■猫カリシウイルス感染症(FCI)
カリシウイルスが原因で起こる猫の風邪の一つで、猫の「インフルエンザ」と呼ばれていました。猫ウイルス性鼻気管炎と混合感染することが多く、冬に多く見られます。実際の治療も方法もほぼ同一です。
感染猫との接触感染でうつります。空気感染や手、衣服、食器などの事もあるので注意が必要です。
ワクチンの接種により予防できる病気です。
猫ウイルス性鼻気管炎と同様、インターフェロンや抗生物質による治療となります。鼻水やよだれ、目やに、涙などはこまめに拭き取るようにして清潔を保ちます。保温、栄養のある流動食など食べさせ、水分の補給にも気を配ります。感染猫が使った食器、便器等は塩素系漂白剤で消毒します。多頭飼いの場合は、他の猫から隔離します。
この病気に一度かかって完治した猫には、体内に免疫ができるのでほとんど再発することはありません。でも完全に治っていないとカリシウイルスが体内に残り、他の猫の感染源にもなるので、獣医師の確認を得るまではしっかりと通院するようにしましょう。
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