【取材を終えて】
被災地の岩手県奥州市にもかかわらず、3.11の東日本大震災の3日後には製造を再開した及精鋳造所さん。その逞しさに敬意を表するとともに、東北復興へのエールを込めて取材をお願いしたが、こんな時期にもかかわらず、快く受け入れていただいた。誠にありがとうございました。
(株)及精鋳造所 及川敬社長
及精鋳造所さんは今回取材した鍋等よりも、自動車エンジン部品等の産業製品が主力とのことだが、震災後、東北の多くの自動車工場や各種製造業がストップしたというニュース報道に接し、世界に冠たるニッポンの製造業を根本から支えているこのようなメーカーさんを皆で応援していくことが重要であると痛感した。
※ 取材の鍋は、最後に南部鉄器独特の黒い塗装をして完成となる。今回は時間の関係で塗装している現場は見ることができなかったが、
近年の南部鉄器の塗料は、カシューナッツから抽出した天然樹脂のカシュー塗料である。もちろん人体には無害の天然成分で、日本の漆とほとんど同じ性質を持っている。