モニプリの文化〜働き者のモニプリ女性〜

モニプリの文化みなさんは、「モニプリ」というバングラデシュの少数民族をご存知ですか?「2004 秋・冬生活素材カタログ」でもご紹介している「モニプリ便利ホルダー」を作っている人々がモニプリの女性たちです。


バングラデシュの人口は約1億4000人で、人口の約99%がベンガル人です。また、イスラム教が国教で、全人口の90%をイスラム教が占め、10%弱がヒンドゥー教徒という割合であると言われています。そのうち、バングラデシュ全土に住むモニプリ人はわずか5〜6万人で、250年ほど前にインド北東部のマニプール州から移住してきました。現在は、バングラデシュ北東部のシレットやスリモンゴルに多く住んでいます。


彼らはその信仰により、モニプリヒンドゥー、モニプリイスラム、そしてビシュヌプリア・モニプリ(ヒンドゥー教ビシュヌ派)と3つのタイプに分けられます。言語は、主にモニプリ語を話しますが、バングラデシュの公用語であるベンガル語も話します。また彼らは、アーリア系ベンガル人が99%を占めるバングラデシュの中で、数少ないモンゴル系少数民族で、容姿も私たち日本人によく似ています。土壁にわらぶきの屋根で出来た住居に住み、近親の家族、近隣のグループは共同の中庭を囲んで暮らしています。主な仕事は農業で、モニプリの女性はイスラム教徒でも畑に出て働きます。(注1)食文化も独特で(注2)、ニラやドクダミ草などのハーブをサラダとして食べたりもします(このハーブを用いた料理はさっぱりとしていて美味しいそうです)。


モニプリの女性たちは、自らの衣装や男性が使う手ぬぐいのような布、またお祝いなどに使う特別な布などを昔から自分たちの手で織ってきました。薄い布を織ることも得意で、蚊帳や魚獲り網も織ります。その為、機織り、特に後帯機の技術に長けていて、その手織布は本当に見事です。後帯機は、数本の棒と糸で作ったそうこうを使い、腰で経糸の張力を調節しながら織る道具で、上手に織るには熟練を要するものです。一方、モニプリ男性の伝統的文化として木工品製作があり、織機も作っています。先に紹介した「モニプリ便利ホルダー」はモニプリの女性が一つ一つ手織りした商品です。

(注1)イスラム教徒が多くを占めるバングラデシュの社会では、日常の生活の中で男女の役割が「外へ出るのは男、女は家事や育児」というようにはっきりと区別されています。特に農村では結婚した女性はほとんど集落から外に出ることはなく、田畑での仕事や市場への買い物まで男性の役目とされています。

(注2)バングラデシュの人々は、野菜を炒めて食べることはありますが、モニプリの人々のように生で野菜を食べることは少ないです。

■モニプリの文化〜働き者のモニプリ女性〜(2004年11月15日)
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