シルクは昆虫の一種である、蚕(かいこ)の繭をほぐして作られた天然繊維の一つです。
軽さと美しい光沢、ドレープ性に富み、吸湿性、保温性がある着心地のよい素材です。
直射日光や蛍光灯の光にあたると黄ばみや変色を起こすことがあります。
着用時の摩擦で生地の表面が毛羽立ち、白っぽく見えることがあります。
一度白くなったものは元には戻りません。
汗をそのまま放置しておくと、黄ばみや変色を起こすことがあります。
また、雨などに濡れただけでも輪ジミになることがあります。
シルクはタンパク質繊維なので、虫にくわれやすい性質を持っています。
お手入れは必ず製品についている取扱い絵表示等をご確認下さい。
直射日光や蛍光灯に当たる場所を避け、風通しのよい場所に保管してください。
虫くいを防ぐため、防虫剤をご使用ください。
カシミヤ・パシュミナ製品は柔らかくしなやかな肌ざわりと暖かさが魅力で多くの人々に愛用されていますが、本来の最高級の風合いを維持するためにはお取扱いにおいて注意が必要です。
カシミヤ
カシミヤ山羊の刺し毛の根本部分に生えた細く、柔らかいうぶ毛をクシですき取り、集めたものです。
パシュミナ
ヒマラヤの高地に生息する山羊ののどから腹にかけた部分に生えたうぶ毛を取ったものです。カシミヤよりも、細く柔らかい特長があります。
連続着用はさけて、1日着たら2〜3日休ませて弾力を回復させてから着用してください。
ベルトやバッグの持ち手が当たると摩擦により繊維を傷めることがありますので、なるべく刺激を与えないようにしましょう。
雨などに濡れた時は、乾いたタオルで軽くたたいてよく水分をとってから陰干ししてください。
着用後は、柔らかいブラシで毛並みを揃えることでホコリも取れて、美しさと風合いを保つことができます。
着用の際、毛の細やかなもつれが絡みあって毛玉ができやすくなります。毛玉はひっぱらず小バサミや毛玉取り器で丁寧に取りましょう。
カシミヤ・パシュミナ製品はコシが弱く形くずれしやすいので、セーターなどは重みをかけないよういちばん上に収納しましょう。
湿気で縮みやすくなりますので、保管の際は除湿剤を使用してください。ときどき風通しをすることをおすすめします。
水分を含んだままクリーニングに出すと、縮みの原因になりますので出す前に陰干しなどをして十分に水分を取り除いてください。
汚れやシミが付いたときは、カシミヤ・パシュミナ製品であることを伝えて早めにクリ−ニング店へお出しください。
白く長い毛をもっているアンゴラウサギの毛を使用し、ふんわりとした手ざわりで、軽くて保温性がよいところが魅力です。
アンゴラは毛が抜けやすい性質があるため、着用やクリーニングなどにより徐々に毛が抜けて薄くなることがあります。
ショルダーバッグやベルトなどとこすれ合うと毛が寝たり、抜けやすくなります。
アンゴラの混紡率が高いものは、汗をかいた状態で摩擦を受けると縮みやすくなります。このため、着用時には汗が直接付かないように(特に脇の下にご注意ください)、また、雨に濡れないように気をつけましょう。
連続着用はさけて、1日着たら2〜3日休ませてから着用してください。
アンゴラ製品は摩擦や、静電気によって抜け毛が他に付きやすくなります。特にアンゴラどうしの重ね着、硬い素材との重ね着はなるべくお避けください。
着用後は柔らかいブラシで毛並みを揃えることでホコリも取れて、美しさと風合いを保つことができます。
毛玉ができた場合は、引っぱらず小バサミや毛玉取り器で丁寧に取りましょう。
麻は約20種類もあり、植物の種類も全く異なります。代表的なものに、リネン(亜麻/あま)とラミー(苧麻/ちょま)があり、最近はヘンプ(大麻/たいま)も衣料品として多く使われています。リネンとラミーは、組成で「麻」と表示され、ヘンプは「指定外繊維(ヘンプ)」と表示されています。麻は汗や水分をよく吸い、濡れても乾きが早い性質を持っていることから最も涼しい天然素材と言われています。
