敷布団の構造と、中わた、中芯について語る。

敷布団をえらぶ時、中わた?中芯?何のこっちゃ となった事はありませんか?

オオサカタも、何がどんなもので、どうちがうの?ってか、中わたと中芯ってどういう事なん?と思った事があります。



そんなわけで、今回は敷布団の構造と、中わた、中芯の種類について語ってみようと思います。

まず、敷布団は側生地、中わた、中芯で作られています。



3層敷布団とか、どこかで見たことがあるかもしれませんが、中わたと中芯で3層になっているタイプの敷布団という事です。

4層となっているものは、中芯が2枚になっているタイプだったりします。



まずは中芯から。

名前の通り、敷布団の芯になっているものです。

寝心地にも大きく関わってくる大切な役割を持っています。

中芯にも、固いもの、やわらかいもの、プロファイルウレタンのもの、色々あります。



中芯が無いタイプもありますが、その場合はバランスマットなどを敷布団の下にひいてもらうのがオススメです。



中芯がやわらかかったり、中芯が無いタイプの場合は、床付き感があったりするので、敷布団1枚だけで使いたい場合は、中芯があるタイプで、シッカリしているものを選んでみてください。




次に中わた。

中わたにも色々と種類があります。

羊毛(ウール)、綿(コットン)、ポリエステル、混綿(綿とポリエステルが混じっているもの)などなど。



中わたも素材によって寝心地や得意分野に違いがあります。

羊毛は、羊さんの毛。ウールとも言われますね。



繊維に、クリンプと呼ばれる複雑なねじれを持っていて、コシのある弾力があります。

吸湿性がとても高く、綿(コットン)の約2倍、ポリエステルの約40倍といわれています。

お布団内の湿気をよく吸ってくれます。

そして、湿気を吸うと「吸着熱」と呼ばれる熱を発します。

熱と言うと、夏は暑いんかな?と思いますが、気化熱で温度が下がるので、夏でも快適な素材です。

そしておそらく一番メジャーな綿(コットン)。



吸湿性、吸水性の高い、最も一般的な天然素材です。

寝ている時の湿気や汗を吸収してくれるのはもちろん、植物繊維なので、動物性繊維にあるニオイを気にする事なく使用できます。

オオサカタは動物性繊維もまったく気にならないので、個人差によるかと思うのですが。

お布団の場合は、吸水がとても良いため、水気が多い場合や、湿気が過多な時は、水分でじっとり重くなりがちですが、天日干しすると水気がとび、また軽くてふっくらなお布団に戻ってくれます。

最後にポリエステル。



ポリエステルはよく伸びて、弾力性がとても高い素材です。

クッションの中身などによく使われていますが、もっちりとソフトな感触です。

水分を吸いにくく、乾きが早いのも特徴で、とても軽いのもポイントです。

毎日のあげおろしや、お布団を干す時の事を考えて、軽いお布団をお探しの場合はポリエステルのものを探すといいかもしれません。

ただ、通常のポリエステルの場合、体から出る熱気や湿気を、吸収発散できないので、羊毛(ウール)や綿(コットン)に比べると、ムレたり熱気がこもりやすいという面があります。

しかし、お布団業界、このままでは終わらせません。

このムレやすいという弱点を補うために、羊毛とポリエステルを混ぜたり、綿とポリエステルを混ぜて作る「混綿」という技法で、吸水・吸湿力があり、弾力と軽さを備えたものがあります。

他に、「吸汗ポリエステル」という、繊維に溝をそなえた構造にしたり、穴のあいた中空構造にすることで、天然繊維と同じように毛細決算現象を発生させて、吸水性や速乾性をつけたり、水をはじかないような加工をしたり、色々な方法がとられています。



天然素材に勝るものなし!といったかんじですが、綿とポリエステルのイイトコ取りをした混綿にするもよし、軽いポリエステルにするもよし。

やっぱり天然素材!羊毛や綿にするも良し、とお好みによって変わるかと思います。



ちなみに、一番ボリュームが出るのはポリエステルで、シッカリしてくれるのは羊毛という印象です。

オオサカタは、買うなら羊毛か綿がいいな~と個人的に思ってます。