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ルームチューンの基礎知識

定在波が一番大きい問題になっている

鏡を並行に置くと像が繰り返し反射して、無限に続く像ができます。音も同じです。並行する2つの平面の間で発生した音は、反射を繰り返しながらなかなか減衰せず、残響を生じます。
この残響音は、オーディオルームの音を最も悪くする大敵で「フラッターエコー(定在波)」と呼ばれます。フラッターエコーが発生する場所で手を叩くと、「キンキン」あるいは「ギンギン」というカン高い音や、耳障りな圧迫感が生じます。
フラッターエコーが発生すると、スピーカーの音が広がりにくくなり(平面的になる)、音量を上げると空間が混濁して、音が混じり合ってしまいます(音がごちゃごちゃになって、うるさく感じられる)。リスニングルームに音が広がらない。音量を上げるとうるさく感じる。このような問題はすべてフラッターエコーが原因です。

フラッターエコーは並行する大きな2面の間
前後左右の壁の間で発生する
フラッターエコーは天井と床の間や
壁のコーナーでも発生する

フラッターエコー(定在波)を取り除こう

平行面の間で「音が往復を繰り返す」のを防ぐには、両側あるいは片側で反射を抑えれば解決します。部屋にある平行面は、壁と壁、床と天井の二つですが、まず床と天井への対策を考えます。
天井を吸音するのは難しいので、吸音性の高いカーペットをスピーカーの前に敷くのが簡単です。横幅が「スピーカーの設置幅よりも大きく(1〜2倍)」、縦(奥行き)が約1−2m程度の大きさのカーペットを敷くのが効果的です。カーペットよりも音の良いのがムートンです。スピーカーの直前にムートンを敷くと、透明感と広がり感の改善に大きな効果があります。
次に壁と壁の間で発生するフラッターエコーを低減する方法ですが、カーテンを設置するのが最も簡単です。カーテンレールをWにして、「厚手」と「薄手」の設置できるようにしておけば、それぞれのカーテンの開け閉めでルーム・コースティックを微調整でき便利です。

ただし、吸音措置が行き過ぎると音のメリハリが減少し音楽の躍動感が削がれる、低音過多になって音がもこもこするなどの問題が生じます。そのような場合には、吸音材を減らしてください。

天井への対策

天井のコーナーでは、壁を伝わって来た音同士が逃げ場を失うようにぶつかり合って、フラッターエコーに近い圧迫感のある耳障りな音を発生Cします。

@やCにサーロジック・スカラホールを押しピンで止める。 @BCに、Kripton Mystic Whiteを貼り付けても効果がある。 A床の上には毛足の長いカーペットを敷く。

Kripton ミスティックホワイト
450×500oの吸音効果の高い特殊な薄い不織布です。
押しピンなどで、天井や壁に簡単に貼り付けられて、大きな吸音効果を発揮します。
メーカー希望小売価格 8,800円(税別)2枚入り
(商品詳細はこちら)
サーロジック スカラホール
850×1250oのカーテン生地を使った吸音材です。
付属の押しピン天井に貼り付けることにより、大きな吸音効果を発揮します。
メーカー希望小売価格 12,000円(税別)1枚入り
(楽天オーディオ逸品館ではお取り扱いがございません。)

音質のチェックは、片方のスピーカーだけで行う。

音のチェックを行うときは「左右を同時に鳴らすべきだ」と考えられていますが、これは間違いです。
その理由をこのページで説明すると長くなるので、とりあえず「音のチェックは左右、どちらか一本ずつを鳴らして、交互に行う」と覚えてください。

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