麻は繊維が硬いので、着用中の摩擦によってスレや毛羽立ちを起こし、白っぽく見えることがあります。色の濃いものほど目立ちます。
麻は染色が弱いため色落ちしやすく、色の濃いものは、汗や雨などによって湿った状態で着ていると、他のものに色移りすることがあります。
シワが気になるときは、ハンガーにかけて霧吹きで水を吹きかけておくと回復します。きついシワはその後に当て布をしてアイロンをかけましょう。
汗や汚れをそのまま放置しておくと、黄ばみや変色を起こすことがあります。取扱い絵表示にそって早目にお手入れしてください。クリーニングに出すときは汗をかいたことを伝え、ご相談ください。
水洗いにより収縮、変形を起こす場合があります。
ダウン製品は、水鳥の羽毛からできています。1羽の水鳥からわずか10g〜15gしかとれない貴重な「ダウン」という胸部の羽毛と、体表を覆う「フェザー」という羽根を使用します。軽くて温かく、ふんわりとした弾力性があり、吸湿性にもすぐれています。
金具など、突起物との引っかかりにご注意ください。羽毛は針の先ほどの小さな穴からでも飛び出してしまいます。羽毛が飛び出した時は、引っ張らずに表地を軽くつまんで押し戻してください。
雨などに濡れたまま放置するとにおいがでることがありますので、早めに乾燥させてください。乾燥させるときは、羽毛が片寄らないように、軽くたたいて羽毛を均一にし、平らに置いて干してください。
縫い目にたまったホコリは、軽くブラシなどで取り除いてください。汚れが付いた時は、中性洗剤をタオルにしみこませ、軽くたたくようにした後、濡れタオルで洗剤をふき取ってください。
洗濯の際は製品についている取扱い絵表示をご確認ください。クリーニング店に依頼する場合には 必ずダウン製品であることをお伝えください。
できるだけ乾燥した状態で保管することが大切です。クリーニングから戻ってきたら袋から出し、陰干しして湿気をとってから風通しのよい場所に保管してください。通気性のないビニール袋をかけたままにしておくと、においの原因になります。
革が水に濡れると、縮み・硬化・カビの原因になります。このため雨の日の着用はできるだけ避けましょう。万一濡れてしまったら、乾いたタオルでたたいて水気を取り、陰干しした後、専用クリームで油分を補いましょう。
革は染色が難しいため、色落ちしやすい素材です。淡色の衣服との組み合わせは摩擦などにより色が移ることがあります。
スエードやヌバックは、他の衣服にケバが付きやすくとれにくい性質があるので、起毛素材(ピースチキン・コーデュロイなど)やすべりにくい素材と組み合わせるときにはご注意ください。
日光や蛍光灯の光にご注意ください。 長時間直接あたっていると、色あせすることがあります。
暖房器具やドライヤー、アイロンなどで乾かさないでください。硬くなったり、縮みの原因となります。
汚れを落とし、よく拭き取り、日陰で自然乾燥させてから保管しましょう。
革の衣類の収納はハンガー掛けが最適です。服と服の間隔を空けて収納しましょう。
防虫剤、防湿材などが付着すると革が硬くなりますので、直接触れないようにしましょう。
他の繊維と異なり、天然皮革製品はクリーニングはおすすめしません。むしろ、日頃のしっかりとしたケアを心掛けましょう。
普段は乾拭きでケアしましょう。まず、ほこりや汚れを拭き取り、柔かい布でクリームを薄く伸ばして軽く拭き取ります。部分的な汚れはレザー用の消しゴムをご利用ください。
こまめなブラッシングが長持ちのコツ。ほこりや汚れが毛の間に入りやすいので、脱いだ後は必ず毛の目にそってブラッシングしてください。また、汚れた部分は起毛革専用の消しゴムを使用して、少しずつこすってみましょう。
ケバが衣類に付着したら‥‥。ブラシやセロテープなどでケバを取り除いてください。(ケバが付着したまま洗濯すると、革の染料が衣類に移る場合があります。)
