2007-05-15




◆着物の格による小物のタイプ

 ◇礼装の着物の場合は・・・帯締め帯揚げはこんなムードのタイプを
    改まった席での着物に合わせる帯締め帯揚げは金糸銀糸などの入った華やかなタイプを合わせます。
  • 留袖の場合は、白の帯締め帯揚げ(白ベースに金銀糸の入ったものも可)。
     また、この白の帯締め帯揚げは場合によって色留袖に用いることもあります。≪画像1≫
  • 訪問着には帯締めは平組の色物に金銀糸の入ったもの。
     帯揚げは、淡い色目のボカシや友禅のタイプを合わせることが多いです。≪画像2≫
  • 色無地も訪問着に準じます。
  • 小紋の場合は、略礼装としてお召し頂ける小付けの飛び柄・江戸小紋・地紋お越しなどは、礼装向きの帯締め帯揚げを合わせます。≪画像3≫
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≪画像1≫ ≪画像2≫ ≪画像3≫
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【参考商品】帯揚げ


 ◇カジュアルの場合は・・・こんなコーディネートを
  • 紬・大島、更紗などの洒落向き小紋の場合は金糸銀糸の入らない帯締め帯揚げを合わせることになりますが、雰囲気によってワンポイントなどで金銀糸のあしらってあるものでもOKな場合があります。≪画像4≫


  • 帯締めは平組・丸組どちらでもOKです。≪画像5≫
    帯揚げは絞り加工の入ったもの、縮緬に友禅が施されたものなどがカジュアル向けの帯揚げとして分類されます。≪画像6≫
    要するに、帯締め帯揚げのムードが着物・帯にバランスが取れるかということになりますので、一応ルールは踏まえた上でアレンジするのもOKかと思います。

    また、無地の帯締め帯揚げは礼装・カジュアルどちらにも使える汎用の小物になります。
    そう言った意味では、冠の帯締め縮緬の無地の帯揚げなどは揃えて置かれると重宝します。≪画像7≫

    感覚的には薄い色目は礼装での出番、濃い色目のものはカジュアルでの出番が多くなります。
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≪画像4≫ ≪画像5≫ ≪画像6≫
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【参考商品】下の丸組の帯締め 【参考商品】縮緬の帯揚げ
≪画像7≫
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【参考商品】冠の帯締め


◆夏の帯締め帯揚げはいつから使えるのか?

レース状に組上げられた夏用の帯締めや絽や紗の生地で染められた夏用の帯揚げは、 6月の単衣の時季に夏帯に合わせて頂くところから、8月いっぱいの盛夏の時季にお使いいただけます。≪画像8≫

着物よりも帯は季節を先取りしますし、帯よりも小物の方が更に先取りしますから、 5月でも汗ばむくらいの陽気でしたら、先走って夏の帯締め帯揚げを合わせるのも洒落ています。

厳密に言うと夏用の帯締め帯揚げも礼装用≪画像9≫とカジュアル用≪画10≫とがあります。

ただ、夏用の小物は涼しさを演出する効果が期待されるので、薄色系統が多く、汎用でお使いいただくことが現実には多いようです。

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≪画像8≫ ≪画像9≫ ≪画像10≫
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◆色目の合わせ方のポイントは?

帯締めは全体の着姿の中でポイントになる役目。帯揚げは着物と帯のクッションのような両者の調和を計る役目になります。

帯締めの色の合わせ方は基本的に着物・帯とシンクロさせる同系での合わせ方≪画像11≫とメリハリを付けるためのパンチの利いた色合わせ≪画像12≫ との2パターンあります。

後者の着物の地色や帯の地色に対して際立つようにしたい場合は、 着物の柄や帯の柄の挿し色のポイントになる色目に合わせた帯締めを使うと、全体のバランスも保ちながら存在感のある帯締めとしてコーディネートして頂けます。

帯揚げは、すっきりと目に馴染むような色目を着物と帯の組み合わせの中から選び出して下さい。

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≪画像11≫ ≪画像12≫
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全体のイメージで色数を抑えるようにモノトーンの色調で統一したコーディネート 帯の柄の挿し色に合わせ、ベージュと帯締めにワンポイントで使ってある紫をアクセントに



 いかがでしたでしょうか?参考になりましたでしょうか?
画像は縮小してありますので綺麗に柄や色が写し出されていないと思います。クリックしてそれぞれ拡大してご覧下さい。