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菖蒲湯やゆず湯などの薬湯に代表されるように、私たちが生まれるずっと前から日本では心身ともに「お風呂で健康!」の習慣がありました。
日本人のDNAには「風呂好き、温泉好き」が組み込まれているのではないか、と思ってしまうほど、あらゆる方法・手段・グッズでお風呂を楽しみますよね。
環境省発表の資料によると1年間で温泉を利用する人数は日本の人口と同じぐらいだそうです。平均すると1人1回は温泉に行っていることになります。
でも、温泉が近くになかったり、お金がなかったり、時間がなかったり、ナイナイづくしの時に便利なのが、そう、入浴剤です。
(ただし、入浴剤は人が作るもので、自然から湧き上がる温泉と同じではありません。入浴剤と温泉はまったく別物だということを間違えないようにしましょう。)
滑らかな水と心地よい香りに包まれながらリラックスタイム、そんな贅沢な時間を過ごせますように。
たとえばこんな悩みがあったら…
入浴剤は薬ではありません。ですから劇的な効果を期待するのは間違いです。
でも入浴剤のよいところは温浴効果がアップされることにあります。
間違った入浴方法をしなければ、保湿成分配合で「お肌ぷるんぷるん」とか、汗をおもいっきりかいて「気分リフレッシュ」とか、お風呂あがりも「湯ざめしにくい」とか、よいことがたくさんあります。
入浴剤はバリエーションが豊富なので、その日にあった入浴剤をチョイスできるのも楽しみ方のひとつです♪
薬事法上、入浴剤は化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨の4種類があります。
そのうち市販されているものは化粧品、医薬部外品、雑貨の3種類です。何が違うかというと…
化粧品
人のカラダを清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは頭髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされているもの。人体に対する作用がさらに緩和なもの。
医薬部外品
医薬品と化粧品の中間的役割を果たす分類。効果・効能が認められた有効成分が配合されているが、人体に対する作用は穏やか。冷え症やリウマチなどの「予防」の範囲におさまる効果・効能を表現することが可能。
雑貨
バスソルトやドライハーブなどの天然成分のみで作られているものがあります。
入浴剤に含まれている成分の特徴をまとめてみました。
酵素系
特徴:保温・清浄
たんぱく質分解酵素配合。
パパイヤに含まれているパパインが代表的。無機塩類と組み合わせることが多い。細かい汚れ角質などに。
スキンケア系
特徴:保湿
無機塩類に保湿成分を含ませたもの。白濁した濁り系が多い。
保湿成分が配合されている。
無機塩類系(ミネラル系)
特徴:保温・清浄
もっともポピュラーなタイプ。ミネラルが主成分で、温泉湯来成分配合されているものが多いく、湯ざめしにくい。
炭酸ガス系(有機酸系)
特徴:保温
炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩とクエン酸などの有機酸類を組み合わせることにより炭酸ガスを発生させる。
炭酸ガスが皮膚から入り込み、カラダの芯までポカポカ。疲れたときに。
生薬系(薬用植物系)→医薬部外品
特徴:有効成分配合
ショウガやミカンの皮などの生薬類を配合。香りが豊かなので、眠れない夜やリラックスしたいときに。
…なんだかピンときませんね。
さらにざっくりまとめますと、以下のようなイメージです。
温浴
硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなど、ミネラルが主成分のもの
清浄
パパイン酵素(パパイヤ)、炭酸水素ナトリウム(重曹)等を配合
保湿
オリーブ油、スクワラン、ホホバ油、海藻エキス等の油成分等を配合
入浴剤が果たす役割のひとつに温浴効果があります。
一般的に販売されている入浴剤は医薬品ではないので、治療治癒目的に使用することはできません。
でも「病は気から」という言葉があるように、好きな色や香りに包まれて心が癒されるとカラダも癒されるハズ。
※使用後の感じ方は個人差がありますし、入浴剤は薬ではないので劇的な効果をうたうものではありません。
たんぱく質分解酵素が清浄効果を高め肌を清潔に
Natural Aroma(ナチュラルアロマ)
入浴効能を基本に考えた医薬部外品(薬用)の入浴剤、ナチュラルアロマ。温浴効果を高め、血行を促進し、神経痛、リウマチ、冷え性にも効果的。お風呂に浸かりながらお肌の汚れを優しく洗い流し、しっとり滑らかな湯上がり感が酵素の魅力。
まるで美容液!湯船でお肌クレンジング
エミュール ミネラルバスパウダー
アメリカ・ソルトレイクの湖水からミネラルのみを抽出して作られた入浴剤。天然ミネラル作用でお肌の洗浄と角質ケアを行い、ゴシゴシせずになめらかで整ったお肌に。洗浄後のキレイなお肌は自然由来の11種類の植物成分でたっぷり保湿。
入浴剤といえば、バスソルトや数百円で売っている1包のものなどをイメージしますが、他にもたくさん種類があるんです。
ブツブツとした細かい気泡に覆われ、肌に潤いを与える水素。
なんとなくくすぐったいような不思議な感じ。
「水素」といってもその発生方法にはいくつかのタイプがあります。
アルミニウム・酸化カルシウム
熱と共に発生するため、袋等に収納されているタイプ。高濃度になるまでに時間がかかりますが、かなり勢いよく気泡が飛び出します。
硫酸Na・炭酸水素Naなど
パウダータイプでお湯にサッと溶けます。熱は発生せず、瞬時に高濃度に達します。パウダーなので、お湯の量に合わせて濃度の調整ができます。
水素発生器
初期投資はかかりますが、長い目で見たらコストパフォーマンスが一番良いものです。好きな時に好きなタイミングで水素を発生させられるので、お風呂のタイミングがバラバラなご家族に適しています。
セレブ発信で広がったエプソムソルトは、硫酸マグネシウムというミネラル成分。
硫酸マグネシウムは自然界にも存在しており、海水中のミネラル成分のうち約6%が硫酸マグネシウムです。
マッサージやクレンジングとしても使える万能入浴剤。湯船に投入後すぐに溶けて溶け残りがなく、残り湯を洗濯に使えるのも嬉しいポイント。
コストNO.1、繰り返し使えるお風呂専用の炭があること、ご存知ですか?