革そのままの風合いを生かすため、染色や塗料仕上げをしないナチュラルレザーで、大変デリケートな革です。そのため、水や雨、油をすぐ吸収しシミになりやすく、日焼けしやすい特性を持っています。
使用後は乾いた柔らかい布で軽く拭き、ほこり等をとってください。
クリーム等は必ずヌメ革専用のものをご使用ください。普通のクリームではシミになってしまいます。
ブラシで汚れを落とします。
布でミンクオイルをムラなく塗ります。
乾いた布で余分なオイルを拭き取ります。
※オイルを充分に与えているので、水に強い素材ですが、お手入れを怠ると、オイルが抜けてカサカサになります。
使用後に表面の汚れを落としてから、柔らかい布を使って、エナメル専用クリームをムラなく塗りこむと、エナメルのしっとりした光沢や魅力を最大限に引き出すことができます。
気温の低いところでの保管は、ヒビ割れを起こしやすくなりますのでなるべくお避け下さい。
湿気にも弱い性質がありますので、ムレを防ぐために、ときどき風に当てることも必要です。
保管の際は同素材(ビニール袋や樹脂加工された製品)と密着させるとエナメル樹脂がはがれたり、光沢が損なわれる恐れがありますので、ご注意ください。
※エナメル風の合成皮革のものは『合成皮革』としてお手入れください。
見た目・風合いともに天然皮革に似せて作られた素材で、「表革タイプ」と「起毛革タイプ」のものがあります。
表革タイプはポリウレタン樹脂がコーティングされているものが多く、年月が経つと劣化し、表面がはがれたりベトつくことがあります。劣化は製造後3年くらいから始まると言われており、コーティング素材の性質上止むを得ないものです。
起毛革タイプはケバが他のものに付着しやすく、取れにくい性質があります。これは色落ちではなくブラッシングなどで取れることがあります。
他の衣料やバッグなどとの摩擦は、表革タイプの表面コーティングのはがれや、起毛革タイプのケバ抜け等の原因になりますのでご注意ください。
素材や加工によってお取扱い方法が異なりますので、必ず製品の「取扱い絵表示」等をご確認ください。
ドライクリーニング溶剤残留防止のため、クリーニング店から受け取ったあとは、必ずビニール袋から出して風通しのよいところ(日陰)に2〜3日干してください。
温度や湿度が高い場所での保管は劣化を早めますのでお避けください。
コーティング製品は、ビニール加工品やレザーとの接触保管によりコーティングがはがれたり、色がつくことがありますのでご注意ください。
ムートンは毛皮の裏側をきれいに加工して、表地として使用できるようにスエード仕上げした羊の毛皮のことです。保温性に優れており、着用をかさねていくうちに、独特の風合いが表現されます。着用の際の気配りと、こまめなお手入れが、天然のよさを長く保つポイントです。
フェイクムートンは見た目・風合いともに天然のムートンに似せて作られたもので、フェイクスエードとフェイクファーの組み合わせでできています。軽くて、保温性に優れ、虫やカビの害を受けにくいなど、天然のムートンよりお手入れが簡単です。
こまめなブラッシングが長持ちのコツです。ほこりや汚れが毛の間に入りやすいので、毛の目にそってブラッシングしてください。
小さな汚れやシミは専用の消しゴムを使うと目立たなくなることがあります。
外から帰ったら、軽くたたいてほこりを落としてください。
汚れの目立つ部分は、かたく絞ったタオルでふきましょう。
毛並みを整えたいときは、静電気で毛を傷めないように、軽くブラッシングを行ってください。
毛グセがついた時は、軽く霧を吹いてブラッシングした後に自然に乾かしてください。
乾いたタオルなどで水分を良く拭き取り、風通しのよい場所で陰干ししてください。縮みなどの原因になりますので、ドライヤーなどで乾かさないでください
汚れを落とし、陰干しして湿気をとってから保管しましょう。
湿気がなく、風通しのよい、光のあたらない場所に保管しましょう。湿気はカビや虫くいの原因になります。
