七宝焼きについて
七宝は銀や銅などの金属の表面にガラス質の釉薬を施し焼成した工芸品です。
日本の七宝は最も美しく、芸術性を持った代表的工芸品として世界に広く知られています。
七宝焼きの魅力
七宝焼きは、銅や銀の上にガラス質の釉薬をのせ、高温(800~900℃)で焼き上げて作ります。
焼き上げる時間や温度によって様々な表情が生まれ、同じものを作ることはとても困難です。
色鮮やかな釉薬から生まれる七宝焼きはとても美しく、その美しさは半永久的に失われることなく、貴方のもとで輝き続けます。
七宝焼きの歴史
七宝という名称は仏典(無量寿経)にあり、金・銀・瑠璃・珊瑚・琥珀・しゃこ・瑪瑙の七つの宝をさし、極楽の荘厳を説明した言葉・宝玉を散りばめたように美しいものを形容する言葉と言われています。その七つの宝を為すのが七宝の始まりでした。源流は古代エジプトと言われ、日本へはシルクロードを渡り6世紀ごろ仏典とともに伝わりました。
*最古のものは、斉明天皇とその妃を合葬した墓と考えられている牽牛子古墳から出土した、亀甲形の七宝金具(7・8世紀)だといわれています。亀甲形の銅胎に銅線で縁と六花文の花弁を作り、飴色や緑色の釉薬が使われています。
*奈良時代には、よく知られている正倉院南倉御物の黄金瑠璃鈿背十二陵などが作られている。鏡本体は銀で、その裏に銀線で小葉・大場・扇形の葉が表わされ、その内側に明緑色・暗緑色・褐色の釉薬が使われています。
現在では、愛知県七宝町や奈良などで盛んに作られ、それぞれの特性を生かしたものが製作されています。
七宝焼きの技法
美しい七宝焼きは様々な技法を使って製作されています。
当店では日本特有の透明釉を生かすため、銀を使った有線・無線・有無線七宝等を主に扱っています。
・有線七宝:金属の板に下絵を描いて、下絵にそって貼り付けたリボン状の金属線によって釉薬の色を分けたもの。
・無線七宝:有線七宝に対して、金属線を使わず釉薬の色分けをしたもの。
・有無線七宝:有線七宝と無線七宝を併用したもの。
・透胎七宝:模様の一部を透かし彫りにし、透かした部分に透明釉を施したもの。
・省胎七宝:有線七宝で透明釉を施し、仕上げた後、特殊な溶液で金属部分を溶かし、透明釉の部分を残したもの。
・瑠璃七宝:有線七宝の技法を特殊なガラス生地の上に施し、双方の利点を生かしあうもの。
・象嵌七宝:金属素材に彫金模様を打ち出し、釉薬を施したもの。
・描画七宝:あらかじめ胎素地に不透明釉薬を施して焼成し、その上に絵の具のように混色もできる釉薬を使い絵を描き焼成したもの。
…等
胎…七宝の下地になる金属の板など
七宝焼きの修理
七宝焼きはガラス質でできているので、落とす・ぶつける等、強い衝撃を与えると割れてしまいます。
割れてしまった場合、割れた部分にさわると怪我をする可能性や、手指の油が割れ目に入り修理が不可能になることもありますので、割れた時は七宝には絶対に触らないでください。
*もし割れてしまっても、すぐに修理をすれば綺麗に直ります*
割れてしまってから、時間が経てば経つほど油分やほこり・ゴミなどが割れ目に入ってしまうので、修理をご希望の場合はお早めにご連絡ください。
(※もちろん修理は当店の商品に限ります。七宝焼きは美術品などにも多く使われていますが、製作方法等それぞれ工夫されていたり、職人さんが心を込めて作っておられるので手を加えることはできません。)










