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化学物質にどっぷりつかった現代社会。その弊害として、環境ホルモンという言葉をよく耳にするようになりました。
環境ホルモン=「外因性内分泌かく乱物質」
環境の中に放出されて、「ホルモン」のように作用し、本来のホルモンの働きをかく乱するといわれる化学物質のことです。
ダイオキシンというのは210種類の有機化学化合物の総称で、ゴミの焼却や金属精錬、紙の塩素漂白などの工程で非意図的に発生するもので環境ホルモンの1つとされています。
人間の体はおよそ60兆個の細胞からできあがっています。
これらの細胞が体のそれぞれの場所でその機能を発揮するように支持したり、環境の変化に対応して生体の調節機構を担っているものの1つがホルモンです。
ギリシャ語の「刺激する(hormao)が語源といわれる「ホルモン」はごく微量で作用する特性をもっています。
大気の環境基準などでは「ピーピーエム・ppm」という言葉を耳にしますがこれは100万分の1の濃度という意味で1トンの水に1グラムのものが溶けている状態を表しています。
環境ホルモンはこれより小さい単位「ppt(ppmの100分の1)」や「ppb(ppmの1000分の1)」といったわずかな単位でも作用するのではないかと心配されています。
世界各国でおこっている動物の異常現象、例えばメス同士でつがいをつくるカモメ、アリゲーターのメス化などは環境ホルモンによって引き起こされているといわれています。
人体への影響は精子数の減少や、生殖器異常、体の免疫力の低下を引きおこすのではないかと疑われています。
近年のアトピー体質の増加も関連があるのではないか、とも考えられています。
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食生活環境と食生活は食物連鎖でつながっています。
例えばプラスチックなどの化学合成物質の化学構造はがっちりしているために、自然界に存在する物質と異なって微生物によって分解されることはありません。
したがって生産すればするだけ増えてしまうことになります(自然界の物質は微生物によって分解され自然界に還元されて循環し調和が保たれています。)
ゴミとして[埋める]か[燃やすか]という最も安易な方法をとって、リサイクルする手間と努力を惜しみ利益を最優先にしてきた結果が、ダイオキシン問題に象徴されているのです。
(ゴミを不用意に焼却するとダイオキシンが環境中に放出され、分解されず食物連鎖によって、人間に影響を与えることになってしまいます。)
そして恐ろしいことにダイオキシン類の95%以上は食物を通して体内に入ってくるといわれています。
しかし、食物繊維がダイオキシンの排出に役立つこともわかってきました。
私達がこの現代社会の中で、健康に暮らしていくためには、
1つの栄養素に偏ることなく、
緑黄色野菜を取り入れたバランスのとれた
食生活をするよう心がけ、
日頃から免疫力を強化する食生活を実践し、
環境ホルモンに負けない体をつくっていくことが必要です。
一人一人が正しい知識を深め、
身近な生活の中でのリサイクルを心がけ、
人体にも環境にも安全な商品を選択する努力。
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