肩幅にあったハンガーを使用し、間隔をあけてゆったりと収納しましょう。
クリーニング後、通気性のないビニール袋をかけたままにしておくと、カビの原因になりますので、お避けください。保管する時は、ほこりよけの為にも市販の布製(または不織布)カバーを掛けることをおすすめします。
防虫剤は1種類だけを使用し、毛皮に直接触れないようにしましょう。
他の繊維と異なり、ムートンはクリーニングにより天然の風合いが損なわれることがあります。クリーニングに出すときは皮革専門のクリーニング店にご相談ください。
フェイクムートンは素材や加工によって取扱い方法が異なりますので、必ず製品の「取扱い絵表示」等をご確認ください。
毛皮は摩擦に弱く、その部分だけ毛が傷みます。ご注意ください。
熱に触れると毛先がチリチリになります。暖房器やタバコの火には注意しましょう。
化粧品や香水等を直接付けると、においが残り、ツヤをなくしたり、シミや黄変の原因になります。
全体をまんべんなく、軽くたたいてほこりを落とします。
汚れの目立つ部分は、硬く絞ったタオルで拭きましょう。
ブラッシングは、静電気で毛を痛めないよう、帯電防止用ブラシなどをお使いください。(ヘアブラシを毛皮用に使用してもOK)
毛グセがついた時は、軽く霧を吹いて、ブラッシングをした後に自然に乾かしてください。
雨などに濡れた時は、乾いた布で水分を拭き取り、風通しの良い室内で陰干ししてください。
毛皮は熱に弱いため、アイロンやドライヤーのご使用はお避けください。
リアルファーのクリーニングについては、皮革専門のクリーニング店にご相談ください。
フェイクファーは、素材や加工によって取扱い方法が異なりますので、必ず製品の「取扱い絵表示」等をご確認ください。
クリーニング後のビニール袋は取り、市販の布製(不織布)カバーを掛けましょう。(ほこりよけになります。)
通気性のないビニール袋をかけたままににしておくと、湿気やカビの原因となります。
保管時には、変色や縮れの原因となる直射日光を避け、ほこりよけの為にカバー等を掛けて、ゆったりと収納しましょう。
※特に白や淡い色の場合は気を付けましょう。
リアルファーは、温度や湿度が高いとカビや虫くいの原因になります。
室内の風通しの良い場所で虫干ししましょう。
防虫剤は2種類以上を同時に使用しないでください。また、毛皮に直接触れないようにしてください。
別珍(ベッチン)・ベロア・ベルベットはいずれも生地の表面に毛羽(ケバ)を立たせた製品であり、柔らかな手触りと光沢が特徴です。それぞれ素材、製造方法が異なります。
柔らかいブラシで毛並みに沿ってホコリを取り毛羽(ケバ)を揃えてください。
毛羽(ケバ)がみだれたときはスチームアイロンを裏側から浮かせてかけ、毛足を立たせましょう。直接アイロンを当てると毛が寝たりテカリの原因になりますのでご注意ください。
雨などに濡れると、その部分だけ毛が寝てしまい、シミのように見えるので、すぐに乾いた布で軽くたたいて水滴を吸いとってください。
着用中の摩擦で毛羽(ケバ)が抜けることがあります。他の衣類などに付着したときは、ほこり取りブラシなどで取り除いてください。
毛倒れ防止のため、ほかの衣類などに当たらないように、ゆとりをもたせて、ハンガーにかけてください。
衣装箱にしまうときは、たたみジワを防ぐために柔らかい紙などを中に入れ、一番上に置きましょう。
綿や麻の繊維が本来持っている自然な色合いを生成り(きなり)といいます。
※生成りの繊維に漂泊処理や蛍光剤処理を施すと白い繊維になります。
蛍光剤の入っている洗剤や、漂白剤で洗うと白っぽく色ムラになります。洗剤は必ず蛍光剤の入っていないものをご使用ください。
きなり製品は紫外線に弱く、色やけや色あせがおこりやすいので、干す時は必ず陰干しにしてください。
変色トラブルを防ぐために、クリーニングに出すときはきなり製品であることをお伝えください。