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スピーカーの設置場所を決めよう

スピーカーはなるべくなら壁と正対させないほうがよい

スピーカーを壁に対して正対させると、スピーカーから出た音がスピーカー前方の壁と背後の壁の間を鏡に映る像のように繰り返し反射します。
スピーカーの角度を少し内振り(場合によっては外振り)にすれば、壁と壁の間で繰り返し発生する反射が低減し音場の濁りが低減します。スピーカーの角度をほんの少し内振り(約5〜20度程度)にするだけで、大きな効果があります。

スピーカーと壁が正対していると、同じ場所で反射が繰り返され、悪いエコー(フラッタエコー)が生じる。 スピーカーと壁が正対させないことで反射波は、部屋を循環しながら減衰し、悪いエコーが生じにくくくなる。

スピーカーの高さ

お客様から多く寄せられる質問に「ツィーターを耳の高さに合わせなければならないか?」というものがあります。これは多くの雑誌や評論家がツィーターと耳の高さを合わせれば音が良くなると説明してからだと思いますが、高音は床や天井から反射して耳に届くため、必ずしも耳の高さにツィーターを合わせなくても高音が聞こえにくくなることはありません。
高音をスムースに広げるためには、ツィーターの周囲に反射物を配置しないことが理想です。実際にスピーカーの高さを変えながら最適な高さを調べた結果、スピーカー直前の床と天井からの反射の影響が大きく、上下方向への音場の広がりを改善するためには、ツィーターが部屋の上下1/3以内に入らないようにすれば良いことがわかりました。天井高が2.3mの場合、それを3で割った約76cmよりもツィーターを高ければ良く、また152cmを超えない方が良いということです。

スピーカーをどの方向に設置するのが理想的か

スピーカーの方向を部屋の「長手方向(下左図)」、「短手方向(下右図)」に置くのかを悩むことがあります。長手方向に設置すれば、前後への音の広がりが出ます。ただし、左右の壁で発生するフラッタエコーの対策を怠ると、高音に圧迫感が生じることがあります。短手方向に設置すれば、スピーカーから壁までの距離が長くなるので、音の広がりや明瞭度が増加します。
どちらが良いかは、部屋の広さにもよって変わりますが、短手方向の設置が良いことが多いので、一度お試しください。

スピーカーと左右の壁までの距離が狭く、フラッタエコーが生じやすい。前後の壁の距離が遠いので、前後後方への奥行きは出やすい。 右の壁窓の距離が遠くなる。スピーカーに大きい内振り角度を付けることで、前後の壁で生じるフラッタエコーが減らせる。

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