OAKLEY LENS for GOGGLE

オークリーでは、モデルによってアジアンフィットとUSフィットの2種類の商品が販売されています。両者の違いは1枚目の写真にあるように鼻にあたる部分のスポンジの厚みのみです。なぜ、スポンジの厚みを変えているかというと、日本人は欧米人に比べ鼻が低く、鼻とスポンジの隙間からゴーグル内部に雪が入ってしまう事があり、曇りの原因となるためです。では、全ての日本人がアジアンフィットを装着する方が良いかというとそうではありません。

2枚目の画像スタッフAの場合:USフィットだと隙間が大きいので、アジアンフィットを使用しています。頬が出ていたり、鼻が低い方にはアジアンフィットをお勧めしています。

3枚目の画像スタッフBの場合:USフィットでもそれほど隙間がでないので、USフィットを使用しています。アジアンフィットを装着した場合、鼻部分の厚みの影響で鼻をつままれた状態になる事から、鼻での呼吸が妨げられる事があります。鼻が高い方、つままれた状態が好きではない方はUSフィットをお勧め致します。

【PRIZMレンズとは】

オークリー2014-2015モデルから登場。生物工学に基づいて開発された画期的な新しいレンズテクノロジーです。視界のコントラストを最大限に高め、よりクリアで自然な視界を提供します。

【PRIZMレンズの性能】

①コントラストの強化

コントラストが高く視認性が上がるため、雪の斜面の凸凹や、滑ったライン等がより鮮明に視認することができます。人間の眼が雪上で知覚できる能力を補うことによって、視認性を向上させ、それが安全な滑走に繋がります。

②天候の変化によって幅広く対応

従来のレンズに比べ、天候の変化によって対応できるコンディションの幅が広くさまざまな日照条件において鮮明な視界を確保します。そのため従来のような多少の天候の変化でレンズを交換する必要がありません。

③劣化を防いだレンズ機能

従来のレンズには表面上にコーティングされているものが多く、使用しているうちに摩擦によって剥がれて劣化する恐れがありました。しかし、PRIZMレンズにはベースとなる素材が練り込まれているため、テクノロジーがコーティングのように剥がれたり摩擦により劣化する心配がありません。

【PRIZMレンズの見え方について】

外側から見た表面のコートの色に違いはありますが内側から覗いた視界の色にはほとんど差はありません。雪上でコントラストを強調させるためにローズ系(赤)のベースカラーとなっています。ゴーグルを装着した際は赤色、またはピンク色に見えますが使用していくうちに自然でクリアな視界へと変化します。

オークリーのレンズはポリカーボネートでできております。スポーツシーンにおいて衝撃に強いという事は、眼の保護にはとても重要なポイントです。ポリカーボネートは最高クラスの強度があり、防弾ガラスや宇宙服のヘルメットにも使用され、安全性を追求した素材です。透明度も高く、低温から高温まで、プレー中のどんな過酷な温度環境下でも性能が変わらず、スポーツサングラス・ゴーグルレンズには最適です。

写真はサングラス用レンズにドライバーを押し当てた上からハンマーを振り下ろした結果です。レンズ表面のコーティングなどは剥がれ落ちておりますが、素材のポリカーボネートは貫通しませんでした。

皮膚だけでなく眼にも大きなダメージを及ぼす紫外線。私達の体や眼に影響があるのはUV-AとUV-Bです(UV-Cはオゾン層に吸収され地上にはほとんど到達しません)。長波長のUV-Aは眼の内部にまで進入する為、白内障を引き起こす原因であると言われています。UV-Bは角膜など眼の前面に作用し、角膜障害の原因の一つであると言われています。

オークリーのレンズは基準をパスしたUV-400カット対応レンズを採用。紫外線を99.9%以上カットしています。レンズカラーが薄いと紫外線のカット率が小さくなると考えられる方がいらっしゃいますが、CLEARレンズの場合でも紫外線は99.9%カットしますのでご安心下さい。

スポーツゴーグルは広い視野の確保・眩光や紫外線など、外的要因からの保護という要望に応えるため、顔に沿うような湾曲したレンズが用いられています。6カーブ以上のレンズは湾曲が強いため、プリズム効果により実際の位置よりも内側に見え、この差が目の疲れの原因となります。

オークリーのレンズはプリズム補正(ディセンター)が施されているため、疲れ目の原因となるズレを防ぐことができます。

画像はサングラスを元にしていますがゴーグルでも理論は同じです。

対策1:ダブルレンズ
2枚のレンズで空気層を挟み込むことで、レンズ内側の結露を抑えます。

対策2:ベンチレーション
レンズに空気孔を開けて空気の循環を促します。雪の進入はスポンジで塞ぎ、空気のみ入れ替えます。

対策3:曇り止め
レンズ内側に曇り止め加工を施します。

3つの対策でレンズ内部が曇ることを防ぎますが、発汗時や極端な温度差ができた場合は曇ることもあります。曇ってしまった時は、一度レストハウスなどでフレームとレンズを分解し、乾いたマイクロバックで全ての水分を拭き取ってください。

レンズを乾かす上でやってはいけないこと

ストーブの前に置いて乾かすとダブルレンズを固定している粘着テープが高温で剥がれ内部に水分が入ってしまう場合があります。

凍った雪が付着した状態で拭きはじめるとそれらがレンズを傷つけてしまう恐れがありますので、必ず乾いた状態で行ってください。

レンズクリーナーを使用するとレンズ内側の曇り防止加工が剥がれてしまう場合があります。