前回、少しだけ触れさせて頂きましたアレルギーについてですが、今回も深く掘り下げず、頭の片隅にでもに置いていただきたい、 そしてアレルギーそのものに少しでも興味を持って頂き、お役にたてて頂ければと思い、 〜アレルギーよもやま話〜とさせて頂きます。 皆さんはアレルギーと言えば何を思い浮かべられるでしょうか? アレルギー性喘息・スギ花粉症・食物アレルギー・・・・などなど。 様々な関連疾患を思い浮かべる事だと思います。 それだけにアレルギーは広範囲にわたる、或いは様々な疾患に関与する 厄介な身体の反応(防御機構)だと言えると思います。 アレルギーの機序などについては今回は控えることとさせて頂き、 アレルギーよもやま話といたします。 |
ここで一つ頭に入れておいて頂きたいことがあります。 例えば[花粉症]です。と言われれば、そのものだけを注意するのではなく、 全体的にアレルギーを頭に描いて頂きたく思います。 花粉症の人において現れやすい他のアレルギー疾患もあるということです。 皆さまの周囲の方々で、果物や野菜を口に入れるとのどの奥がイガイガする。 あるいは痒くなったり、腫れたり、じんましんが出たりする方もいらっしゃるかもしれません。 これらは「果物過敏症」や「口腔アレルギー症候群」と呼ばれているもので、 花粉症をお持ちになられている人に現れやすいとされています。 これは、花粉症における花粉アレルゲン(原因抗原:アレルギーを引き起こす物質)が 果物や野菜などにそれらの植物由来のアレルゲンと共通するものがあるためとされています。 以下にそれらの共通性を簡単にあげておきます。 |
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この他にも原因食物は色々あるとされています。 たとえば、ナス・パイナップル・ニンニク・レモン・グレープフルーツ・パパイアなど。 ただ、すべての花粉症をお持ちの方が、そうであるわけではない事もご理解下さい。 考えてみれば、果物や野菜や草木はルーツは同じ植物の場合があるのは当然と言えば当然なのかもしれません。 新鮮な果物や野菜はとっても健康的で素晴らしい食品であることはご承知のことと思います。 しかしながら、少なからずアレルギーの原因になりうることもご理解頂ければと思っています。 |
私の診させて頂いているお子さん(犬)でも果物を控えて頂く事で症状が軽減した例もあることをお伝え致します。 牛乳でアレルギー症状を引き起こす場合チーズなど乳製品を控えますよね! 同じ感覚に思って頂いても良いのかもしれません。 お子さん(犬)が草木アレルギー(花粉も含む)であれば、植物の科目分類にそって注意するのも一つかと思います。 逆に、食物アレルギーであれば、その反対(お散歩の草木)にご注意いただければと思っています。 少しでも、ちょっとでも、良い方向に向かっていただき、 少しでも、ちょっとでも、症状が良くなって頂ければ・・・、そう思っています。 アレルギーと診断された時 アレルギーがあるワンちゃん ふれるもの、口にするもの 疑わしいものは、ふれさせない、食べさせない。 犬は人と違い、重篤になるまで食べ、 あるいは、重篤になっても美味しければ食べ、楽しければ草むらを走り回ります。 気を付けてあげて下さい。 アレルギーと言うものをワンちゃんは理解できない。 そう思ってあげて下さい。 代わりに理解してあげて下さい。 親御さんはお子さんの最終防御機能だということを。 |