鞄と一口にいっても、実に様々な物があります。
ダレスバッグ、ブリーフケース、ショルダーバッグ、リュックサック…。
女性用ならばパーティーバッグやクラッチバッグなど、その多様さはさらに増します。
用途によって使用頻度は大きく異なります。また、女性か男性か、学生か社会人かによっても変わります。
今回は、クオワークスで取り扱う『ダレスバッグ』『ビジネスバッグ』『カジュアルバッグ』に絞って、
使用頻度とコンディションについて考えてみたいと思います。
結論から言うと、しまい込まずに積極的に使う方が、革の美しさを保ちつつ表情の深まりを楽しむことができます。
日常的に使い続けると、手の油分などで革が深い色合いに変わっていきます。常に新鮮な空気に触れるのも、経年変化にはプラスです。
また、荷物の出し入れなどで次第に革がしなやかになり、持ち主にあった使い心地に変化します。
使い心地が良くなるほどに愛着も増しますので、長いおつきあいになるのですね。
「高価なバッグだからとっておきのシーンに使うために取っておこう」と使用をためらう声も聞かれますが、
湿度の高い日本では保存に気をつけないとカビのダメージを受けてしまいますし、
逆に乾燥して表面がひび割れるなどのトラブルもあります。
型くずれもせっかくのバッグを台無しにしてしまうので、とっておき用に保管するならば、
保管場所の確保や保管方法など気を払う必要があります。
では、使い込んでいればコンディションを保てるかというと、ここにも配慮が必要です。
よく「靴は1日履いたら2日休ませる」と言いますが、革鞄も同様に”休息”が必要です。
空中に舞う埃をかぶり次第に疲れてしまうのです。詰め込みすぎた荷物によって形状がゆがんでしまう事もあります。
靴と違って鞄はたくさんの荷物を入れているので、毎日違う鞄を使うのは大変。
デイリーケアはカラ拭きやブラッシングをこまめにし、無理のない範囲でいいので、
週末くらいは鞄を休ませてあげましょう。
そして革のコンディションを見てクリームを塗るなどのお手入れをすれば、さらに革の良さがランクアップします。
『革・お手入れ百科事典-毎日のケアで埃しらず』
『革・お手入れ百科事典-革にも栄養 保湿クリーム』
|