エアープランツとはアメリカ南部および中南米、南米全般に分布するパイナップル科の植物です。 一般的に植物を飼育する上で水と土が必須条件となりますが、このエアープランツは養分を摂取するための土を必要としない非常に特異な植物なのです。
それではどのようにして絶対条件である水を摂取しているのでしょうか?
ここがこのエアープランツの凄いところです!実は名前の示すとおり、空気中の水分を吸収するという乾燥地帯に棲息する植物ならではの知恵で生命を維持しています。さらに葉の根元に水を溜めるタンクを持っているので、極端に少ない水分で生命維持が可能になっています。 飼育条件が極端に少ないため、様々な飾り方が可能となりインテリアを彩る観葉植物としては現在絶大な人気を誇っています。
是非エアープランツで癒しの空間を演出してみてください!
飼育方法はいたって簡単です!以下の項目に注意して管理をすれば、植物をあつかったことのない初心者の方でもすぐに飼育をスタートできます。
それではエアープランツの栽培を始めてみましょう!
【水やりについて】
エアープランツと呼ばれてはいますが水やりは必須です。週に1、2度霧吹きで水を与えましょう。その際、気温の上がる日中に水やりをしてしまうと株元が蒸れ腐敗の原因となってしまいますので、夕方〜夜に水やりを行ってください。夏季や冬季には成長が遅くなるため、水やりは控えめにしてください。
【ソーキングについて】
株全体を水に浸すソーキングは、蒸れの原因となることが多いので、行う際は長時間水に浸さないようにし(長くても3時間程度)、ソーキング後も水をよく切るなど注意が必要です
【温度管理】
寒さに強い植物ではありますが、10℃切るような環境ですと成長に支障が出ますので、室内にとりいれるなどの対応をしていただいたほうがよいでしょう。また、蒸れに弱い植物ですので湿度の高い夏場には風通しのよいところに置いてください。
【肥料】
肥料に関しては特に気にする必要はありません。もし与える場合は、春や秋などの成長期に、市販の液肥を規定量〜規定量の2倍程度に薄め散布するとよいでしょう。
空気中の水分を吸収することで成長するエアープランツ。その独特な生態のため、場所を選ばず育成を楽しむことのできる数少ない植物です。ここではそのエアープランツのアレンジメントをいくつか例を挙げてご紹介していこうと思います。エアープランツは土を必要としない種類が多いため、ちょっとした小物とあわせてお部屋のアクセサリーとして楽しむことができます!
アレンジメントを楽しもう!
【エアープランツバスケット(小)】
これは小さな木製のバスケットに飾ったものです。バスケットの中に3種類のエアープランツを入れ、前面をウスネオイデスというレースのようなエアープランツで覆いました。中に入れるエアープランツは、背の高いもの、低いものなどを混ぜて使用すると見た目もよくなりますよ!また色づきやすいエアープランツを使用するとアクセントになって観賞価値も高まります。
●使用したエアープランツ
・左奥:
ティランジア イオナンタ
・中央奥:
ティランジア テクトラム
・右奥:
ティランジア ストリクタ グリーン
・前面:
ティランジア ウスネオイデス
【エアープランツバスケット(大)】
こちらは先程のものよりも大きなバスケットに飾ったものです。バスケットの大きさを生かして、ある程度大きめなエアープランツを使用しています。一つ一つでも目を引くエアープランツですが、バスケットにまとめて入れることでさらにインパクトのある形に仕上がりました。
●使用したエアープランツ
・左奥:
ティランジア ジュンセア
・左手前:
ティランジア マグヌシアータ
・右:
ティランジア キセログラフィカ
・前面:
ティランジア ウスネオイデス
【エアープランツ壁掛け】
つるを編んで作った壁掛けにエアープランツを配置したものです。エアープランツの固定には透明な釣り糸を使用しております。あまりしめすぎると草体を痛める原因となりますのでご注意ください。今回は2種類のエアープランツのみを使用してシンプルに仕上げました。
●使用したエアープランツ
・左:
ティランジア ジュンセア
・右:
ティランジア イオナンタ
簡単な楽しみ方をご紹介しましたが、エアープランツの楽しみ方は無限です。ここでご紹介したバスケットはもちろん、食器などと組み合わせても面白いでしょう。是非様々なバリエーションを施してアレンジメントを楽しんでみてください!