まずは動画で見てみましょう
01ブラッシング
ONE POINT TECHNIQUE
シューツリーを入れるタイミングは、帰宅後?翌朝?
実はプロの話でも、シューツリーを入れるタイミングは二つに分かれるんです。
翌朝に入れるという方の理由としては、帰ってすぐ入れると、汗を閉じ込めてしまうから。汗はシミを作ったり革を劣化させる天敵。だから朝出かける時にシューツリーを装着するんです。
そして、帰宅後に入れるという理由については、革が最も変形するのは、汗が蒸発する時。朝に入れるのでは革の変形を促しているようなもの、という意見があります。
正直どちらの言い分も正しく、ご自身の選択になりますが、「私は朝入れるの忘れるな」という方は帰宅直後でいいかと思います。
02汚れ落とし
ONE POINT TECHNIQUE
カサカサの靴にはデリケートクリームを!
色の薄い革靴にも、リムーバーを塗る前にデリケートクリームを塗っておくと色落ちを防ぐことができます。
03栄養補給・補色・光沢
自分の育てたい色を選びます。
ブラシで靴に塗りこみます。
クリームでのお手入れが終わった様子。
色移りを防ぐため1色につき1つのブラシを使用
クリームはブラシで塗ることをオススメします。
布では届かない革表面の小さな凸凹まで塗りこめるためです。
まず少量をブラシにつけて蓋の裏で慣らしてから塗りこみます。
パンツへ色が付くことを防ぐため、この段階では履き口にクリームがつかないように気をつけます。
※クリームの塗り込み、ブラシ派?指派?※
指派の方も結構いらっしゃるかと思います。何を隠そう、私も指派の一人でした。指の熱がクリームを溶かし、レザーの奥深くまで浸透させることができるんです。
でも、ブラシに出会って考えが変わりました。ブラシを使ってみて、まず手が汚れないこと、ブラシの摩擦でクリームが溶け、先端がもちろん指より細いので、直接深くまで浸透させることができるんです。
ONE POINT TECHNIQUE
ブラシは1色につき1個!
クリームの種類だけブラシも必要。新たな色のクリームを使うならブラシも一緒に揃えてメンテナンスしましょう。
04栄養補給・補色・光沢
自分の育てたい色を選びます。
ブラシで靴に塗りこみます。
クリームでのお手入れが終わった様子。
- ホコリ落としのときのブラシとは違い、このブラッシングはクリームを馴染ませる役割があります。
皮革のしわやコバ等に入った余分なクリームを取り除きながら靴全体になじませます。
先ほどの工程では塗らなかった履き口には、この段階でブラシを使って延ばして薄くつけます。
このブラシも1色につき1個用意。
この時点でだいぶ艶が出てきます。
05仕上げ
グローブで磨くと艶が出ます
ひとつ前の工程と比べるだけでもかなり違います
こちらの工程は、鏡面磨きも行う方はしなくてOKです。
通常のケアで終わる方は、1~2分ほど待ってからポリッシュクロスで靴全体を丁寧に磨きます。
ブラッシングでは取りきれなかったクリームが拭き取れ、さらに美しい艶が出ます。
鏡面磨きをしなくても光沢を出せるのがクレム1925のすごいところ。通常の靴クリームと言えば乳化性ですが、このクレムは、実は油性なんです。
だからこそ天然原料がその効果を最大限に発揮し、純度の高い光沢や油分を皮革に与えることが可能となっているんです。
06ポリッシュ塗布
この状態からスタート!
クロスはシワなく巻きます。
下記のクロスの巻き方でなくてもOKですが、布のシワがないことだけはお気をつけください。
ビーズワックスポリッシュは5~7日間蓋を開けておいて乾燥させ、ドライワックス状にするのがポイント!
乾燥により溶剤が飛んで光沢ワックスの比率が高まり、塗ったあと乾かす手間は省かれ、
磨いたときに摩擦で落ちにくくなるため鏡面化が早まります。
クロスの巻き方
ワンポイントテクニック
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01
利き手の人差し指・中指の上に、クロスを置きます。
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02
指の左右に垂らしたクロスを指の裏側でねじります。
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03
指の腹側にシワが無いことを確認し、ねじったクロスを手に持ちます。
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04
ひねったクロスを人差し指・中指に一回巻きつけ、薬指で挟みます。
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05
薬指で挟んだクロスを、手の平側に巻き返します。
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06
これで完成!面にシワが寄っていたら直してください。
07ベース作り
クロスに水を染み込ませます。
指にクロスを巻いてポリッシュを塗布します。
これで鏡面磨きのベース作りはOK。
- ワックスは水をはじくため、クロスにワックスが染み込まないように水をつけてから行うと、より革にワックスが浸透します。
ポリッシュは光らせたいつま先とかかとに塗り込みます。
この際、何回もポリッシュをクロスにとって塗ってOK!
逆に1回とっただけで磨くと、ポリッシュを取っているのと同じになってしまいます。
コツとしては、つま先を円を描くようにケアして、人差し指だけコバに当て、サイドを通り、かかとを磨く。
そして逆側のサイドを人差し指だけでまた戻ってくる要領です。
08鏡面磨き
靴に水を少し垂らすのがポイント。
ワックスは優しく丁寧に塗ることが大事。
かなり艶がでてきました!
- 指に水をつけて、2~3滴だけ靴に水をつけ、ワックスを塗っていきます。
水をはらうように優しく、力を要れずに円を描いて薄く塗って光沢を出していきます。
鏡面磨きは力を入れるとポリッシュが落ちてしまうので、必ず優しく、表面をなでるような感覚で、艶が出るまでじっくり磨くのがコツです
09繰り返し磨きと仕上げ
水で表面を拭きます。
ポリッシュグローブで磨くともっとピカピカに!
完成!!
- クロスにつけたワックスが取れたら、靴に水をつけてまたワックスを塗ります。ワックスがクロスについていない状態で磨き続けると傷をつけてしまうので注意が必要です。
磨いていくとザラザラする箇所が出てくるので、そこを潰しながら円を描きます。力で強弱をつけて潰してみてください。
最後に、クロスに水をつけて磨いて、完成です!