ヒアリングマラソン中級コース:

受講生のことば


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監修者のことば

「ヒアリングマラソン中級コース」へようこそ!
Photo ●総合監修
竹蓋幸生
千葉大学名誉教授

『ヒアリングマラソン中級コース』の生き生きとした会話やニュースに目を通していると、自分が留学を目指して勉強をしていたころが懐かしく思い出されます。当時、テープレコーダーはかなり高価だったので、私は部品を買ってきて自分で「テープレコーダー」を作り、むさぼるように英語を聞きました。

そのかいがあって、フルブライト奨学金を得て渡米し、3年間で修士と博士の学位も取れました。日本へ帰国後、母校オハイオ州立大学の恩師から教員として招聘されました。それでも英語に自信のなかった私は「テレビ」を買い、次から次へと好きな番組に見入り、耳を傾けたのです。せっかく渡米しているのにです。振り返ってみると、テープレコーダーとテレビが私の英語力を育ててくれたと言っても過言ではなさそうです。

ところで、私は英語を話す勉強をした記憶はありません。聞いて聞いて、聞きまくっただけです。しかし面白いもので、聞く量がある程度に達すると、英語がひとりでに口からこぼれてくるのです。聞く耳ができると、それが発音の制御にも大きな働きをするし、自分が必要に応じて使うべき表現もどんどん頭の中にたまっていくのです。野球のピッチャーが一流になるため、腕よりもまず足腰を鍛えるように、英語を発信する力は「聞く力」に支えられているのだと分かります。


真の聞き取り能力養成のために

「英語を聞く」ことは、英語教師を含め、多くの人が考えるほど容易な行為ではありません。真にコミュニケーションに役立つ「聞き取り能力の養成」は、聞く、話す、読む、書くという言語活動の4技能のうちでも一番難しいものと言っても過言ではないでしょう。そのことを私に気付かせてくれたのは、学生として、研究者として、そして教員としてのアメリカでの生活でした。幸いにも私は英語に携わる職業に就いていたため、生活の大部分を英語の勉強に費やすことができました。ですから、ただ繰り返し聞くという原始的な方法で、すごく長い時間を英語の勉強のために使いました。

しかし、皆さんの多くにとっては、英語は目的ではなく、手段にすぎません。そのような方にとって必要なのは「効率」、つまりより短い時間で手段としての英語力を高めることです。私はアメリカで、認知科学、システム科学など、そのために必要なことを学びました。そして、帰国後も大学でずっと研究し続け、約10年前に「3ラウンド・システム」と呼ばれる、ほかの指導法の2〜3倍から、条件によっては10倍にも達する効率の高い指導理論、指導法の開発に成功しました。しかもその高い効果、効率は10年近く、実際の教育現場で検証され続けています。この『ヒアリングマラソン中級コース』は、その理論を100パーセント採用して制作された教材です。皆さんがこの教材を使って、私の若いころの経験よりはるかに短い時間で英語の勉強に成功され、国際社会に飛躍されることを願っています。

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編集者のことば

効果絶大の「3ラウンド・システム」を体験してください。
Photo 一杉武史
教材編集部

処理しきれないほどに多くの素材に手を付けては、未習熟のままに次の素材へまた手を伸ばす──といった経験をお持ち方も多いはず(実は私自身がそうでしたが……)。そのような方にとって、「短い発話の中にも学ぶべきことは数限りなくある」という竹蓋先生の言葉は、「警句」のような響きを持っているかもしれません。

「興味とニーズ」というのも、先生がよく使われる言葉です。いくら効率よく学べるといっても、面白くない素材、必要性が感じられない素材を与えられては、学習する「動機付け」がなくなってしまいます。本講座の制作にあたっては、素材を作っては先生に「面白くない」とダメ出しをいただき、収録をしては「自然さが足りない」とダメ出しをいただく、この連続でした。

こうして完成した素材をもとに、次はタスクの作成となります。「興味とニーズ」を喚起する英文の細部にわたるまで──それこそ「しゃぶりつくす」ように──「英語のエッセンス」を聞き取っていただくためのタスクです。その効果ですが、ヒントごとに素材を繰り返し聞きながらタスクに答えていくことで、知らず知らずのうちに英語が頭に入っていくから不思議です。実際に編集作業を進める中で、この「不思議な現象」に何度となく驚かされたものです。そして、聞き取ったフレーズが自然に口から出てくるようになるのです。

話す(アウトプットする)前には、ある程度の量の英文を聞く(インプットする)ことが必要だとよくいわれます。このことを実感していただけるのが本講座です。最後に、これまた先生がよく使われる言葉をひとつ。

「聞いて聞いて、聞きまくると、英語がひとりでに口からこぼれてくるのです」

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