてください。

●装用中にレンズが破損したら、速やかに眼科医にかかること。万一、破損などの不具合があるレンズを装用してしまったり、装用中にレンズが破損した場合は、角膜びらんなどの眼障害につながることがあります。自覚症状の有無にかかわらず、速やかに眼科医の検査を受けてください。

●破損などがあるレンズは絶対に使用しないこと。装用前に、レンズに破損などの異常がないか必ず確認してください。眼障害につながることがありますので、異常が認められたレンズは、絶対に使用しないでください。

●取扱方法を守り、正しく使用すること。 レンズやケア用品の取扱方法を誤ると眼障害につながることがあります。 コンタクトレンズはレンズとともにケア用品(特にレンズ保持ケース)を常に清潔に保ち、正しい取扱方法を守ってください。

●使用時間を正しく守ること。 装用時間には個人差があります。眼科医から指示された時間内で使用し、眠るときは必ずはずしてください。連続装用はしないでください。装用時間を正しく守らないと、眼障害につながる危険性が高まります。


トラブル事例
カラコンを装用したまま就寝すると・・・ 就寝前に、外す必要のある終日装用タイプのコンタクトレンズを装用したまま就寝し、 そのまま次の日も使い続けると、角膜の呼吸を阻害するなどの理由で、目のトラブルを 引き起こす危険性が高くなります。

炎症のサインである角膜浸潤はもとより、角膜潰瘍などの失明にもつながりかねない 眼障害を引き起こすこともあります。


●定期検査は必ず受けること。 自覚症状がなく、調子よく装用していても目やレンズにキズがついたり眼障害が進行していることがあります。異常がなくても眼科医に指示された定期検査を必ず受けてください。

●長期間の使用により、角膜内皮細胞の減少が早まったり、巨大乳頭結膜炎などが発症する可能性。

●角膜への酸素供給が低下することにより、角膜浮腫や角膜血管新生などが発症する可能性。

コンタクトレンズを装用

コンタクトレンズを正しく使用していても、角膜内皮細胞の変化などの生理的変化や、レンズを装用することにより酸素供給が低下し、角膜上皮障害や角膜新生血管などの眼障害が発生する危険性があります。早期に治療して、重い眼障害に至らないためにも、眼科医の指示に従い、定期検査を必ず受けてください。

レンズの装用を開始した直後

レンズに慣れるまでは、異物 感、充血、ものが見えにくい、眼のかゆみなどが起こる ことがあります。このような症状は、個人差もありますが、レンズに慣れるに従って 解消される場合が殆どです。しかし、このような症状が強かったり長引く場合は、無理をせず早めに眼科医の検査を受けてください。

レンズの装用に慣れてから、次のような症状がある場合は表の対処方法を参考にして ください。それでもなお改善されない場合は、直ちに眼科医の検査を受けてください。

症状 考えられる原因 対処方法
レンズをつけて すぐに異物感がある レンズの左右・表裏が逆 レンズをはずして確認しソフトレンズ用保存液ですすいでつけなおす。
レンズをつけてすぐに痛みがあり涙が出て充血している レンズの汚れ ソフトレンズ用保存液でこすり洗い・すすぎ洗いをおこなう。
落ちない場合は新しいレンズに取り替える。
ゴミ、まつ毛、化粧品の付着 ソフトレンズ用保存液でこすり洗い・すすぎ洗いをおこなう。
落ちない場合は新しいレンズに取り替える。
レンズにキズや破損がある
・眼に何らかの異常がある
眼科医の検査を受け、指示に従う。
眼になんらかの異常がある
レンズ装用中にぼやけて見える レンズの汚れ レンズを外してソフトレンズ用保存液でこすり洗い・すすぎ洗いし、消毒をおこなう。
レンズの乾燥 ソフトレンズ用保存液でこすり洗い・すすぎ洗いをする。
改善しない場合は眼科医の指示のもと人工涙液を使用する。
視力低下 眼科医の検査を受け、指示に従う。
眼に何らかの異常がある
レンズ装用中に痛みがあり、涙が出て充血している 眼にゴミが入っている レンズをはずし、眼のゴミをとる。ソフトレンズ用保存液ですすぎ洗いをする。
体調が悪い
(寝不足、疲労、風邪など)
ソフトレンズ用保存液でこすり洗い・すすぎ洗いをする。
改善しない場合は眼科医の指示のもと人工涙液を使用する。
レンズの乾燥 ソフトレンズ用保存液でこすり洗い・すすぎ洗いをする。
改善しない場合は眼科医の指示のもと人工涙液を使用する。
レンズの左右・表裏が逆 レンズをはずして確認しソフトレンズ用保存液ですすいでつけなおす。
レンズにキズや破損がある 眼科医の検査を受け、指示に従う。
眼に何らかの異常がある
目ヤニがでる 目に何らかの異常がある 眼科医の検査を受け、指示に従う。
レンズをつける前とはずした後に痛みがある
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禁忌・禁止

目やからだの病気、生活習慣や生活環境の状態によってコンタクトレンズの使用が禁じられる場合があります。使用を開始する前に必ず眼科医の診察を受けて、病気の有無や環境について相談してください。

<医学的禁忌>

・前眼部の急性及び亜急性炎症
・眼感染症
・ぶどう膜炎。眼瞼異常・角膜知覚低下
・角膜上皮欠損
・涙液分泌量の不足(ドライアイ)
・コンタクトレンズ装用によるアレルギー疾患
・その他眼科医が使用不適と判断した疾患

<生活習慣的禁忌>

・眼科医の指示に従うことができない人
・定期検査を受けられない人・レンズを適正に使用できない人
・レンズ装用に必要な衛生管理を行えない人
・極度に神経質な人
・その他眼科医が装用不適と判断した人

<生活環境的禁忌>

・常に乾燥した環境にいる場合
・粉塵、薬品などが目に入りやすい環境にいる場合
・その他眼科医が装用不適と判断した環境にいる場合