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母乳とは、人類が進化し続けてきた中で「人間のために」だけ作られたドリンク。 その成分は、赤ちゃんにとって最適なものなのです。
人の母乳の中には、ラクトアルブミンというタンパク質が含まれています。この
タンパク質が胃の中に入ると酸化して豆腐のようなかたまりになるのですが、母乳の場合、柔らかく細かい塊
[ソフトカード]になるので、消化吸収しやすいのです。
一方、牛乳の場合、母乳とは違うカゼインというタンパク質が主に含まれています。
こちらは、胃で酸化されると硬くて粘りのある状態になります。その分消化に時間がかかり、
また、より多くのエネルギーを使うことになります。
ですので、母乳には牛乳の1/3しかタンパク質が含まれていないのですが、
消化しやすい成分になるため、必要量は十分得られるのです。
母乳の主成分の一つに、乳糖があります。乳糖は、脳が発達するためのエネルギーとなります。
つまり、笑ったり、怒ったりという精神面の発達をより豊かにしてくれる成分です。
また、母乳にはタウリンというアミノ酸が多く含まれており、脳の発達を助けてくれます。
他の動物に比べ脳が発達している人間だからこそ必要な栄養分といえますね。
出産後3〜5日ころまで出る初乳は、粘り気のある黄色い母乳で
赤ちゃんをバイ菌から守る免疫物質が多く含まれています。ほぼ無菌状態の
ママのお腹から菌のあふれた外界やってきた赤ちゃんを守るために、それらの免疫物質が
胃や腸の粘膜に広がって、ウイルスや細菌の侵入を防ぎます。
質の高い粉ミルクが開発される現在でも、母乳に勝るものはないと言われています。
その中でも、赤ちゃんを病気から守る成分は、粉ミルクにはまねできない
母乳の特徴なのです。
![]() 免疫物質を多く含む初乳ですが、 実は、成乳(通常の母乳)にも同じく免疫物質は含まれています。ただし、その量が違うのです。 赤ちゃんは、生後すぐにはたくさんの母乳を吸いだすことができません。そんな赤ちゃんにとって初乳は少量でも必要な栄養分を摂れる成分構成になっています。 時がたつと、一回の授乳で飲む量も増える分、初乳に比べ薄くなった成乳でも十分に必要な栄養分は摂れるのです。 それだけでなく、母乳に含まれる脂肪分の量も変化します。たとえば、一日のうちでも、朝は多めで夕方になると少なくなくなりますし、飲ませ始めより飲ませ終わりの方が多くなります。 それは、初めは淡白で食欲が進むようになり、終わり頃には濃厚になり満腹感を 覚えるようになっているからです。
哺乳びんでミルクを飲むのとは違い、赤ちゃんがおっぱいを吸うには、技術と労力がいります。
一見、乳頭をただ吸っているだけに思いがちですが、実は、舌を動かしながら、
あごを上下に動かしお乳を飲んでいるのです。
日々このあごの運動を重ねることになり、あごが発育していきます。
そのあごを動かす刺激が脳に伝わり、脳の活性化にもつながります。 また、しっかりしたあごは、後々の歯並びにも影響するので、母乳育児であごをきたえるのは 長い目で見てもよい影響があるといえます。 ![]()
授乳中は、ぴたっとママの体にくっついてリラックスする赤ちゃん。
ママからかけられる優しい声や背中をなでてあやしたりする刺激によって、赤ちゃんは心地よい
ママの存在を知ります。また、同様にママも、授乳することで気持ちがリラックスでき、
わが子をかわいいと思う気持ちを作りだしてくれます。
赤ちゃんがママのおっぱいを吸う刺激によって、オキシトシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンには子宮を収縮させる作用があります。それによって、産後の回復を早めることができるのです。
また、妊娠中に蓄えた脂肪は、母乳の乳脂肪へと変化していきます。授乳をすることによって妊娠中に増えて
しまった体重を自然に元に戻してくれるという働きもあります。
粉ミルクの場合は、哺乳びんの消毒や、お湯を注いで混ぜたり、といろいろ手間がかかります。
その点、母乳であればいつでも赤ちゃんが飲みたいときに最適な栄養分を母乳として与えることができます。
温度の心配もする必要ないし、お出かけ時に哺乳びんなどの荷物が増えることもありません。
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