
カフェやショップが集まる大阪、堀江の一角。
マンションの一室が、シルバージュエリー職人、岡 宗博(おか むねひろ)さんのアトリエです。
ここで、キューズベリーのベビー スプーン、ベビー リングが作られています。
アトリエの玄関を開くと、目に飛びこんできたのは、シルバージュエリーのショーケース。丁寧に並べられたシルバージュエリーの輝きが、岡さんの経験そのもの。ひとつひとつのデザインが、実に個性的で斬新です。一瞬で心が奪われてしまうほどの、衝撃を受けました。
ショーケースの奥に広がる4畳ほどの小さな作業場。 センスの良さがうかがえる3つの机が一列に並び、それぞれに長年使いこまれた道具がびっしり置かれています。鈍い光を放つ、さまざまな形のツール。ショーケースに並ぶジュエリーの彩りと、対象的な存在感を感じます。
はじめて訪れたシルバージュエリーの制作現場。アトリエのあちこちに目を奪われ興奮しているキューズベリースタッフたちに、岡さんは、ベビー スプーンができるまでの流れを丁寧に説明してくださいました。
デザイン 〜光る個性〜ベビー スプーン、ベビー リングを身につけるのは、かわいい赤ちゃんを授かったママたち。岡さんのこれまでの経験に加え、より繊細なデザインが要求されます。
「女性雑誌、育児雑誌などを見たり、街を歩きまわって流行を感じたり、試作したものを女性の友人に見てもらったり・・・今回は、リサーチにかなりの時間をかけました」 と岡さんは言います。
立体化 〜想像力の結晶〜紙の中に描かれたデザインを、立体にする作業に入ります。 平面のデザインに、奥ゆき・高さ・深みをもたせていくには、想像力が不可欠。 「ここが一番神経を使うんですよ」と岡さん。
ハードワックスという、緑色の立方体を取り出します。硬いシルバーで原型を作る前に、比較的やわらかく、形を整えやすいワックスでモデルを作るのです。デザイン画を元に下絵をつけ、大胆にカットを施していきます。
それは、0.1ミリ単位の作業。ひとつ間違えれば、指先を傷つけます。 徐々に形となっていくハードワックスに、全員の視線が集中します。
180センチを超える大柄な岡さんが、背中を丸め、ジュエリーを抱きかかえるようにして、指先を動かしていきます。静寂な中で、岡さんの指先だけが、精密機械のように正確に、ハードワックスを削っていきます。
やすり 〜0.1ミリの世界〜カットを終えると、やすりで形を整えていきます。
机の前にずらりと並んだ何十もの形のやすりから、最適なものを選びやすりをかけます。
「ワックスで作ったモデルを型どりして、シルバーの原型にするので、この工程がとても重要になるんですよ」
岡さんが手元を見るまなざしは、真剣そのもの。
0.1ミリ単位の現場は、再び緊張感に包まれます。
鋳造 〜形の最終工程〜「ここからは、鋳造工場に出して、シルバーの原型を作ってもらいます」
岡さんは、鋳造工場から届いたシルバーを取り出し、最後の仕上げとしてやすりをかけました。ここで、ベビー スプーンの形は、ほぼ完成形となります。
刻印 〜命が宿る瞬間〜「刻印は、キューズベリーのベビー スプーンが、命を吹きこまれる瞬間です。 ここで、お客さまひとりひとりの、特別なベビー スプーンとなります。
「刻印を入れる過程は、ギュッと刻印を押すだけの一瞬の作業ではないんですよ」 岡さんは、滑らかな曲線が美しいスプーンの柄の部分を凝視します。 その幅は、たったの2ミリ。この2ミリというスペースの中に、0.8ミリの刻印をしっかりと押していきます。
「こうやって垂直に叩かないと、ずれるんですよ」 と言いながら、ひと文字、ひと文字に指先の力をこめていきます。
目を凝らしてやっと見えるほどの細かい刻印。 感動が胸に広がるのを感じます。
誕生石 〜輝きをプラス〜最後は、誕生石の埋めこみです。それぞれに想いのこめられた誕生石。丁寧に、ゆっくりと、誕生石をアクセントとしてとりつけていきます。小さな空間の中で、驚くほど細かい作業が繰り広げられます。
紙の上に描かれたひとつのデザインが、こうして、あなただけの宝物になりました。

ここでようやく、厳しい表情の職人岡さんが、少年のような笑顔をのぞかせてくれました。 ふだんは、温厚で優しい岡さん。 ひとつのベビー スプーンの制作工程を見せていただく中で、職人の技と誇りを見せていただきました。
デザインの繊細さ、作業の正確さ、できあがった作品の美しさ、かわいらしさに、岡さんの10年以上に及ぶ経験と感性の素晴らしさを感じました。
「シルバージュエリーを作るうえでのこだわりはありますか?」と聞くと
「ラインの美しさと着け心地の良さには、特にこだわっています」との答え。
「オーダーされて作ったジュエリーをお渡ししたときに、お客さまがたいへん喜ばれて・・・。
興奮しながら握手まで求められて、丁寧に何度もお礼を言われことが、すごく印象に残っています。
この経験が、僕のジュエリーづくりの、原点になっていると思います」
「お客さまに喜んでいただけることが、ジュエリー職人の醍醐味」と岡さん。
単なる芸術家として「作る」だけで満足せず、ジュエリーを身に着けるお客さまのことを常に意識し、着け心地までデザインしてくださるデザイナーは、岡さんだけ。 キューズベリーが、ベビー スプーン、ベビー リングのデザイン、制作を、岡さんにお願いする最大の理由です。

岡さんのアトリエにお邪魔して、数時間。私たちキューズベリースタッフは、ベビー スプーン、ベビー リングの制作の現場を、じっくりと見せていただきました。
普段は、できあがったベビー スプーン、ベビー リングを、商品として見るだけだった私たち。いつも「かわいい〜」とか「すてき〜」といった表面的なところばかりを見ていたのですね。
今回、岡さんの手作りの様子を拝見し、キューズベリーのベビー スプーン、ベビー リングが、こんなにも丁寧に、いくつもの工程を経て作られている、ということを知りました。言葉が出ないくらい感動しました。
小さな空間の中で、大きな愛情と情熱を注がれて、ひとつひとつ作られているキューズベリーのベビー スプーンとベビー リング。
岡さんは言います。「ひとつひとつ、お客さまの喜ばれる顔を想像しながら作らせてもらっています」と。
キューズベリースタッフは、赤ちゃんへの初めてのプレゼントとして、このベビー スプーン、ベビー リングをご紹介できることを、心から誇りに思います。
岡さんといっしょに、ひとつひとつのジュエリーを作らせていただき、心をこめて、みなさまのお手元にお届けしたいと思っています。
キューズベリーのベビー スプーン、ベビー リングが、みなさまの笑顔と喜びのきっかけになりますように・・・
そして、大切な大切な、宝物になりますように・・・
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