PARIS REPORT

滞在中、さまざまな場所に足を運び、さまざまな出会いがありました。
お伝えしたいことは山ほどありますが、とりわけ心に残った場所や出来事をいくつかご紹介したいと思います。




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メゾン・ドットのオーナーの母屋は石造りの建物。本当に素敵です。地震のない国に住んでこんなお家を建ててみたい!

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お部屋の外のテラス。ちょっとしたスペースですが外で過ごす時間が長いフランス人にとっては欠かせない場所!
今回の滞在中は、日の出前から日が暮れるまで、あちこちのフェアやブロカントにでかけていたので、オーナーファミリーとあまり交流できなかったのですが、今回の買い付けのナビゲートをしてくださった岡本さんご夫妻は、いつもは滞在中に一度は必ずこのテラスでオーナーファミリーと一緒にお食事をするそう。地元で採れた野菜やオリーブオイルをふんだんに使ったお料理とワインで、夜が更けるまでくつろいで過ごすとか。うらやまし~。次に訪れるときは、ぜひともご一緒させていただきたいです!

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買い付けたアンティークの保管用に借りた倉庫。毎日トラックから積み下ろして、ここで梱包をして保管、最終日にコンテナ車で引き揚げます。真夏のような青空ですが、じつは、冬のはじまる頃。

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買い付けたアンティークは、このように1点1点丁寧に梱包して発送します。

今回の目玉は、シルクの貼り地のロココ様式のソファーセット!
アヴィニョンの貴族の館から出品されたもので、状態もすばらしく、10秒で即決しました。そのソファーを見た瞬間、ベルサイユ宮殿のプティトリアノンの“音楽の間”の光景がパーッと目の前に広がりました。そこは、マリーアントワネットが音楽会やソワレを開いたお部屋で、今回買い付けたソファーのような小ぶりで可憐な家具がセンス良く並んでいるのです。先の尖ったリボン付きの靴を履いた男性と、美しく正装してレースのハンカチを持った女性が、楽しく語らう光景が目の前で繰り広げられているような(笑)

そんなロマンを感じることができるのも、アンティークならではの魅力です。
ソファー以外に買い付けた品々も、どれも出会った瞬間に恋に落ちたものばかり。本音を言えば、どれもお店に出さず、私の手元に置いておきたいものばかりです!

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近々、お店を改装して床にアンティークの大理石を敷き詰めるプランがあるので、アンティークの建材のお店にも足を運びました。解体する建物から取り出したテラコッタや屋根瓦、柱材や床材などさまざまなサルベージ建材を扱っている専門店です。

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一度使ったタイルや石をはがして、手入れしてまた使うなんてこと日本では決してありえない!感動でした。以前の店舗で床に敷いていた大理石を「絶対に剥がせない」と言われ、泣く泣くあきらめたことが、ここでも思い出されました。フランス人の古いものへの情熱ってやっぱりすごい。

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南仏の屋根瓦や柱材など、広大な敷地に大量のアンティーク建材が積み上げられています。

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街道沿いにある、とっておきのブロカント。病院?工場?だった広大な建物に、数万点を超えるであろう品々が並んでいました。ここでも掘り出し物を見つけました♪

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こうして自分たちで見つけ、運んでくるから他にまねのできない希少なものが手に入るんですね。

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そして行く先々で私たちを待ち受けるスイーツ(笑)。どの村でも申し合わせたように定番のラインナップ。パリの洗練とは一味違う魅力が南仏の村々には溢れていました。