ベッドに必要な寝具選び・枕の選び方

枕選びのポイント

枕の役割は、頭と頚椎を自然な姿勢で支えることです。
人がまっすぐ立ったときの姿勢を横から見てみると、 背骨の首部分の「頚椎」はゆるやかなS字を描いています。この頚椎部分(首すじ)とマットレスとの隙間を埋めるのが枕の役割です。

毎晩、なにげなく使っている枕ですが、身体に合っていないものを使用すると、肩こりや頭痛の原因にも なるといわれ、最近では枕の重要性が再認識され始めています。枕の素材と特性をよく知り、自分に合った枕を選ぶことが快眠への近道です。

■良い枕の条件
1.寝心地が良いこと

眠っている間、枕を意識しないでいられることが、まず第一の条件です。
本当に自分の身体に合った枕を使用すると、枕を使っていることを感じないのです。

2.頭に熱がこもらないこと

頭に熱がこもって温度が上がりすぎると、脳の機能は低下します。
ぐっすり眠るためには、通気性・吸放湿性・断熱性にすぐれた素材の枕が最適です。

3.寝返りに対応できること

寝返りは、うっ血を防ぐために体が要求する自然の動作です。
寝返りを防げないように頭が沈み過ぎず、自然な寝返りを促す弾力性のある枕が理想です。

■正しい枕のあて方

枕は肩口に当たるくらいにして頭を乗せるのが、正しいあて方です。後頭部から首筋にかけて全体を枕が支え、肩こり、首のこりを軽減します。
後頭部から肩口にかけて支えることが出来る奥行きにゆとりのある大きさの枕をお選び下さい。

枕選びのポイント

高さ

頭と頚椎が自然なS字カーブを描く高さが理想的です。
理想的な高さは、使用する方の体型・体格によって変わってきます。

また身体を包み込むような柔らかい寝心地のベッドでは、体の沈み分を考えて、低めの枕を選ぶといいでしょう。

硬さ

枕の硬さは、枕の素材によって変わってきます。
枕の素材には、羽根・ポリエステル綿・低反発ウレタンなど様々な種類があります。
硬さは使われる方の心地よく感じる硬さをお選び下さい。

柔らかすぎる枕は、頭部が深く沈んで頭と枕の接触面が大きくなるために寝苦しくなりがちです。
また硬すぎる枕は、接触面が少なく後頭部だけで支えるために首筋が安定しません。


大きさ

人は一晩のうちに20回以上も寝返りを打つため、枕にはこの動きに十分対応できるだけの
幅が必要になります。
肩先までの保温を考えるとある程度の奥行きも必要となるので、
横幅60cm、奥行き40cm以上のサイズが適当です。

一般的な枕のサイズは、
Mサイズ…43×63cm
Lサイズ…50×70cm
2サイズです。

またダブルサイズ以上のベッドの場合、大き目のサイズの枕の方が
ベッドコーディネートの際にバランスよく見えます。

素材

熱がこもらず、汗を吸収・発散させる通気性のよいもの、へたりが少なく型くずれしにくい素材
であることが重要なポイントです。

枕の硬さは素材によって変わってきます。
心地よく感じる硬さのは人それぞれなので、自分の好みに合った硬さの素材を選びましょう。



素材の特徴

素材 特徴 硬さ
羽毛

保温性にすぐれ、吸湿性があると同時に湿気を発散するので蒸れません。
空気をたくさん含むことが出来るので適度な弾力性があります。

柔らかめ
ポリエステル綿

弾力性・保温性があり、お洗濯が出来るので衛生的です。

柔らかめ
低反発ウレタン

クッション性に優れ、頭を乗せた時にじんわりと柔らかく気持ちのよい感触です。
15℃以下になると硬化する特徴があります。

柔らかめ
キャメル

吸収湿性に優れ、適度な弾力性もあります。

柔らかめ
綿

弾力性・吸湿性があります。
身体に優しい天然素材です。

柔らかめ
パイプ

ポリエチレンパイプで出来ていて、通気性がよく、ほこりや虫がつきにくい素材です。
ポコポコとした感触で指圧効果もあります。
パイプには、ストロー状やビーズ状など機能や寝心地によって
様々な形状のものがあります。

硬め
そば殻

吸湿性がよく、放熱性に優れているので蒸れることがありません。
古くから使われている天然素材です。

硬め
ヒノキ

ヒノキの香り(フィトンチット)が精神を安定させます。
防虫効果もあり衛生的です。

硬め
上記のようなポイントを参考にあなたの身体にぴったり合った枕をお選び下さい。
» 枕の商品一覧はこちら
» ベッドに必要な寝具選びのページへ戻る