炭といえば遠赤外線を放出する特性をもつので、お風呂にはもってこいなのです。その特性を最大限引き出すために浴室の電気にも反応する光触媒をプラスしました。
追い焚きも残り湯洗濯もOKです。
小さくてかわいくて種類が豊富な入浴剤は、ちょっとしたプレゼントや景品に喜ばれます。
飾っておくだけでバスルームのインテリアになりそうな、かわいい小瓶に入ったバスジェルや、ラッピング済みなのでそのまま渡せちゃうもの、かさ張らないパック状のものなど、選ぶ楽しさも。
予算に合わせてどうぞ。
他の種類と混ぜてはいけません!
「アロマオイルと併用できます」などとうたわれていない入浴剤は、他のものを混ぜて使用することは避けましょう。入浴剤の特性を損なう恐れがあります。
転倒にご注意を!
オイル成分が含まれている入浴剤は転倒にご注意ください。浴室がいつもより滑りやすくなっている場合があります。とくに小さなお子様やご高齢の方、妊婦さんがいらっしゃるご家庭は、皆さんで注意を促すようお願いします。
こまめに浴槽掃除を!
硫黄(イオウ)成分は風呂釜を傷めることがあります。使用方法をよく読んで正しくご使用ください。その他の入浴剤については、自動追いだきスイッチを切り、ぬるくなったら「足し湯」をすることをおすすめします。入浴後はお湯を抜き、シャワー等で洗い流してください。また、浴槽に色が付着した場合は、すぐに浴室用の中性洗剤で洗ってください。抜けた毛髪などにも成分が付着しているので、排水溝のお手入れも忘れずに!
注意したい入浴方法
高温での入浴
とくに高齢者や高血圧の方が高温のお湯に長く浸かると危険です。健康な方でも心臓に負担がかからないよう、浴槽につかる前にかけ湯をしてから入りましょう。 入浴剤をいれることにより保温効果が得られるので、ぬるめの温度(基礎体温からプラス3度が目安)で半身浴がお勧めです。 仕事や学校、家事などをしていると交感神経が活発化しているといわれています。寝る前までPCやスマホをいじっていると眠れなくなるのは交感神経の働きが左右されているかもしれません。睡眠前にぬるめの入浴で副交感神経にスイッチがきりかえ、良質な睡眠をこころがけるといいですね。
食前食後の入浴
お風呂に入ると血行がよくなり全身に血がめぐります。食前食後に入浴すると消化に必要な血液が十分に胃に届かなくなるので、消化不良を起こす原因になります。最低でも食時前後30分~1時間は入浴を避けましょう。 また、空腹での入浴はめまいなどが起こりやすいので注意しましょう。
飲酒後の入浴
お酒を飲むと血中アルコール濃度が上がり血管が拡張します。その時に入浴すると血液の流れがさらに速くなり、酔いが強くなったり、心臓に余計な負担がかかったりします。事故や病気の原因になるので、酔いが醒めるまで入浴は避けましょう。
運動後の入浴
運動後は筋肉にたまった疲労物質を除去するために筋肉に血液があつまります。疲労回復に必要な血液が、入浴してしまうと筋肉に集中しなくなるので、回復が遅くなります。 また、運動すると心拍数があがるので、その状態で入浴すると過度な負担が心臓にかかります。 また脂肪燃焼効果も下がるといわれています。食事と同じように30分~1時間はカラダを休め、それから入浴するようにしましょう。
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