今回のコラムでは、皆様にとって耳なれない言葉や医療用語が多く、
わかり難い表現になってしまう箇所もあるかと思います。
ですが、医療用語を変えることはできません。
次回のコラムで、それぞれにおける解説をわかりやすく、
そして「そうなんだ」と思って頂けるようにお話しさせて頂きたく思っています。
まぁ、外耳炎といってもこんなに色々あるんだ!
獣医さんはたくさんの可能性を考えそのなかから
一人一人のそしてそれぞれの外耳炎を導き出しているんだ。
私たち「お家の主治医さん」も環境や予防に頑張らなきゃ!
そう思って頂ければ幸いかと思っています。






では本題に入ってまいります。

A:外耳炎の要因(素因)になる条件
B:外耳炎における一時性因子


以上の2つについて簡単にお話させて頂きます。

外耳炎においては、
「バイ菌(微生物)が入った為に起こったのでしょう」
と、診断される事が多いように思われます。
以前においては一般に外耳炎は微生物を病因とする一時状況とされていました。
ですが、その後の研究で耳炎(外耳炎を含む)においては、
実際は多くの要因(素因)そして耳炎以外の疾患に続発することが明らかになっています。
さらに通常の耳において存在している細菌や酵母を炎症が増幅させ症状を増幅悪化に導くとされています。

では外耳炎のおける要因(素因)とはどのようなものがあるのかを
書き並べ、その後簡単にお話しさせて頂きます。

A:要因(素因)
これは、外耳炎を引き起こしやすくする因子であり、あれば必ず起きるというものではないことをご理解下さい。
また、これらを理解することが獣医師にとっては診断治療に重要な一つであることを付けくわえておきます。

大きく分けて二つの要因(素因)があると思います。
a:先天的要因(素因)
b:後天的要因(素因)
であり、それぞれには以下の様なものがあるように思います。

a:先天的要因(素因)
1:解剖学的構造性
2:分泌過多性
3:先天性本態性脂漏症性
4:先天性角化症性

b:後天性要因(素因)
1:耳道狭窄及び閉塞性
2:耳道環境性
3:内分泌障害性
その他



B:一次性因子

次に要因のなかで一次性因子となるもの、
これは、これらの要因により直接的に外耳炎を起こす引き金になる因子と思って頂いても良いかと思います。
これらの因子においても大きく二つに分けることができると思っています。

c:局所性因子
d:全身性因子
であり、それぞれには以下の様なものがあるように思います。

c:局所性因子
1:寄生虫性
2:異物性
3:耳道組織変化性
4:治療過誤性
5:中耳炎続発性

d:全身性因子
1:アレルギー性
2:自己免疫性
3:食物不耐性
4:免疫介在性(自己免疫性)
5:角化障害性
6:腫瘍性
他 などが多いように思われます。

他にもまだまだあるとは思いますが
これらが外耳炎におけるおおきな素因や要因となっているように思います。


次回は
それぞれについて少し踏み込んでいきたいと思っています。






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